男子

8人目、15人目

商学部卒業生  立川 貴一

日頃よりお世話になっております。3年の立川です。
リーグ期間中は長いような短いような時間の感じ方が歪なもので、気が付けば5月の後半となっておりました。
高校時代ならおそらく中間試験が終わった頃でしょうか。
私の母校の愛光学園の寮では通常の休日は10時から12時までと20時から24時ぐらいまで学習時間があるのですが、年に数回安息日という日があり、その日は午前の学習時間が無いので、少し遠出ができます。
その安息日が6月にあるのでこの時期は解放感に溢れていたなぁと思い返して懐かしい気持ちになりました。
暑さが気になるこの頃ですが皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

さて、僕の友人に伝説の控えと呼んでいる人がいます。
その子は野球で中学では地元のスター選手でしたが高校では3年間一度もベンチに入ることなく引退しました。
お互い高校を卒業後、その子と初対面の人も含めた複数人でご飯を食べる機会がありました。
その自己紹介の場で彼は「自分は〇〇高校で3年間控えをやっていました」と堂々と語りました。
他の控えの人なら大抵ははぐらかしたり、言ったとしても自虐的に語る場面ですが、彼は誇らしそうに堂々と語りました。
それから僕は彼を伝説の控えと呼ぶようになりました。

バレーボールはスタメンは7人、ベンチには14人しか入ることが出来ません。
そのため、公式戦となればベンチを外れる選手がどうしても出てきてしまいます。

リーグ期間はどうしてもレギュラーが中心となる練習となるので、練習中サポートに回る機会のある選手もどうしても発生してしまいます。
また、HPに掲載される試合写真(是非ご覧ください!)もレギュラーが中心となったものが多く、控え選手にはリーグ戦期間は特に日の当たる場面は少ない時期です。

ある人は最も辛い練習は本気でレギュラーを取りに入部した選手がレギュラーの練習のサポートをすることだと語っていました。
自分も同感です。
本塾のバレーボール部へ入部する選手の多くは中学や高校ではスタメンで試合に出場していた選手でしょう。
そうした選手が試合に出ることが出来ず、サポートに回るというのはかなり複雑な気持ちなのでしょう。

しかし、リーグ戦期間に入って塾バレー部の控え選手達は腐ることなく必死でレギュラーのサポートをしたり、練習中人一倍声を出したり、合間時間や自主練習の時間を見つけては練習に励んだりする姿を毎日のように見ております。
先週もレギュラー以外のミーティングがあり、私が取り仕切っておりましたが、一人一人がしっかりと考えて行動し、チームに対してプレー面以外での価値を与えようとする姿勢を感じて感銘を受けました。

誰にでも出来ることではないと思いますし、ひょっとすると試合に出て活躍するよりも凄いことなのかもしれません。
そうした姿に心を打たれました。
自身の行動を誇りに思って欲しいです。
本当にありがとう。

とある高校の野球部の監督さんがおっしゃるには強いチームには強い控えがいるそうです。
(ここでの強いは実力を指しているわけではないと思われます)
自分は強い控えは控えの意識は勿論のこと、レギュラー、そしてチームが心から応援したいと思えるものにならなければ完成しないと考えます。
試合に出たくても出られない人がいるからこそ、レギュラーには上手くいかない時が多いのは分かるけど、苦しい時でも楽しんで一生懸命プレーして欲しいなと思います。(レギュラーが一生懸命頑張っているのも同時に自分は知っています)

最後に控えでサポートしてくれている選手へ
皆のサポートは必ずチームの力になっています。自分達スタッフもみんなが頑張ってサポートしてくれているから仕事に専念できます。
だからリーグの残り期間も宜しくお願いします。
いつもありがとう。

さて、リーグ戦も終盤戦となりました。
有観客の試合もあり、皆様に生で試合を見ていただける機会をいただけたことを非常に嬉しく思います。
上手くいかないことも多いかと思いますが、チーム全員、目の前の試合にALL INで臨みますのでご声援のほどよろしくお願いいたします。

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