男子

信じてなかったけど、諦めてなかった

商学部4年  林航大

日頃よりお世話になっております。
主務の林です。

私たちのチームスタイルは、「応援はするが、信じない」です。スパイカーに対して「決めろ!」と応援はしますが、でも心の底では「決まらないだろうな」と思ってブロックフォローに入る。
たとえ早稲田に6点差で勝っていようと、デュースの後にこのセットを落とすんだろうな。そう思ってサーブの狙いを考え続け、相手のバックセンターの位置を確認して、相手の打数とレセプションを確認します。その逆も然りで、5点差で負けていようと、ただ目の前の一点を積み重ねてれば、結果はついてくる。勝ちも負けも期待せず、ただ「今」にフォーカスします。

私の同期(面識は全くない)、芦田愛菜さんが16歳の頃に少し長めの名言を残しています。

「その人のことを信じようと思います」って結構使うと思うんですけど、それってどういう意味か考えた時に、その人自身を信じているのではなくて、自分が理想とするその人の人物像に期待してしまっていることなのかなと感じます。だからこそ人は「裏切られた」とか「期待していたのに」とか言うけれど、それはその人が裏切ったわけではなくて、その人の見えなかった部分が見えただけ。」(ネット調べ)

いつかの活動日誌でひなたさん(2025年卒)が書かれてましたね。私は21歳にしてこの言葉の意味を理解しました。「期待」は少し強引な解釈をすると、「理想の押し付け」になります。だから、期待しているとそうならなかった時に「裏切られた」とフラストレーションが溜まるのだと思います。

前までの慶應にはその節があったと思います。人に対して、もっとできるはず。もっとやって欲しい。やってもらわなきゃ困る。じゃなきゃ勝てない。それはストイックな環境を象徴する文化でした。それがいいか悪いかは私が評価できるものではありません。

さて、6/7に早慶戦が行われました。大一番の前日は、選手でもないのに緊張して寝れないのが私ですが、珍しく疲れて寝れそうでした。23時ごろに快人(経4・主将/OH)から「明治の主務から今年は早慶戦のラインジャッジ依頼されてないけど大丈夫か」と聞かれた電話が来て以来、目がぱっちり冴えて寝れませんでした。今年はJVAからラインジャッジも来ていただきました。ありがとうございます。

前日までに、私にできることはやりきったと思います。最高の舞台を用意できたと思います。厳密な集計はしてませんが、確実に3000人以上の観客にお越しいただきました。早稲田アリーナでコートから遠い席まで埋まっていましたし、エンド側はありえない人口密度だったのをフロアから見上げていました。
2023年 2905人
2024年 2561人
2025年 3325人
せめて、自分が関わった早慶戦は歴代トップ1,2で終わりたいと考えていたので、目標達成です。ただ、過程においては課題が山ほどあります。後輩に引き継ぎ、来年の早慶戦は5000人を目標にして欲しいところです。私の引き継ぎ資料がそれを可能にします。早く振り返りMTGやりましょう。猛(政2・副務)、日程調整頼む。

話がそれましたが、早慶戦は大学バレーで一番盛り上がる大会です。一番お金が動いていますし、一番人が入ります。私は、早慶戦で人の人生を変えたいと思ってました。体育会に入るつもりがなかった私は、早慶戦を見て入部を決めました。ワンプレーごとに観客が声を上げて、本当に文字通り揺れる記念館を見て、入部を決意しました。人生が変わった大会です。
実際にその大会を作れたと思います。レシーブを上げれば、スパイクを決めれば、ブロックをすれば、それをフォローすれば、会場が割れるほどに湧く瞬間。もう2度と味わえないんだと思うと、途端に名残惜しくて、4セット目は正直、フルセットが見たい。と思ってましたし、口に出してました。

それも、選手たちは最高の試合をしてくれたからです。結果としては12年ぶりの快挙を成し遂げてくれました。その代の主務にしてくれたことを本当に感謝しています。コートで躍動してくれた選手はもちろん、サーブの狙いを考え続けてくれた、ナイスワイピングで流れを変えてくれた、試合を見たいにも関わらず冷水機で水を補充してくれたベンチ。声援を送ってくれたたくさんの方々のおかげです。ありがとうございました。

見に来た人で、1人の人生でも変えることができたらと思います。また、大好きな同期、後輩たちが人生で一番楽しい、慶應に入って、バレーをやっててよかったと思える空間を作ることを目標としていました。演出は僕にできる最大の恩返しです。バレーボール好きで、早慶戦来ないってセンスないなー。を目指してました。

主務冥利に尽きます。ありがとうございます。

しかし、まだまだ燃え尽きてはいません。関東一部でどこまで通用するか試したい。自慢の同期、後輩たちをもっと世界に知らしめたい。その前に、東日本インカレでリーグ戦で山梨学院に負けた忘れ物を回収しに行きたい。公式グッズ、リストバンドだけあまり売れてない。全早慶明、慶関戦、合宿、いっぱいあります。

高校時代は引退までの日数を数えていました。早く引退したくて仕方がありませんでした。今や、引退したくなさすぎます。バレーも好きだし、バレー部員も好きだからです。

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