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【戦評】第86回早慶バレーボール定期戦

先輩各位

日頃よりお世話になっております。環境情報学部1年の入来晃徳と申します。第86回早慶バレーボール定期戦の試合結果をご報告いたします。

7月30日(土)

●慶應義塾大学2–3早稲田大学○
第1セット25−23
第2セット27–29
第3セット25–21
第4セット15−25
第5セット12–15

【先発選手】
WS:安達(環4)、島田(経3)
OP:松本(環3)
MB:降(商4)、芳賀(環2)
S:高倉(商4)
Li:内田(環2)

【交代選手】
下田(経4)、大槻(総3)、渡邊(商2)、入来(環1)

【控え選手】
樋口(経4)、西山(法3)、久保田(商1)、平山(商1)、山元(法1)、山木(文1)

【試合内容】
本日の対戦相手である早稲田大学は春季関東リーグで準優勝しているように、非常にレベルが高く攻撃、守備ともにトップクラスのチームである。
それに対し慶應は負けじと得意とするプレースタイルで早稲田大学を翻弄し、大歓声かつ炎天下の中5セットにおよぶ大熱戦となった。互角な勝負を演じたものの経験値で上回る早稲田大学に届かず、敗戦を喫した。
この敗戦を糧に、秋季リーグでは1部昇格となるように精進していきたい。

第1セット
関東1部リーグ2位と格上相手となった早慶戦。慶應は序盤から勢いづけて大事な1セット目を先取したいところ。1点目はこの試合からスタメンリベロを勝ち取ったL内田の正確なレシーブから最後はWS島田がクロスへ強烈なスパイクを放ち慶應が先取。しかし王者早稲田、その後すぐにサイドアウトを切られ、さらに2連続ブレイクまでも許し1-3。しかしそこから流れを渡すまいと慶應もエース松本にトスを託し、サイドアウトで2-3。そこからは互いに1歩も譲らずサイドアウトの取り合いとなり7-9となった場面、慶應のクイック攻撃が噛み合わず、ブレイクを許し7-10と3点差にまでリードを広げられてしまう。しかしこの苦しい場面もエース松本が断ち切りサイドアウトで8-10。そしてその後も松本のサーブから相手を崩しブレイクに成功し9-10と1点差に詰めよる。しかしその後サイドアウトを切られ9-11の場面、またもブレイクを許し9-12とリードを広げられる。この場面でMB降のブロックが炸裂し、10-12とまたも流れが慶應に引き寄せられる。しかし慶應のサーブミスで10-13となり、消毒のタイムアウト。タイムアウト直後、松本のスパイクでサイドアウトをきり、11-13となったところで、慶應の粘りのレシーブから最後はWS安達のコート奥を狙った技ありのスパイクでブレイクに成功し12-13とまたも1点差。ここからは互いにサイドアウトの取り合いになり、1点差が縮められす、途中MB下田をピンチーサーバーとして投入するもなかなかブレイクが取れず、16-17にまでなった場面、相手のコンビミスにより17-17と追いつく。一気に流れを持っていきたい慶應はここで降のブロックポイントが飛び出し18-17とこの試合初めてのリード。そして松本のサービスエースで2連続ブレイクに成功し19-17とリードを広げる。さらに相手のスパイクミスが重なり20-17と完全に流れが慶應に傾いた。22-20となった場面、S高倉にブロックポイントが飛び出し23-20。しかしここから早稲田の反撃に遭い3連続ポイントを許し23-23と同点に追いつかれる。悪い流れを断ち切りたい慶應はここでタイムアウト。これが功を奏したか安達の強烈なスパイクが決まり24-23とマッチポイントを慶應が握る。ここで早稲田もタイムアウト。しかしここは慶應が押し切り最後は相手のミスで25-23で1セット目を慶應が先取した。

