男子

ナイスチャレンジ

法学部政治学科卒業生  西山 誠一郎

若葉の候、皆様方はいかがお過ごしでしょうか。
法学部政治学科4年の西山誠一郎です。春のリーグ戦が始まって1か月が経ちました。戦績は1勝6敗です(5/10日時点)。理想では入替戦に出場せずに、一部に留まりたいところですが、現時点では厳しい状況です。

一部リーグにかける思いというのはそれぞれ違うと思います。例えば、先輩が必死になって繋いでくれたバトンを落としたくないという思いや、いつも応援してくれる方々への感謝を伝えたいという思い、日頃の練習の成果を発揮したいという思いなどです。皆がそれぞれの目的を持って、それを成し遂げようとたくさん練習してきました。

しかし、結果が思いについてきてくれません。私はどんな思いや願いも勝利してはじめて達成される、結果を残してはじめて認められる、と考えてきました。確かに、勝利の喜びとともに、チームに関わって下さったすべての人に感謝を届けたいものです。なぜなら、結果は頑張った証のひとつであり、私たちを支えてくれた存在があったから、努力して勝つことができたのだと伝えたいからです。

しかし、現実は時に理不尽で、頑張っても結果が得られないことがあります。それは、立ち向かう相手が自分たちよりも優れている時です。特に勝てそうな相手、勝たなければいけない相手に負けた時はなおさらそういった思いを抱いてしまいます。負けてしまうとそれぞれが持つかけがえのない思いの強さが、勝たなければならないと感じ、それが焦りを生みます。やがて、負けることを恐れて、戦うことさえも恐れてしまいます。これでは勝負に勝つことはできません。

この負の連鎖を断ち切るのは、勇気と考え方の転換です。勇気は恐怖心を乗り越えるために必要なエネルギーです。誰でも何かをかけて勝負するときは怖いです。負けたくないと思うあまりに守りの姿勢に入ってしまいます。私もそうです。しかし、守ってばかりいては勝てません。リスクを背負ったうえで攻める必要があります。

勇気を持つためには様々な手段があると思いますが、私は挑戦した結果を気にしないということが大事だと思います。特にミスをした場合は「申し訳ないな」「しまったな」と卑屈になりがちですし、それが人間の自然な反応だと思います。だからこそ挑戦の結果に関わらず、挑戦した自分に対して「ナイスチャレンジ」といったことを思いたいです。挑戦した結果に対してではなく、行動に対しての肯定的な反応が恐怖心を克服するための勇気を与えてくれると思います。

そうはいってもやはり、自分を支えてくれた人、応援してくれた人のことを思うと、失敗をしてチームに迷惑をかけたくないです。ここで必要になるのが考え方の転換です。どのように変えるのかというと「挑戦に失敗→申し訳ない」から「挑戦した→皆に勇気を与えた」です。今私たちがいる状況は、一部リーグで格上と思えるようなチームばかりと戦っています。そこで戦ってみて1勝6敗という現実を実際に目の前にすると苦しいです。しかし、そういった厳しい環境の中で、向かい風に向かって必死に戦っている姿というのは見ている人に勇気を与えます。私たちがチャレンジャーとして必死になって戦っていること自体が素敵なことだと思います。したがって、挑戦に失敗した成功したに関わらず、挑戦していること自体が皆に勇気を与えたのだと考えたいです。

残り4戦にかける思いはこれまでよりもさらに強くなるかもしれません。入替戦に出場しないことがベストですが、思いや理想に縛られていては焦りといった感情を抱いてしまいます。入替戦に出場することになってもそこで勝てばよいのです。試合の時は伸び伸びとした気持ちで、今ここで戦っている自分を誇らしく思いたいです。私は試合に出場する可能性は低いですが、コートの外から選手に勇気を与える言葉で応援し続けたいと思います。

爽やかな季節、皆様方のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

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