男子

最終学年としての役割

法学部政治学科卒業生  西山 誠一郎

師走の候、皆様方はいかがお過ごしでしょうか。
さて、4年生が引退され、いよいよ自分が最終学年となり、新チームがスタートしました。しかし、期待に胸を膨らませながら、明るい気持ちでバレーを始めていこうとはなりませんでした。今の気持ちは不安でいっぱいです。理由は引退された4年生が必死になって繋いでくれた関東一部のバトンが非常に重たく感じるからです。

私も含めて、新チームの実力は正直関東一部に通用しないと感じる部分が多く、たくさんの練習が必要です。しかし、残された時間を数えると11月の秋リーグ、全日本インカレの最後の試合とすると、1月から数えて準備できる期間は残り10か月しかありません。その間に自分たちが必要とする実力を身に付けなければなりません。危機感や不安といった気持ちばかりが湧いてきます。
そういった中で、私が最終学年としてどのような役割が求められるのかを考えました。それは、皆が最も力を発揮できるような環境をつくることだと思いました。理由は部員一人一人の力が最大限に発揮されてはじめて、集団として最大の力が出せると考えたからです。そのためには、個々人が持っている意見や価値観、感情といったものに気付き、それらをチームで尊重していく必要があります。
では、個人が内に秘めている意見や価値観に気付くためにはどうすればよいでしょうか。それは専らコミュニケーションを取る以外に方法はないと思います。直接話したり、LINEでやり取りしたり、プレーを通じたコミュニケーションといったものもあるでしょう。そこで気付いた相手の考えを尊重し、チームに反映させていくことが大事です。
これらの過程を通じて、皆が最大限の力を発揮できる組織にしたいです。私の同期はそれぞれ価値観や性格も違うけれど、皆、「個」を大切にしようとしてくれます。これは新チームをどういう組織にしていきたいかについて話し合うために、何回も開いたミーティングを通して気付いたことです。

私は最終学年になったからといって、特別なことをするわけではなく、皆を強引に引っ張るようなことはしません。あえて当たり前と思えるようなことを大切にして、それぞれが光り輝けるような組織にしたいと考えています。そのために、今までよりも頻繁に、たくさんの部員に話しかけるようにするので、迷惑だなと思わずに付き合ってほしいです。よろしくお願いします。
寒さ厳しき折、皆様方のご健康を心よりお祈り申し上げます。

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