第2セット
1セット目を先取し、序盤から流れに乗っていきたい慶應は、島田のスパイクがレシーバーを弾き飛ばし2-2とすると松本のサービスエースで、このセット初のブレイクを奪うと、高くそろったブロックが相手のミスを誘い、4-2とその差を広げる。その後、相手にスパイクを決められ、4-3とされるも、松本と安達が連続してスパイクを決めて6-3とし、慶應は序盤から有利に試合を進める。相手にブレイクを許すも、安達の打点の高いスパイクが次々と決まり、確実にサイドアウトを奪い、9-7とリードする。しかし、相手の高いブロックやレシーブに苦戦するも、またしても苦しい場面で安達がバックアタックを決め、10-10とすると、島田のスパイクで12-10とするも、相手の攻撃に苦しみ、12-13と逆転を許して消毒のタイムアウトを迎える。ここから島田の勢いが増していき、2連続でスパイクを決めると、今度は前衛に出てきた安達がスパイクを決めるなどレフトの2人が躍動し、15-14とすると相手のミスも重なって18-15とこのセット初めて3点差となる終盤も相手のミスに助けられるなど21-18とリードを保つ。さらに松本がスパイクを決め、確実にサイドアウトを奪い23-21とし、慶應はこのままセットを取りきるかと思われたが、慶應はミスもあり、23-23と同点に追いつかれる。25点まで慶應リードしデュースを優位に進めるも、早稲田大学の粘り強いレシーブに逆転を許す。安達や松本のスパイクで応戦するも、最後はサーブレシーブを乱され、27-29で第2セットを落とした。

第3セット
惜しくも第2セットを奪われてしまった慶應は、内田からの安定したサーブレシーブからの松本のスパイクや松本の一枚ブロックで序盤から3連続得点と勢いに乗っていく。途中相手の攻めたサーブに乱され、5-6とリードされる場面もあったが、松本のスパイクで早稲田の背中を捉えて離さない。10-9で迎えた中盤、お互いに譲らない同点の展開が続いたが、その均衡を破ったのが慶應だった。松本のディグから安達がリバウンドを取り、安達が得意のコースで決め切り、ブレイクを取った。13-11とリードした状態でこのセットを折り返すことができた慶應は、タイムアウト明けの一点目を島田の好ディグからの安達のスパイクで取り勢いに乗っていく。またしても安達のスパイクで15-12と3点差までに点差を広げることができた。松本と安達のスパイクで流れを渡さず、17-14で迎えた終盤、相手の攻撃に対してしつこくワンタッチを取り、簡単には決めさせない。終盤は互いにサイドアウトを取り合う展開となったが、安達が難しい2段トスを2本連続で決め切り、23-18と5点差をつけた慶應はサイドアウトを取り続け、リードを守り切って25-21でこのセットを奪い返した。

第4セット
開幕直後、相手の強烈なサーブと速攻攻撃に苦戦を強いられ4連続得点を許してしまうが次の相手サーブを島田が相手のサーブをきっちり返し松本が決め1-4。しかし松本がマークされ攻撃が思うように決まらず点差は7点と開いてしまう。ここでセッター高倉に代わり3年で副将の大槻が、松本に代わり渡邊がコートに入り流れを変える。渡邊がストレートの鋭いコースにスパイクを叩き込む。更に渡邊の威力のあるサーブで相手を崩し相手のミスを誘い連続得点。安達に代わり出場した1年の入来を含め、途中出場の3人がコート内を駆け回りチームの士気を高める。降のサーブで相手を崩し渡邊がレシーブしたボールを入来が力の乗ったスパイクにしたが、惜しくも相手リベロにレシーブされラリーが続く。最後にトスを呼んだのは渡邊でコートの隅を狙ったスパイクが決まった。次の降のサーブから始まったラリーでは入来が相手ブロックを弾き、相手はそのボールを返すことが出来ずブレイクし8-13。そしてこの日1番の盛り上がりを見せたプレーが大槻の2連続サービスエースだ。1本目は思いのこもったサーブでネットイン、2本目は相手選手の間を狙ったサーブでノータッチエースを決めチームの盛り上がりは最高潮に。更に途中交代の渡邊がこのセット5点目となるスパイクを決め13-17。しかしここで相手の執拗なブロックや、粘り強いフロアディフェンスに一気に持って行かれ先に20点台に突入。慶應も降のテンポの早い速攻攻撃や、相手のミスもありなんとか食らい付くが、健闘虚しく相手に25点目を取られこのセットを終えた。

