男子

違いを武器に

経済学部3年  河村 歩奈

日頃よりお世話になっております。経済学部2年、渉外副務の河村歩奈です。
咲き誇っていた桜も葉桜の時期となり、早くも初夏を思わせるような日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて4月初めから始まった春季リーグも2週間が経過し、計3試合が終了しました。
結果といたしましては、皆様もご存知の通り3戦3敗となっております。
昨年の秋リーグで悲願の一部復帰を果たし、関東一部という舞台で戦っている塾バレー部ですが、今回はそんなリーグ戦の中で私が感じた、チームの持つ強みについてお話しさせていただきます。プレーしない私がチームの強みについて軽々しく書かせていただくのは、戦っている選手たちに大変失礼かもしれませんがご容赦ください。というのも、私が感じたこの「強み」というのは、私にも大きく関わるものであると感じたからです。

当たり前のことではありますが、チームの持つ強みや武器は何かということを考えるとき、他のチームと同じところを探していても、それは本チームだけの強みには成り得ません。強みや武器というのは、他のチームとの「違い」から生まれるものであると思います。では、他の関東一部所属チームと塾バレー部の「違い」とはなんでしょうか。本塾が誇る伝統的な攻撃力や、春休みに力を入れて磨いてきた繋ぎなども、今のチームの持つ武器と言えると思いますが、もっと定量的な「違い」として選手に対するスタッフの多さというものが挙げられると思います。大まかではありますが、塾バレー部では全部員の3分の1以上の部員が学生スタッフとして在籍しています。アナリスト、トレーナー、学連委員、マネージャーと役職は様々ですが、それぞれの立場で、選手を支えるため、チームの勝利のため、活動しています。相対的な考え方ではありますが、選手が担うかもしれなかった部に関する仕事をそれぞれのスタッフが担うことで、選手が自らのプレーに集中しやすい環境を作ることに繋がっていると考えると、所属スタッフの多さというのはチームの強みになっていると言えるのではないでしょうか。

もっと私自身に落とし込んで考えると、「渉外」という役職は塾バレー部ならではのもので、他チームとの「違い」だと思います。渉外業務を担う人は他のチームにも在籍しているのでしょうが、その渉外業務を専門的に行う渉外主務・副務という役職が存在するチームというのは多くないでしょう。実際、他の関東一部所属チームでも、義塾内の他の体育会部活でも、あまり聞いたことはありません。また、耳馴染みのない役職名ということもあり、「渉外主務・副務って何をしているの?」と友人からよく聞かれます。渉外業務を専門的に担うスタッフがいることが、どのようにチームの勝利に結びつくのか。正直、具体的なところはまだ答えを出せていません。ですが、渉外という役職があることこそ、塾バレー部が他チームと差異化できる点、つまり「違い」であり、強みや武器になり得る可能性を秘めている点であるということを十分に自覚し、渉外だからこうあるべきだ、こういう仕事をするべきだ、という常識や固定概念のようなものを越え、「渉外という役職があることこそ塾バレー部の強みだ」と胸を張って言えるような活動をしていけたらと考えております。

渉外に限定した話をしてしまいましたが、この考え方は全部員に当てはまるものだと思います。当たり前ですが、塾バレー部員一人ひとりは、他大学チームには所属していません。同じポジション、同じ身長、得意なプレーが同じ…など様々あるのかもしれませんが、部員それぞれが独自の経歴で独自の経験をつみ、独自の考え方を持っているかけがえのない存在、つまり他のチームとの「違い」です。特に塾バレー部は、他の関東一部所属チームとは比にならないほど多様な経歴を持っているチームです。バックグラウンドが違うからこそ、独自の価値観や考え方が生まれます。それは確かに、チームで意見を統一する際に弱みとなり得る部分かもしれません。ですが、欠点のない完璧な価値観・考え方は存在しないので、それぞれの欠点を他の価値観・考え方で補っていかなくてはならないと考えると、より多くの価値観を持つ人が同じチームにいるということは、とても大きな強みになるのではないでしょうか。全員が「自分」という存在、そして自身の持つ独自性が、チームの強みになり得るという認識を持つことが重要なのではないかと、この春季リーグでの3戦を通じて感じました。

抽象的な話となってしまいましたが、春季リーグはこの先も続きます。
明日4月22日の東海大学戦、そして明後日23日の筑波大学戦は、日頃より塾バレー部が練習を行なっている日吉記念館にて行われます。他にも5月20日の駒澤大学戦、21日の日本大学戦も日吉記念館で行われる予定となっております。さらに、本春季リーグは全試合有観客開催となっておりますので、お時間ございましたらぜひ試合会場まで足をお運びください。部員一同、試合会場にて皆様とお会いできますことを心よりお待ち申し上げます。

日頃よりご支援いただいている皆様に、一戦でも多く勝利のご報告ができますよう、選手だけでなくスタッフも含め、全員が死力を尽くし精進してまいります。
引き続き塾バレー部へのご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。
乱文失礼いたしました。

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