男子

信念の力

総合政策学部卒業生  大槻 晟己

こんにちは。副将の大槻晟己です。
茹だるような暑さに絶望する毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回の活動日誌では、『信念の力』について書いていこうと思います。『信念の力』は『思考は現実化する』の著者であるナポレオン・ヒル氏の詩で、私が小学生の時に所属していたバレーボールクラブを卒団するときに、監督からいただいた言葉です。ざっくりと一言にまとめると「できると思えばできる」という内容になっています。(詩は最後に載せておきます。)

小学生の頃の私はこの詩を「勝てると思えば勝てるのかぁ」と半ばスピリチュアルな感覚で、非現実的なものとして受け止めていました。しかし実際はそうではなく、もっと現実に即した内容だったのです。

私たちは勝負に勝つ時、勝つ準備を事前にしています。どうすれば徹底的に相手を抑え込めるかを考え、どうすれば完膚なきまで叩きのめすことができるかを考えます。そのときに「万が一苦戦してしまったら」と考えることがあっても、必ず自分たちはその局面を乗り越えられると疑いません。そういうときの練習は素晴らしい雰囲気で行われ、勝利をより決定的なものにしていきます。

逆に負ける時、負ける準備をしています。どれだけ策を考えていても、心のどこかでその策が効果を発揮しないことを予感し、試合の日が訪れることを恐怖しています。練習をしても意味がないのではないかと頭の片隅で考えてしまい、良い練習が行われているように見えても、内容は空っぽになってしまっています。勝つときは勝つべくして勝利を掴み、負けるときは負けるべくして敗北を喫するのです。おそらくですが、これを読んでいる皆様も当てはまる経験があるのではないでしょうか。

さて、つらつらと長く書いてしまいましたが、この詩から私は二つのことを学びました。一つ目は「予感が決定的になる頃には結果は覆せない」ということです。僕が今からプロ野球選手を目指しても絶対に無理でしょう。それは予感が決定的になっているからです。一方で、ベビーカーに乗っている赤ちゃんがプロ野球選手になれるかどうかはまだわかりません。予感が決定的になる前だからです。ですから、何か絶対に負けられない勝負に挑む予定があるのなら、勝敗の予感が決定的になる前に動かなければなりません。負ける予感がする頃には、もう手遅れです。

二つ目は「根拠のない予感は駄目」ということです。「勝てると思えば勝てる」というのは、目標を正しく認識し、勝つ準備をしている人限定の話であって、目標を見誤っている人や慢心している人は含みません。100メートル先にあるのに、50メートル先にあるのだと勘違いして準備している人は勝てません。正しく目標を認識した上で「できる」「勝てる」と思えるかどうか。それが重要なのです。

さてここまで長くなってしまいましたが、ここからは私たちバレー部の話をさせていただきます。次の試合は秋季リーグ戦です。開幕までは1ヶ月以上あるものの、先程書いたように「予感が決定的になってからでは遅い」のです。「勝利の予感」を確かなものにするために、今から勝つための練習をしていきましょう。もし勝つための準備をリーグまで徹底することができれば、試合が目前に迫ったときに「勝てると思える」の状態になってあるはずです。頑張っていきましょう。

それでは最後に、原文とは少し異なるかもしれませんが、私が恩師からいただいた言葉をそのまま書かせていただきます。

“もしあなたが負けると考えるなら、あなたは負ける。

もしあなたがもうダメだと考えるなら、あなたはダメになる。

もしあなたが勝ちたいと思う心の片隅でムリだと考えるなら、あなたは絶対に勝てない。

もしあなたが失敗すると考えるなら、あなたは失敗する。

世の中を見てみよ、最後まで成功を願いつづけた人だけが成功しているではないか。

すべては「人の心」が決めるのだ。

もしあなたが勝てると考えるなら、あなたは勝つ。

「向上したい」「自信をもちたい」と、もしあなたがそう願うなら、あなたはそのとおりの人になる。

さあ、再出発だ。

強い人が勝つとは限らない。すばしこい人が勝つとも限らない。

「私はできる」そう考えている人が結局は勝つのだ。

もっとも避けなければならないのは、負けることを恐れて挑戦する姿勢を失うことだ。

思い切って挑むこと。

立ち向かうこと。

負ける可能性を受け入れること。

勇気とはそういうことだ。

逞しく生きよ!

応援しています。”

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