第5セット
今年の早慶戦はついに最終セットまでもつれ込み、運命の5セット目へと勝負は展開される。
最終セットは15点マッチのセットとなるため、序盤から勢いを切らさずにいきたい慶應は、普段とは違う松本のサーブからのローテーションで最終セットに挑む。
その作戦が功を奏し、試合が始まった1本目から松本のサーブが相手レシーブを崩し、高倉がダイレクトで相手コートにボールを叩きつけ、慶應にとって良い状況で5セット目の最初のポイントが慶應に入る。次の松本のサーブでも相手コートに直接ボールが落ち、2–0とブレイクに成功する。しかし早稲田大学もすぐに2点をとり2−2とすぐに追いつかれてしまう。
両者強烈な相手サーブからの攻撃となり、白熱した試合展開となる中、4–5と早稲田が一歩リードしたところで高倉と渡邊、松本と大槻の2枚変えのメンバーチェンジとなる。
その作戦が慶應にいい流れをもたらし、芳賀がダイレクトボールを叩き込むと、2点ブレイクに成功し6–5と1点リードに成功する。
しかし早稲田大学の攻撃の手も緩むことなく、8-6とすぐに2点差をつけられるとセット中間のコートチェンジ、タイムアウトとなる。
タイムアウト明けに大槻、渡邊を松本、高倉にメンバーチェンジで元に戻すと、入った途端に松本が強烈なバックアタックで相手ブロックを吹き飛ばしサイドアウトをとる、次の得点もブロックからの安達のスパイクポイントでブレイクに成功し8-8と同点に追いつく。
その後安達のサーブポイントでブレイクに成功し9–8とリードした状態で、早稲田の、このセット初めてのタイムアウトとなる。
その後互いに譲らないシーソーゲームとなり、迎えた11–11の場面で、下田のピンチサーブとなるが、相手エースがそのサーブを一本で切り12−11となる。
そこからなんとかリードを奪い返したい慶應であったが、早稲田のブロックが牙を剥き、慶應の攻撃を抑え込み11−13と2点リードを許し、このセット初めての慶應のタイムアウトとなる。
相手の隙をなんとかつき流れを引き寄せ、逆転したい慶應であったが、またもや早稲団も高いブロックが立ちはだかり14–11と後に引けない状況となる。降がなんとかサイドアウトに成功し12–14と点差を縮めるが、松本のサーブが相手コートのラインをぎりぎり越え、相手のポイントとなり12–15で早稲田大学が5セット目をとり、熱気と共に今年の早慶戦は幕を閉じた。

よってセットカウント2–3本塾の敗北。

炎天下の中お越しいただいた方、ライブ配信をご覧くださった方、多大なるご声援感謝いたします。今後も何卒よろしく申し上げます。

【お越しいただいた先輩の皆様】
中村先輩(1961年卒)
久保田先輩(1962年卒)
小林先輩(1967年卒)
塩坂先輩(1971年卒)
橋口先輩(1972年卒)
穂坂先輩(1975年卒)
松井先輩(1975年卒)
諏訪先輩(1976年卒)
栗田先輩(1978年卒)
中上先輩(1980年卒)
滝澤先輩(1983年卒)
石手先輩(1984年卒)
青木先輩(1985年卒)
本橋先輩(1985年卒)
谷口先輩(1987年卒)
土井先輩(1987年卒)
三上先輩(1987年卒)
圖司先輩(1991年卒)
藤澤先輩(1992年卒)
蕪木先輩(1996年卒)
伊藤先輩(2009年卒)
星谷先輩(2015年卒)
戸川先輩(2018年卒)
伊藤先輩(2019年卒)
佐瀬先輩(2019年卒)
井本先輩(2010年卒)
片波見先輩(2020年卒)
五味渕先輩(2020年卒)
富澤先輩(2020年卒)
マルキ先輩(2020年卒)
安部先輩(2021年卒)
井出口先輩(2021年卒)
加藤先輩(2021年卒)
小出先輩(2022年卒)
勝呂先輩(2022年卒)
高橋先輩(2022年卒)
谷先輩(2022年卒)
永田先輩(2022年卒)
濱本先輩(2022年卒)
松川先輩(2022年卒)
宮川先輩(2022年卒)

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