女子 #日記

自信

総合政策学部卒業生  泉川 茉莉

一昨日は雪が降ったと思うと、昨日今日はポカポカ日和で、急激な天気の変化に驚いています。寒さと手の乾燥に悩まされていた冬がもうすぐ終わり、ようやく春が来ると思うとワクワクします。総合政策学部3年の泉川茉莉です。

先日は車椅子テニス界のレジェンド、国枝慎吾さんが引退を発表されました。私はたまたまテレビでこのニュースを見ましたが、そこに映る国枝さんの清々しい堂々とした表情に見入ってしまいました。ご存知の方も多いと思いますが、国枝さんはラケットに「オレは最強だ」と書いていることで知られています。「オレは最強」。そう自分に言い聞かせ、自分の中の弱気の虫を飛ばして、自身を奮い立たせてきたそうです。印象的だったのは根拠なく「オレは最強だ」と言い続けるのではなく、練習をする中で、「これで最強になれるのか?」と自問自答することによって全豪・全仏・全米オープン、そしてウィンブルドンという生涯ゴールデンスラムの偉業を成し遂げたことです。

国枝さんのニュースを見て以降、私は自分自身のこととなると、「私は最強!」と考えることに躊躇があるなと感じていました。大学でバレーを初めて3年が経とうとしていますが、バレー経験が長い部員と自分を比べ、まだまだだなと思う点は沢山ありますし、あと残り少ない大学生活の中でどれくらい上手くなれるのだろうという不安もあります。そんな中で、自分なりの「私は最強だ」を考えるヒントをくれたのが石田(商2年)でした。彼女とは縦割り班が一緒なのですが、そこで「自信を持つことは自分のプレーをもっと引き出すことにつながると思う」と話してくれました。その時の自分の不安にピッタリ当てはまるような言葉で、私はこれを聞いた時、ハッとさせられました。そして、同時に「私は最強」と思うことにはまだ躊躇してしまうけれど、「私ならできる」と自分を信じることならできるなと思ったのでした。どんなに下手でも「自分ならできる」と思って練習するのと、ただ練習するのとでは熱量が変わりますし、周りから吸収しようとする姿勢も全く変わると思います。「私ならできる」と思うから他の人にアドバイスを聞きに行くし、日々自分ができるようになってきていることやまだもう少しなところにも意識が向くのだと思います。私は石田の言葉があってから、練習でも日常生活でも「私ならできるぞ」と思うことを意識して実践しています。

最上級生であっても、「初心者スタート」という事実は変えようがなく、技術力のある後輩・同期たちをみるたびに、「もっと頑張らないと!」と奮い立たされます。しかし、いちいち経験の浅さを「ハンデ」として捉え、心のどこかで「できない理由」にしていては自分で成長スピードを落とすだけだなと感じます。だからこそ、いつバレーを始めたかなんてことは気にせず、「私ならできる」と自分の可能性を信じること、しつこく食らいつくこと、そして始めた頃とは明らかに違う今の自分に自信を持って弱気の虫を追い払えればなと思います。

チーム全体に目を配らなければいけない最上級生という立場であっても、自分のプレーに対して「まだまだできる」と思い続けること、自分自身の可能性を信じ続けることの重要性は変わらないと改めて感じています。残り一年を切ったバレー部での生活ですが、誰よりも自分が「私ならできる」と信じ、何事も諦めない年にすることがこのチームでの個人的な目標の一つです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。徐々に暖かくなっていますが、皆さま、体調にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

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