男子

窮地こそ善行を

総合政策学部卒業生  大槻 晟己

こんにちは。総合政策学部3年の大槻晟己です。暑過ぎず寒過ぎず、過ごしやすい日が続いているこの頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。私は4月の上旬に体調不良や怪我などのアクシデントに見舞われ、全力でプレーをできない日々が続いていましたが、やっと以前のように活動できる日常が戻ってきました。
思うようにプレーができない中でいつもよりもストレスが溜まることもありましたが、私はある言葉を心に留めながら行動していました。今回の日誌では今の慶應バレー部と先月の私を重ね合わせながら、先ほどの「ある言葉」を紹介していこうと思います。

私が心に留めている言葉は「諸々の菩薩(菩薩…修行中の人のこと)は窮地に陥っても悪行生ぜず、自然と善行が増大する。(聞いた話なので、もしかしたら間違いや誤字があるかもしれませんが…)」というものです。この言葉を易しく言うならば「困ったときこそ良いことをしなさい」という内容になります。これは言葉で言うのは簡単ですが、実際に行動に移すのはかなり難しいと思います。
普段の自分の行動を思い出してほしいのですが、遅刻しそうで焦っているときに困っている人を助けることができるでしょうか。嫌なことがあった日に帰りの電車で席を譲ったりできるでしょうか。できる人はかなり少ないのではないかと思います。かく言う私もそのような場面に遭遇したとき、好ましい行動をできるかと問われると自信を持って答えることはできません。

話を戻しますが、先月の私はまさに窮地に陥っていました。リーグ直前にも関わらず練習を十分にできない状況になり、かなり焦っていました。しかしながら先ほど紹介した言葉を思い出しながら、完璧とは言えないまでも自分にできることを全うし、ベストを尽くせたのではないかと思います。
では次に今の慶應バレー部の状況について考えていこうと思います。現在、5試合で2勝しているとはいえ、他大学と勝率は拮抗しており予断を許さない状況です。勝ちたい相手に勝てないことも経験し、苦しい場面に立っていることは間違いありません。

私は今こそ「諸々の菩薩は窮地に陥っても悪行生ぜず、自然と善行が増大する。」という言葉を心に刻み、バレーボールに取り組む必要があると考えています。思い描いているプレーができないこと、思い通りの戦績にならないことが積み重なれば、人間は自然と荒んでしまいます。荒んだ人間から発せられる言葉や行動は周囲に悪い影響を与えてしまいます。それはまさしく『悪行(悪い行い)』であり、バレーボールを通して自己研鑽に励む我々にとっては恥ずべきものです。
苦しいときこそ『善行』を心がけ、練習に真摯に取り組み、チームメイトと適切なコミュニケーションを重ねることが勝利への道でしょう。難しいことではありますが、数週間後のリーグ終了時に笑っていられるよう、チーム一丸となって頑張っていきましょう。

毎試合リモートで観戦・応援していただいているみなさま、本当にありがとうございます。リーグも中盤に差し掛かり、勝ち星の競争は佳境に入りますが、引き続き応援よろしくお願いいたします。

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