男子

25点につめるということ

商学部卒業生  立川 貴一

日頃よりお世話になっております。
6月になり梅雨の季節となりました。
雨の季節は個人的には不快指数があがるため、早い梅雨明けを願っております。
湿度はどうやら生産性との関連があるみたいで、35%から70%が適切な湿度みたいです。乾き過ぎると瞬きの回数が増加するため。湿度が高過ぎると疲れやすくなるため、生産性が落ちるとのことです。温度と湿度の調整を行った結果、0.5%から5%ほどの生産性の向上が見られたと言う研究もあるみたいですし、この辺りにも気を配っていきたいものですね。

月日は早いもので春リーグがもう終わり、私たちの代にとっての最後の東日本インカレ、早慶戦が到来しようとしています。色んな先輩方から、4年生はあっという間だよと言われましたが、本当にその通りで、私たちの代ももう残り半分を残すのみとなりました。

春リーグでは皆様のご支援もあって、9位と無事一部残留を決めたものの、目標としていた7位には届かず、手応えと同時に成長への意欲を感じております。ただ目標の順位には届かなかったものの、自分たちよりも順位が下の相手に対して全勝していると言うのは、昨年からの成長と呼べるのではないでしょうか?そうした中で迎える私たちの代最後の早慶戦について今回は書きたいと思います。

スポーツ選手は表現者である。

最近の私はそう考えるようになりました。

小さい頃、私は広島市民球場で広島カープの試合を見に通っていたことがきっかけで、プロ野球選手を夢見ていました。高校2年の時、その広島カープが25年ぶりの優勝を果たしました。優勝した瞬間は号泣しましたし、今でも優勝した試合の9回裏を見ると少し泣けてきます。

また、高校3年生の時、地元の高校が甲子園で準優勝を飾りました。知り合いも多く、そうした彼らの活躍を見て素直に憧れました。それが私が本塾バレー部に入る動機の一つとなりました。

スポーツはそれ自体だけでも十分面白いでしょう。ただロボットがスポーツをしていても、個人的には何か熱狂を感じません。ですがそれが人間に変わった途端、遠い国の知らない選手同士の試合でも感動を覚える事があります。それはスポーツ選手がプレーを通じて意識的にか無意識的にか何かを表現し、それを観客が受け取っているからだと私は考えました。あらゆる感情、気持ち、姿勢、プレー自体。選手はプレーを通じて表現する「表現者」です。そして、プレーしてる当人達からすると、ただの人生でこなす沢山の試合の中の1つに過ぎない試合でも、それを見た人に多大な影響を与えることもあります。

今回の早慶戦の告知をSNSでした所、友人から見に行きたい、見に行きますと言うような連絡が沢山来ました。その中にはバレーボールをやった事がない人、そもそもバレーボールを見たことすらない人も多くいます。表現者にとってやはり表現を受け取る人の数が多いのは、幸せという一言に尽きるのではないでしょうか。

どうせ見に来てもらえるならやはりいい影響を観客の皆さんに与えたいものだなと強く感じます。
そのために、我々は25点、5セットマッチに何を載せられるのでしょうか?個人としては見に来てくださった方が明日以降頑張ろうって活力を得たり、ふと近くにボールがあった時に、バレーボールのパスをやってみたり、みたいな影響があったら凄く嬉しい事だなと思います。更にそこから、未来の早慶戦を戦う人が誕生してほしいなと思います。

そして、私が出来ることは彼らの表現をより良いものにするための準備だと思います。「2時間の映画は2時間の準備では撮れない」という私の友人の言葉のように、今が試合の0セット目だと思って頑張りたいと思います。

慶應、早稲田の2チームがバレーボールを通じて何を表現し、どんな戦いをするのか着目していただけると凄く楽しんでいただけるのかなと思ってます。

また、表現には素晴らしい表現の場が欠かせません。早慶戦の企画、運営は主に主務、渉外を中心に行われています。その業務は早慶戦のかなり前から開始しており、多くのミーティングやリサーチを経て当日に至ります。私の代の厳(経4)、今田(商4)が中心となって企画を進めているため、その努力を目の当たりにする事が多いです。厳と今田の凄さは普通の人が目指すよりも高い地点に目標を設定して、それを情熱で実現してしまう所です。僕や他の部員からするとそれは難しいんじゃない?ってことを、情熱で進めて実現してしまうみたいなことが多々あります。

そうした2人にとってこの早慶戦は塾バレー部での集大成の一つと言えるでしょう。是非早慶戦当日においては、選手の表現だけでなく会場や演出に施された工夫、そして開催に当たって尽力してくださっている方の熱意も感じ取りながら存分に楽しんでいただければ幸いです。

私たちの代の最後の早慶戦、最高の試合で最後に慶應勝利との結果が残っていることを祈願して終わらせていただきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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