1991年 | 東京都江戸川区生まれ |
2009年 | 第64回国民体育大会バレーボール少年男子 優勝 |
2010年 | 渋谷教育学園幕張高等学校 卒業 |
2012年 | 第65回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会 準優勝 |
2014年 | 慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科 卒業 サントリーホールディングス株式会社 入社 サントリーサンバーズ 入団 2014年度バレーボール日本代表 選手登録 |
2015年 | 第64回黒鷲旗全日本男女選抜大会 優勝 |
2019年 | 第68回黒鷲旗全日本男女選抜大会 優勝 |
2020年 | サントリーサンバーズのキャプテンを務める 2019/20シーズン終了をもって退団 選手引退 慶應義塾体育会バレーボール部 コーチ就任 |
2021年 | 慶應義塾体育会バレーボール部 監督就任 現在の所属はサントリーホールディングス株式会社 |
塾バレーボール部の長期的な目標である
「日本一」
「文武両道を体現する第一人者として、バレーボール界を牽引する」
という2つを達するために、「5つの行動指針」を示して部内の共通言語としています。
【バレーボール部5つの行動指針】 |
①「思考の言語化」 学生には「バレーボール部で自分は何をしたいのか」明確な意思を持って活動 して欲しいと思っています。頭の中で考えるだけでは不十分です。ぼんやりとした思考を言語化のプロセスによって整理することにより、思考の幅・深さ・角度 を広げることができます。思考、言語化、思考、言語化のサイクルを経て、思考 はより洗練されていくでしょう。自分の頭で考えられる人間は強いです。私たちは、「なんとなく」「誰かがこう言うから」といったセリフが登場しない建設的 な議論や自由闊達な意見交換により、更なる高みを目指します。 |
②「ハードワーク」 勝利に近道はありません。「思考の言語化」により個人やチームの考える力が 向上すれば、これまで場数を踏むことでしか到達しえないと思われた地点まで、 思いのほか早くたどり着くこともあるでしょう。思考力によって効率が手に入っ たからといって、練習の手を抜くことは許されません。本番でのパフォーマンス は、練習の「効率の良さ」と「ハードワーク」の掛け算によって決まるものだか らです。私たちは、どんな局面でも努力を惜しまず、勤勉(Work hard!)でいられ るチームを目指します。鍛錬によりウサギの脚力を備え、亀のように直向きに走 り続けます。 |
③「楽しむ」 「思考の言語化」により自分自身の意思で「ハードワーク」する人間は、その状況を「楽しむ」ことができます。大学・サンバーズ時代のチームメイトの柳田将洋選手は、フルセットのマッチポイントでサーブが回ってきたとき「ここで エースを決めればヒーローだ」と思って胸が高鳴るのだそうで、ここぞというと きに必ず良いプレーをします。サンバーズ時代のチームメイトのムセルスキー選手は、ピリッとする試合展開のときこそ「Smile」「Enjoy」と周囲に声を掛けます。真剣勝負を楽しむことのできるチームは、本気のプレーで会場中の観客を魅 了して味方につけ、感動を与えます。私たちは、応援してくださる皆様への感謝の気持ちをプレーで伝え、エネルギーを届けられるチームを目指します。 |
④「やり抜く」 学生の誰もが、チームに在籍するのは平等に4年と決められています。努力が 結果として目に見えるようになるのには、ある程度の時間が必要です。目標を達成するのに、4年という時間はあまりに短すぎます。「継続は力なり」とはよく言ったものです。「思考の言語化」を止めることなく「ハードワーク」する日々を「楽しみ」ながら4年間を独りで積み上げていくことは決して容易ではありま せん。だからこそ、チーム全員で必ず「やり抜く」のだ、と敢えて行動指針の1つとして明文化しました。私たちは、チームで「投げ出さない」「やり抜く」のだという共通認識を持ち、互いに励まし合い、一つでも多くの目標を達成します。 |
⑤「まずは挨拶から」 「思考の言語化」を止めることなく「ハードワーク」する日々を「楽しみ」な がら4年間「やり抜く」ぞ!と、意気込んでみても、チームがコミュニケーショ ンの取りやすい環境になければ台無しです。用事がなくても必ず交わされ、歓迎されるのが挨拶です。「おはようございます」のワンフレーズで、表情・声の大 きさ・声色・トーン・仕草など全身で自分自身の『いま』を表現することができます。受け取る側は、多くの情報からニュアンスを読み取り、全身の「おはようございます」を返すことができます。「日本一」という共通の目標に向かう同志の間で交わされる挨拶には、「さあ、今日も日本一に近づくよう有意義な時間に しようぜ!」という明確な意図があるはずです。どんな挨拶にも、狙いを持たせ て工夫をしなければなりません。私たちは、挨拶を皮切りに過不足なくコミュニ ケーションを取り、結果を残せるチームを目指します。 |
私自身が社会人になってから苦労した経験も踏まえ、「慶應バレー部から素晴らしい人間として社会に羽ばたいて欲しい」という思いで、上に挙げた5つに絞りました。
基本的で簡単なことだと思われるかもしれませんが、当たり前のことを当たり前のように実践し続けることは想像以上に難しいものです。
私含めチームの全員が「5つの行動指針」を理解して、自分の言葉で解釈し、毎日実践し続け、全員が無意識にでも体現できるようになれば、自ずと「日本一」に近づくと信じています。
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