日頃よりお世話になっております。
文学部2年の田中奏絵です。
本日、秋季リーグ順位決定戦が行われました。
結果は以下の通りでございます。
vs白鷗大学
①25-23
②25-9
セットカウント2-0で本塾の勝ち
通算成績3勝3敗となります。
本日のこの結果をもちまして、本塾は4部7位となりました。応援してくださった皆様に感謝申し上げます。
今季私たちは3部昇格を目指していましたが、力及ばず4部残留という結果になりました。チームとしての確かな成長を少しずつ感じており、このチームなら自信を持って戦えると思っていたからこそ、非常に悔しい思いです。また、個人としても、目指す姿には程遠いのだと、自分の実力の至らなさや弱さを改めて痛感しました。
ですが、そんな秋季リーグを通じて、改めて強く感じたことがあります。それは、仲間と分かち合う喜びは大きなエネルギーを持っているということです。自分が決めたときも、誰かが決めたときも、一緒にコート内外で戦い、喜びをともに味わえる仲間が近くにいる。チーム全体を包むあの一体感に勝るエネルギーはないと、心底感じました。そしてその喜びは、ミスや失点をして落ち込みそうになる瞬間にも、一人ではないのだと実感させ、再び前を向く力を与えてくれるものでした。
こうした喜びはいつから自分の中にあったのだろうと考えていたとき、初めてバレーボールを「たのしい」と感じた日のことがふと思い浮かびました。
それは今から10年前、私が通っていた小学校に東レアローズの選手と元日本代表の大山加奈さんが来てくださったときのことです。当時はバレーのルールもよく知らず、ただ大山さんと下の名前が近いことに親近感を覚え、目の前でプレーを見られることにワクワクしていました。選手たちのスパイクの音や衝撃、フォームの格好よさに圧倒され、見惚れていたことを覚えています。その日以降、休み時間に友達とソフトバレーボールでたまに遊ぶようになりました。その時初めて、自分でボールに触れ、友達と一緒にプレーすることの純粋なたのしさを知りました。
あれから10年。同じバレーを「たのしい」と感じていたとしても、その喜びのあり方は変わってきたように思います。
以前、「楽しい」と「愉しい」という言葉の違いについての説明を目にしました。「楽しい」は周りや外部から与えられる喜びである一方、「愉しい」は心の内側から湧き上がる満ち足りた喜びであるといいます。誰かから与えられた機会を通じた「楽しさ」が、バレーを続ける中で、その奥深さや面白さを知り、いつしか自分から夢中になっていく「愉しさ」へと変わっていったのだと思います。そして、秋季リーグで改めて感じた、仲間と喜びを分かち合うことのかけがえのなさも、私にとっての「愉しさ」だったのだと分かりました。
このように、今の自分が振り返ることで、10年前の「たのしさ」の意味づけも変わってきていることに気づきました。そんな中で、最近社会学の講義で「人生は物語として構成される」という考え方を学びました。人生を記述する個人誌は、起きた出来事をすべてそのまま再現するのではなく、現在の視点から過去の出来事を選び取り、それぞれに意味を与えることで構成されるといいます。つまり、何を重要な出来事と捉え、どのような意味を与えるかは、振り返る時点での視点によって変わるということです。
10年前のあの日も、当時はただバレーが楽しかったというだけの何気ない出来事でした。しかしそれが今では、自分の原点として意味を持つようになりました。同じように、今経験していることも、その最中にすべての意味が分かるわけではないのかもしれません。バレーを続けていれば、仲間と喜びを分かち合う幸せな瞬間だけでなく、思うようにプレーできず、自分の成長も実感できない苦しい時期もあります。そうした時間の意味は、その渦中にいるときにはなかなか見出せないものです。
だからこそこの半年間は、手応えを感じることも課題に向き合うこともある中で、自分のメンタルやパフォーマンスをできるだけ前向きに解釈しようとしてきました。うまくいかないことを必要以上に引きずらず、次はきっとうまくいくだろうと信じ、「今」に集中する。その結果、気持ちの切り替えが早くなり、春リーグよりも自信を持って強気でプレーできるようになりました。
ですが一方で、プレーそのものの成長となると、自分ではなかなか認められていませんでした。そんな中、ある試合後に上手くなっている、成長していると褒めてもらえたことがありました。自分でうまく受け入れられていなかったからこそ、その言葉が素直に嬉しかったです。自分では実感できていなかった変化も、他者の視点を通して気づけることがあるのだと感じました。
今はまだ、自分の成長を十分に認められているわけではありません。しかし、自分では気づけていない変化があるように、今過ごしている時間にも、まだ気づいていない価値があるはずです。時間の価値は後からしか解釈できないからこそ、未来の自分が肯定してくれるのを待つだけではなく、今の自分も意味を見出せるような時間を過ごしていきたいと思います。
そのためにも、目の前の課題に向き合い、今の自分にできることを一つずつ積み重ねていきたいです。自分の努力が望む形で報われるとは限らず、その過程がいつも「愉しい」ものであるとは限りません。それでも、きっとうまくいくと信じながら、自分なりに考え、努力し続けていく。その過程を自分自身で認めてあげられることが、何より大切なのだと感じています。こうした積み重ねは、結果につながる可能性を高めてくれるだけでなく、たとえ望んだ結果に届かなかったとしても、自分が歩んできた時間を誇れるものにしてくれるはずです。そして、バレーを始めた頃に感じた純粋な楽しさや、仲間とバレーに打ち込む愉しさを忘れずに、自分の可能性を信じてこれからもプレーしていきたいと思います。
もっと強くなります。
約3週間後には慶関戦を控えております。Team2026で過ごす1日1日を大切に、チーム一丸となって励んでまいりますので、引き続き温かいご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。
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