男子

腐ってる余裕ない

法学部法律学科3年  稲井 正太郎

日頃より大変お世話になっております。法学部3年の稲井正太郎です。朝夕の空気に涼しさが感じられ、秋の訪れを実感する季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて皆さんは「腐る」という言葉をご存知でしょうか?この言葉は、メンバーを外れたり怪我で長期的に練習を離れたりした際、やる気がなくなってしまう状態のことを指します。私はこの言葉が嫌いです。なぜなら全員が力を合わせ一丸となって戦う我々のチームにとってそのような行動はチームの士気を下げ周りにマイナスの影響しか与えないからです。今回はこの言葉について私自身身をもって体験し捉え方が少し変わったためお話しさせていただければと思います。

私は先日試合2日前に怪我をしてしまいました。スパイク練習中に背中に電気が走り呼吸ができなくなりその場から動けなくなってしまいました。それでも試合には出場可能だと豪語し、試合直前のアップで再発し結局出場することができず、その日は終わりました。チームに迷惑をかけたという罪悪感を残しながら次の日はギャラリーから精一杯応援しようと決意を固めその日は帰宅しました。ところが次の日目が覚めると金縛りにあったかのように体が動かせず、起き上がることさえできない痛みがあり、試合を欠席しました。
大学に入学してからの3年間を通し、初めての公式戦欠席でした。そして試合はフルセットの末敗戦。
私は「一体自分は何をしているんだろうか、満足にバレーもできない、プレーで何も貢献できない、会場で仲間を応援することさえできない、チームにいる意味があるのか」というネガティブな考えで頭がいっぱいになり、結局気分が沈んだまま月曜日のオフを過ごしました。
しかし火曜日重い足取りで部活へ向かうと、私の顔を見た瞬間、今田匠海(法3)をはじめとする同期や後輩の仲間が、怪我を心配する声や私を鼓舞する温かい声がけをしてくれ、心は少しずつ上を向き、持ち直すことができ、その後の練習から現在にかけて、リハビリをするとともにボール拾いやアドバイスをしてコート外からならではのバレーボールに全力で取り組んでいます。
今思うと私は一瞬「腐りかけていた」のかもしれません、それでも仲間の励ましや鼓舞のおかげで腐っている余裕など全くなくなったのです。「腐る」人が生まれるのは自身の心の持ちようもそうですが、周りの関わり方、外的要因もすごく関係しているのだとわかりました。絶望の淵のような佳境にいた私を引き摺り出してくれた仲間に頭が上がりません。それと共にもし逆の立場になった際は私が自ら働きかけ、腐る余裕なんて絶対に与えないと心に誓いました。

現在も痛みが残り満足に動ける状態ではありませんが、早急に試合復帰できるよう努めるとともに、時には仲間に助けてもらいながら、これからも全力で慶應バレーを楽しみたいと考えています。

乱文失礼いたしました。

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