日頃よりお世話になっております。3年経済学部の石田玲之です。私事にはなりますが、去年の夏に突然の入部を果たしてから早くも1年が経ちました。今回の活動日誌では入部してすぐの苦しかった頃と現在のバレーボールに対する考え方の違いを書いていこうと思います。
「無知の知」という言葉があります。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉で、「自分が知らないことを知っている人こそ、本当の意味で学び始めることができる」という考え方です。
最近私はこの言葉をバレーボールに置き換えて考えることがあります。
同期達よりも1年半遅れて体育会に入った頃の私は、技術も経験も周りの選手には遠く及ばず、自分の未熟さを痛感する毎日でした。ブロックの読み、クイックのテンポ、トランジション、ネット際の判断。一つ課題を克服したと思えば、また次の課題が見つかる。克服したと思った課題が再発する。その繰り返しでした。
以前の私は課題が多いことを弱さだと捉え、周りよりも劣っているんだとただ卑屈に焦り悩む毎日で、正直入部してから半年程は毎日必死に練習に食らいつき、退部するべきか否かを自分に問うばかりの苦しい日々でした。
しかし、この1年を振り返ってみると、今は少し違う考え方をするようになったのではと思います。
課題があるということは、それだけ成長の余地が残されているということなんだと意識的にポジティブに捉える様になりました。
宗雲監督はよく私に対して「今」出来ないからといって悩むことはない、それは全部伸び代なんだと繰り返して伝えてくれていて、私がネガティブな方向に向かって進みそうになると諭してくれます。
もちろん、課題があること自体に価値があるわけではありません。
自分の今の課題から目を背け、「自分には経験がないから」、「自分には技術がないから」と過去に原因を求める言い訳を並べて仕方ないんだと思い込んでも苦しい現状が改善される事はありません。
だからこそ、できない自分を認めることは、決して後ろ向きなことではありません。むしろ、前を向いて進むためのスタートラインなのだと思います。
私自身体育会に入ってから、自分の課題を一つひとつ冷静に認め、伸び代を伸ばすために頭を使う様になりました。
ブロックの寄りが遅いなら、相手の優先順位を見直しフットワークを改善する。クイックの決定率が低いなら、踏み切りやテンポを修正する。パワーが足りないなら、ウエイトトレーニングに取り組み、体の使い方を見直す。
ただ出来ないで終わらせるのではなく、どうすればできる様になるかと考えるようになってからは少しずつではありますが、以前の自分より成長を実感できるようになりました。
私には依然として「今」出来ないことは膨大にあります。
だからこそ、伸びしろがあります。
できないことを恥じるのではなく、できないままでいることを恥じる選手でありたいと思います。
そして、昨日の自分より少しでも前に進み続けることを積み重ね、その先に、一部で戦うチームにふさわしい選手へと成長していくつもりです。