女子 #日記

Volleyball

経済学部3年  大山若葉

日頃よりお世話になっております。経済学部3年の大山若葉です。

暑さが日に日に増し、夏の訪れを感じる季節となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。私は二月からオーストラリアの首都キャンベラにある、Australian National University(以下ANU)で1年間の交換留学を行っています。現在は冬真っただ中のニュージーランドを旅しており、今日も気温が氷点下になるほどの寒さです。

今回は、オーストラリアでのバレーボール活動についてお話しします。
私が交換留学を志望した理由は、海外で生活し、英語を使ってさまざまな国の人々と交流したいと考えたからです。しかしその一方で、約10か月間、慶應義塾体育会バレーボール部の活動から離れることに対して、不安も感じていました。これほど長期間バレーボール部を離れることは、私にとって初めての経験だったからです。
そこで、留学中の時間を決して無駄にしないために、「今できることには、すべて挑戦する」という気持ちを持って生活してきました。その中で実現したことの一つが、留学前から目標としていた現地のバレーボールクラブへの参加です。
私が参加しているバレーボールクラブは「Canberra Volleyball League」(以下CVL)というリーグに属す、ANUというチームです。CVLはキャンベラにある4つのリーグの中で1番上のバレーボールリーグですが、個人的には日本のバレーボールのレベルと比べると、そのレベルは決して高いとは言えません。またANUという大学の名前がついていますが、所属しているのは学生だけではありません。18歳から26歳までの職業、国籍の異なる選手が一緒に練習し、毎週日曜日に行われる試合に出場しています。
活動を始めて最初に驚いたのは、年齢や経験年数に関係なく、選手同士が積極的に意見を伝え合っていることです。練習中や試合後には、「このプレーではどう動くべきだったか」「次はどのように攻めるか」といった話し合いが自然に行われます。年上の選手や経験豊富な選手に対しても、自分の考えやアドバイスを率直に伝えることが求められます。また、始めたころは日本では当たり前の先輩・後輩の関係がないことに戸惑いました。今では、みんなと友達のようなチームメイトになり、練習後に一緒にアイスを食べに行ったり、バレーボールの試合を観戦したりします。普段の活動では年齢を意識する場面がほとんどないため、しばらく一緒にプレーした後になって、初めて年齢を知ったチームメートもいます。このような関係性の中で、年齢や立場にとらわれず、一人のチームメートとして関係を築くことの大切さを新しく発見できました。
次に、改めてバレーボールはコミュニケーションのスポーツだと感じたことです。練習中はボールを呼ぶ声、ポジションの確認、チームを盛り上げる声を出し続ける必要があるため、私も「My ball」、「Good swing」、「Good up」などのいろんな英語の掛け声を学びました。そのため特にバレーボールの練習があった日は、普段よりも英語が自然に口から出てくるように感じます。
そして、オーストラリアでバレーボールを続ける中で、私が最も強く感じたのは、日本のバレーボールのレベルの高さです。それは選手一人ひとりの技術だけでなく、練習メニューの組み立て方や時間管理、チームの運営体制にまで表れています。
ANUでは、その日の学生コーチが考えてきたメニューに沿って練習を進めます。毎回新しい練習が取り入れられるため、その都度、内容や動き方の説明から始まります。また、体育館には練習時間を管理するためのタイマーや、メニューを共有するためのホワイトボードがなく、日本とは全く異なる環境で練習が行われています。
日本では、練習の目的や流れがあらかじめ細かく考えられ、限られた時間を有効に使うためのたくさんの工夫があったことに気づきました。一つひとつのメニューの質だけでなく、説明や移動にかかる時間を減らし、練習を円滑に進めるためのタイムキーピングもとても大切だと感じます。
これまでは、このような日本での練習方法を当たり前のものとして受け止めていましたが、選手の技術を高めるだけではなく、様々な難しさがありながらもチーム全体が効率よく成長できる仕組みが整えられていることも、日本のバレーボールの強みなのだと改めて感じました。
また、日本では選手ができる限りプレーしやすい状態になるよう、試合や練習の前に用具の状態を確認し、ネットをしっかりと張ることが当たり前でしたが、オーストラリアでは、試合会場のアンテナが壊れていたり、ネットが大きくたるんでいたりすることも珍しくありません。こうした細かな準備が練習の質をより高くしていたことに改めて気づかされました。
さらに、塾バレー部では経験豊富な監督やコーチが身近におり、プレーについて疑問があれば、いつでもアドバイスを求めることができます。一方、ANUでは学生が中心となってチームを運営しているため、常に専門的な指導を受けられるわけではありません。そのため、これまで自分が、指導者に相談しながら技術を磨くことのできる恵まれた環境にいたことを改めて実感しました。
実際に、チームメートや違うチームのコーチから日本の練習方法について尋ねられることもあり、日本のバレーボールが海外からも高く評価されていることを実感しました。自分がこれまでプレーしてきた環境の素晴らしさを、外から見て初めて認識することができました。
ここまで長々と書いてきましたが、最後に一番伝えたいことは、やはりバレーボールは楽しいということです。
言葉や文化が違っても、同じコートに立ち、一本のボールをつなぐことで自然と仲間になることができます。実際に、バレーボールをきっかけに多くの友人ができ、練習や試合だけでなく、その後に一緒に食事へ行ったり、試合を観戦したりする時間も増えました。
留学先で新しい人間関係を築くことは簡単ではありませんが、私にとってバレーボールは、その最初のきっかけであり、慣れない環境の中でも、バレーをすれば自然と笑顔になり、純粋にプレーを楽しむことができます。
改めて、バレーボールを続けてきてよかったと強く感じています。
最後に、私の留学を支えてくださっているすべての方々に、改めて感謝申し上げます。多くの方の支えがあって得られたこの貴重な機会を決して無駄にすることなく、残りの留学生活でも、今の自分にできることに一つひとつ全力で取り組んでいきたいと思います。

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