女子

頼ることの大切さ

総合政策学部卒業生  泉川 茉莉

春の兆しが感じられるようになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

総合政策学部2年の泉川茉莉です。

 

前回ブログを書かせていただいた時からはや半年が経ちました。この6ヶ月を振り返るとチームにも自分にも様々な変化や成長が感じられます。今回はその中でも特に大きな学びだった「頼ることの大切さ」についてお話しさせていただきます。

 

このブログを読んでくださっている方の中に人に頼るのが苦手と感じている方はいるでしょうか。私も人に頼るのが比較的苦手な一人で、自然と「困ったことがあっても自分でできるだけ考えるべき」「自分で解決するのがベスト」という考えが働く傾向にありました。しかし、今は人に頼ることで得られることが多くあると感じています。

 

少し前までの私は、自分のプレーや部内での役回りについて同期や先輩方に質問することはあっても、相談することがなかなかできませんでした。私は大学からバレーを始めたため、バレーの技術面やバレーを見る視点に関して知識が及ばない点が多くあり、質問することでその溝を補おうとしてきました。ただ、質問することと相談することは少し違います。質問は自分が明確に「何を解決すれば問題が解消するか」という方向性が分かっている状態で人に聞くことだと思います。一方で相談は「今自分はこんなことについてモヤモヤしているけれどうまくいかなくて…」というように問題の突破口が見つからない状態で自分の心を曝け出すことだと思います。私はその相談、つまり自分の気持ちを他の人に知ってもらうのが大の苦手でした。

 

ありがたいことにこれまで、必ずと言っていいほど「何かあったら気軽に話してね。」「いつでも相談してね。」と言ってくれる同期や気にかけてくださる先輩方がいらっしゃいました。それでも相談することに苦手意識があった理由は「自分の曖昧でネガティブな気持ちを共有しても非建設的」と思っていたからのように感じます。多くの場合、悩みというのは「何をどうしたら良いのか分からない」とてもぼんやりしているものだからです。そして、悩みは出口が見えない霧のようなもので、解決策がすぐには出てきません。だからこそ少し前までの私は「問題が分かっている『質問』の方が問題が何かさえ分からない『相談』の方が大事」と思っていたのかもしれません。

 

そんな中、「技術に関する質問をして分からないことが分かっても、最近自分はバレーが全然上手くなっていないような気がするし、もう上級生になるのにどうすれば良いのか、ずっとモヤモヤする」という状況が続いた期間がありました。「モヤモヤなんて自分の切り替えの問題」と思い割り切っていましたが、なかなかさっぱりとした気持ちに戻れない日が続きました。それまでは寝たり、美味しいものを食べたり、走ったり、とにかく自分の気持ちに蓋をするか気持ちを麻痺させることでモヤモヤを消してきましたが、この時期に、「相談しなければ限界があるのかも」と気づいたのでした。そのような経緯から、ようやく思い切って自分の悩みを相談してみて思ったことは、「出口が分からないものこそ相談することに価値がある」ということです。「モヤモヤするけれど、どうすれば良いのかさっぱり分からない」というようなことこそ、他の人と共有して、違う視点や意見をもらうことで前進することができます。なぜなら、自分以外の人の方が状況を冷静に見られるからです。そして、たとえ前進できなかったとしても自分がどのようなことを感じていているか共有することで相手と前よりも深く繋がることもできるように感じます。質問することももちろん大事だと思いますが、何を聞いたら解決するのかわからないときこそ少しだけ勇気を出して(プライドを捨てて)自分の心の内を曝け出してみることはもっと大事だなと感じたのでした。

 

思いのまま綴っている間にまとまりのない文になってしまったかもしれません。最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

あと2週間ほどで新学期も始まります。多くの新入生の方々が本部に入部してくださることを願っております。見学や体験のご希望を本部のインスタグラムやメールにてお待ち申し上げております。

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