女子

大人になるということ

文学部2年  渡辺凜

日頃よりお世話になっております。文学部2年の渡辺凜です。

日ごとに秋が深まり、キャンパスのシンボルである日吉の銀杏並木もだんだんと美しい黄金色に染まりつつありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
時が過ぎるのは本当に速いもので、team2024も終わりに近づいております。四年生の明るく楽しそうな声と笑顔が記念館に響き渡る日常も残りわずかとなってしまいました。

いきなりですが、「大人になる」とは何を意味しているのでしょうか。
社会的には、成人を迎えれば、もう十分に「大人」と見なされるでしょう。七月に二十歳という節目を迎え、最近は改めて自分の人生について考えることが増えてきました。
私は「大人になる」ということは単に年齢を重ねることではなく、自分の行動と言動に責任を持つこと。そして誰かに、何かに、心から尽くせるようになることだと思います。

三月に入部してからの九ヶ月間、先輩方の頼もしい背中を追いかけ続けてきました。先輩方は私たち後輩にどれだけの手間をかけてくださったのでしょうか。入部当初、何もわからない私に明るく優しく声をかけてくださった四年生。悩んだり困ったりした時にはすぐに声をかけてくださいました。時には厳しい言葉をかけてくださることもありましたが、それも全て私たちを思ってのことであり、その真摯な姿勢に今では心から感謝しています。メニューなどの練習準備、スケジュール管理や試合の段取り、裏方としても大きな役割を果たしていた先輩方。その忙しさに負けず、どんな時も明るくチームを支え、部活全体を引っ張る力強さを感じました。「チームとしてどうあるべきか」「仲間をどう思いやるか」など練習以外の面でも非常にたくさんのことを四年生からは学びました。

また、先輩方の本気の姿勢に私は何度も感銘を受けたことでしょう。「何かに本気になりたい」これは私が二年という特殊な時期に体育会に入部した理由でもあります。楽しむときは全力で楽しみ、やるときはしっかりやる。絶対に一本も諦めない。常に全力で前向きな先輩方を見てきました。だからこそ秋リーグで敗戦してしまったあの時の涙を忘れることができません。あのとき私の中にも芽生えた「悔しい」という気持ちに自分の中での「本気」を感じることができました。

私はまだまだ大人になったとは言えません。誰かのために心から尽くせるほどの余裕もなければ、家族や友人、部活の先輩方など周囲の人々に甘え、一人では何もできない自分がいます。しかし、これからは先輩方から学んだことを活かし、少しずつでもその「大人になる」という過程を歩んでいきたいと思います。私が周囲の人々に心から尽くし、責任を持って行動できるようになったとき、初めて「大人」と呼べる自分になれるのだろうと感じています。部活でも個人としても、先輩方が示してくださった「本気」の姿勢を胸に、どんな小さなことでも全力で取り組み、成長していきたいです。絶対に一本も落とさない。声を絶やさない。常に前を向いて笑顔で明るく。先輩方から学んだことを忘れずに、私も後輩たちを支え、部をさらに良いものにするために尽力していきます。そして、最終的には周囲の人々に心から尽くせるような、頼りにされる存在になりたいと思います。

四年生の集大成とも言える今週末の慶関戦。今までの感謝の想いを胸にチーム一丸となって全力でプレーして参ります。温かいご声援のほどよろしくお願いいたします。

最後にはなりますが、寒さに向かう季節、風邪などお召しになりませぬように、ご健康にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。
長文、乱文失礼いたしました。

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