男子

準備確認

商学部卒業生  立川 貴一

9月も早くも終盤になりました。
リーグ戦の期間は時間が長いような早いような不思議な感覚になります。
ですが、自分が1年生の頃からお世話になった4年生と戦う最後のリーグ戦ということもあり、後悔のない日々を過ごしたいと思うこの頃であります。

少し前の話にはなりますが、夏の甲子園では今年は仙台育英高校が東北勢初の優勝を成し遂げました。
2017年、仙台育英高校は3回戦で、当時選抜優勝で夏も優勝候補筆頭だった大阪桐蔭を、9回ツーアウトランナーなしから逆転サヨナラという劇的な勝利を成し遂げています。
ツーアウトランナー1、2塁の場面でショートゴロを処理した際、大阪桐蔭のファーストの2年生がベースを踏み忘れてセーフとなり、そこからサヨナラ勝ちに繋がるというショッキングな展開でもありました。(翌年その2年生のファーストの子はキャプテンとして春夏連覇を成し遂げました。)

高校野球の一戦、一球にかける執念やそれによってもたらされるドラマに今年も心を打たれました。

さて、自分は野球もかじっていたこともあるのですが、昔指導者の方に野球は準備確認のスポーツだと言われました。

守備側としては相手の打者がどういう打球傾向があって、ランナーはどれぐらい足が速くリードをどれだけとっているかなどを考慮した上で配球やどんな守備シフトを敷いて、こういう打球が来たらどこに送球してカバーリングはどこに入るという準備をし、お互いに確認をします。

打者側からすると相手投手はどんな球を投げて、相手の守備はどんなシフトを敷いているか、自チームのランナーの足の速さなどを確認した上で、狙うボールや打球方向を決めます。

試合前においては、イレギュラーバウンドの要因となるグラウンドの小石を取り除いたり、グラウンドや芝のコンディションを確認したり、相手の練習を見て弱点を見極めたり、、、
準備確認は多岐にわたります。
野球において強いチームであるほど、こうした準備確認が抜かりなく高いレベルで行われています。
例えば今年優勝した仙台育英高校もそうですし、絶対王者の大阪桐蔭高校、今年その大阪桐蔭高校を破った下関国際高校など高校野球において実績を残すチームの多くはこうした準備確認が徹底されています。

そしてこれはバレーにも通じることだなと甲子園を見ながら感じました。
例えば、バレーでは相手の前衛の攻撃枚数やサーブの種類などを声掛けした上で準備確認をしています。
例えば一流のミドルは更に踏み込んで、相手のトス配分やアタックコースの傾向やその日の状態など様々なものを考慮した上でブロックに飛ばれているそうです。
こうした準備確認をチームとして共有して、高いレベルで実現し徹底することで、本塾バレー部はより一層強くなると私は考えます。

更に付け加えると準備確認はフローの精神にも繋がると思います。
準備確認は要するに、次なにをするべきかという点にフォーカスしたものです。
先日小出捺暉前主将(R4卒)と会った際に、フローの話になりました。小出先輩はフローを習慣化するために、次なにをするべきかを常に意識するようにしたと言っていました。
そうした意味において、次なにをするべきかの確認はフローマインドに基づいており、準備確認は安定した成績を残す際にも役立つと思います。

秋リーグも中盤に差し掛かりました。
現在塾バレー部は4連勝中で全勝優勝、一部復帰に向かって順調に走っております。
一部復帰に向けてまだ道半ばではございますが、チーム一丸となり必ずや一部復帰を成し遂げてまいりますので、ご声援のほど宜しくお願い致します。

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