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モチベーション

文学部4年  山本 昌岳

日頃よりお世話になっております。文学部2年、学連委員の山本昌岳です。

10月が近づいてきてようやく秋の訪れを感じ始めてきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

今月の初週から開幕した秋季リーグは現時点で大幅な遅れが発生することもなく、予定通りとまでは行きませんが着々と試合が進んでゆき、そろそろ終盤戦の佳境に入ってまいりました。塾バレー部は盤石…とまではいかないものの、入替戦や早慶戦で強く感じさせられた悔しさをバネに一試合ずつ手応えを確かめるが如く覇気のこもった戦いをしており、一部復帰という至上命題に確実に近づいていると感じます。

さて、そのような戦いを続けている塾バレー部ですが、先日更新された渡邊(商2)の活動日誌にてとても本質的だと思わされる課題について触れられていたので、今回は私なりにそのテーマについて書かせていただこうと思います。もし、渡邊の日誌を読まれていない方は是非ご一読ください。
https://keiovb.com/blog/5292/

まず、渡邊が述べていた課題をざっくりまとめると、「一部復帰に囚われすぎていてバレーボールそのものを楽しむ気持ちが薄れてしまっているのではないか」という内容でした。春季リーグでは関東1部の強豪相手に対してただ勝利を目指してぶつかっていたが、現在では結果にフォーカスする余り純粋にバレーボールを楽しめていないのではないかと、チームに問いかけるような渡邊らしいとても熱い日誌ですね。
私は先ほど一部復帰を至上命題と書きました。ですがその言い回しも間違った捉え方なのかもしれません。一部復帰を原動力に戦ってしまうといつか綻びが出てしまう可能性があります。それが秋季リーグの最中か、それとも終わってからかは分かりませんが、秋季リーグが終わっても全日本インカレがありますし、3年生以下は来年以降もバレーボールを続けるはずです。中・長期的に考えれば考えるほど、今この残りの秋季リーグの試合を心の底から楽しめるかどうかが今年度の塾バレー部の最後の飛躍の鍵になりそうな気がしております。

こんなことをプレーしない私が軽々しく申し上げるのは、戦っている選手たちに大変失礼かもしれませんがご容赦いただきたいです。というのも、渡邊が述べていたこの課題というのは形が違えど私にも当てはまるとても重要な事実だからです。「好きこそものの上手なれ」という言葉は本当にその通りだと感じていて、何かを成し遂げるには莫大なエネルギーが必要で、そのエネルギーは義務感からは絶対に生まれないですよね。何かを成し遂げるその過程が有意義なもので、何より楽しいからこそエネルギーに変わるわけです。

何十年も続く長い大学バレーの歴史においてたった4年間しかその運営に携われない中で、絶対に以前より質の低い大会を開催するわけにはいかないという重圧から自然と現状維持を最優先に考えざるを得ないことが多々あるのですが、その状況で、私は最近塾バレー部の学連委員として仕事をしている根本的な原動力を見失いそうになります。
今までのリーグ戦はこうしていたから、去年の運営はこうだったから、先輩がこうしていたから、これまでずっとこうしてきたから、コロナだから、etc……。
こうしたバイアスが積み重なると、これまで通り現状維持で質を落とさないということが至上命題になり、ある種の義務感の中に囚われてしまいます。勿論、これまでの数多の試行錯誤によって現在成り立っているので絶対に引き継がなければならない部分は存在します。しかし、私がなんのために、何が原動力で学連委員の仕事をしているのか。それは大学バレーをより良くするため、という一言に尽きます。決して義務感の中でこれまで通りの運営をただこなすだけのために塾バレー部に所属しているわけではない、ということを絶対に忘れたくないと思っております。

私がこのような課題を感じたのには厳渉外主務(経3)の影響があります。私にとっては中等部の頃からずっとお世話になっている先輩なのですが、厳さんが塾バレー部を盛り上げようとこれまでにない新しいことを次々にやってのけていく姿が私は本当にすごいと感じております。SNSをはじめとした広報の様々な企画がここ最近非常に盛り上がっていることは皆様も感じておられるのではないでしょうか。また、大盛況を見せた今年度の早慶戦を受けて来年は更に大きなイベントにしてみせようと、既に影でコツコツと動き始めておられます。そういう姿が、私にはまさに義務感に縛られずにやりたいことを実現しているように見えますし、私も負けずにエネルギッシュに様々なことにチャレンジしたいと思っております。

余談ですが、渉外主務といえば高橋前渉外主務が先日ご卒業されました。私に第二の母親のような先輩だったのですが、(実際、家族班で私は高橋家の息子でした笑)とてもお世話になった先輩がいずれ必ずご卒業されることを改めて実感致しました。髙倉主将をはじめ、高校時代からお世話になった先輩ら現4年生も、もう引退まで数ヶ月もありません。先輩らと過ごせる残り少ない時間をより大切にしていこうと思います。

最後になりましたが、先日キッコーマンアリーナまで足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました。いくつかのラッキーが重なった結果ではあるのですが、男子2部でも有観客での試合を開催できたことが本当に嬉しかったです。これからも塾バレー部の戦いへの応援をよろしくお願いいたします。
それでは、気温の変化に注意しながらお身体に気をつけてくださいませ。
長文失礼いたしました。

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