男子

気づきの価値

法学部法律学科4年  田鹿 陽大

日頃よりお世話になっております。法学部法律学科3年の田鹿陽大です。

「相手のブロッカーが下手くそで、自分はたまたま得点をしたんだ。本当はブロックの脇にスパイクを打って点が取りたいのに」
中学生だった私は、スパイクをブロックアウトで決めるのが気に入りませんでした。
「フェイントなんて強打の打てない奴がすること」と、こうも考え、いかに強打を打つかだけを考えていました。(今考えるととんでもなく偏った考え…笑)

中学生の私の考えはとても稚拙で、社会やバレーボールのことなんて、何一つ知りませんでした。

高校に進み、全国レベルのハイレベルのプレーを目の当たりにし、ブロックアウトというのは実はとても技巧みなプレーで格好がいいものなんだ、ということに気が付かされました。また、相手を嘲笑うかのように前に落ちるフェイント。こんなプレーがあるのかと胸が高鳴ったのを今でも覚えています。他にも、自分が点を決めるのが全てと思っていた私は、後ろからチーム全体を俯瞰して声をかけることやお互いを支え合うことの大切さこそがバレーボールの真髄なのだということに気が付かされました。

アナリストとして体育会に入部しました。右も左も分からない状態から3年、データ戦略の重要性と奥深さに始まり、選手とスタッフの目線の違い、人に伝える事の難しさ等、様々な困難に直面しその度にどうしたら良いのか、何が最善かを考え、気がつきました。

上記のように、私はこれまで多くのことに気が付いてきました。この”気付く”瞬間こそが人を成長させる瞬間なのだと自分の過去から断言できます。

生きる上で気付くことは重要です。自分の個性の活かし方に気がつくことで、己の強みの可能性を広げる積極的な気付き。一方で、自分の立場や責任に気付く、自分が他人にどんな影響を与えているのかに気付くという弱みを減らす消極的な気付き。この2種類の気づきがあることで、人間としても成長できるのだと私は”気付いたつもり”です。

言うは易し行うは難し、という言葉があるように実際に何かに気がつくというのは相当難しいことです。しかし、少しずつでもその時々の行動、思考、態度を意識的に考える機会を増やすことで、何か気がつくことができるのではないか。そしてそれが、人としてバレーボーラーとして幅を持たせ成長のキッカケになるのではないかと考えています。

夏は始まったばかりです。この夏は多くの事に気がつき、チームが良くなることを願っていますし、私としても成長し成長を促せたらなと考えている所存です。

これからも塾バレー部とアナリスト田鹿へご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

“気づきの価値” への1件のコメント

  1. 降小雨 より:

    田鹿くん。
    いい内容ですね。

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このページをシェアする

当サイトは、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。
推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。
セキュリティを向上させるため、またウェブサイトを快適に閲覧するため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。
このままご覧いただく方は、「閉じる」ボタンをクリックしてください。

閉じる