男子

ラストイヤー

総合政策学部4年  大槻 晟己

明けましておめでとうございます。
今年度の副将を拝命いたしました、総合政策学部三年の大槻晟己です。

昨年度は多大なるご支援、ご声援を賜り、誠にありがとうございました。
今年度も皆様の期待に応えられるようなバレーボールを体現すべく、全力で精進して参ります。
引き続き応援のほど、宜しくお願いいたします。

さて、個人的な話になりますが、私は一年後の引退をもってバレーボールから身を引きます。
昨日迎えた「今年」が、バレー人生最後の一年です。
ということで、ラストイヤーを迎えた私が最近考えていたことについて書いていこうと思います。

これまで14年間、日に直すと5000日以上を、私はバレーボールと共に過ごしてきました。
しかし、バレーボールを続けてきた理由は自分でもわかりません。
バレーボールの魅力に取り憑かれてしまったのか、成り行きなのか。

過去に同じチームでプレーした友人の中には、バレーボールを辞めている人も当然います。
バレーボールを辞めた人と、バレーボールを続けている自分の違いは何だったのか、考えてみてもあまり明確な答えは出てきません。

しかし、人生は案外そういうものなのでしょう。
自分達にも認識できないような微々たる違いが大きな分岐を生み出し、人生に表れているのだと思います。
努力や才能だけでは説明できないような、「たまたま〇〇だったから」が人生のあらゆる場所に転がっています。

だからこそ、たまたま辿り着いた「慶應バレー部」という場所で、私はこの一年間の価値を最大限に高めたいと考えています。
積み重なった偶然に感謝し、昨年度から何段階もギアを上げて、バレーボールに向き合っていきます。

その上で、私はチームの皆に一つだけ伝えたいことがあります。

「トップを目指すことを『当たり前』と考え、その過程を楽しめる人になって欲しい。」

結局のところ、「ただバレーボールが上手な人」になっても、人生は開けません。
今後、それぞれの人生で少しずつ明確になっていく「テーマ」に対して、熱く、賢く、全力で取り組める部員を育てることが、副将である私の目標です。

押し付けがましいかもしれません。
しかし、私は「トップを目指すことを『当たり前』と考え、その過程を楽しめる人」が集まることが、バレーボールで強いチームを目指す近道であるとも考えています。

だからこそ私は日本一を目指すチームの副将として、トップを目指せる人を育てていきます。
一緒に高みを目指していきましょう。

最後に「たまたま〇〇だったから」という考え方について補足をして、今回の活動日誌を締めくくります。

「たまたま〇〇だったから」という表現をすると、ひどくそっけない感じがあるかもしれません。
しかし、その偶然に気づき、感謝することを忘れてはいけないと考えています。

たまたまバレーを応援してくれる親の元に生まれたこと。
たまたま良い指導者のもとでバレーキャリアをスタートできたこと。
たまたま良いメンバーが集まっている時代に入学できたこと。

どれも自分の努力や才能ではなく、周囲の環境に恵まれていただけなのです。
それを忘れないように、最後の一年間も過ごしていこうと思います。

今年も日本一という目標を掲げ、チームは走ります。
繰り返しになってしまいますが、今後とも慶應バレー部をどうぞ宜しくお願いいたします。

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