女子

苦手と向き合う

法学部政治学科卒業生  榎本 莉英

木々のそよぎにも涼気が感じられるこの頃、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

法学部政治学科2年榎本莉英です。

1年の延期を経てようやく実現できた東京オリンピック、パラリンピックも閉幕を迎え、我々バレー部女子は、オリンピック会場であった日吉記念館での練習を再開いたしました。
これまでのおよそ1ヶ月間は、慶應義塾高校を初め多くの皆様にご協力賜り活動することができました。この場をお借りして感謝申し上げます。

今回のブログでは私のポジションについてお話しさせていただきたいと思います。

昨年8月当時、主将の友成先輩にミドルブロッカーへの転向の話をいただき、私の挑戦はスタートいたしました。

身長161cmの私には手足の長さも無く、大会で目の前に対峙する3部チームのミドルは私より一回り、いや二回り大きな選手ばかりでした。また、前衛で主にプレーするミドルは、自身が1番得意とするレシーブの機会も少なく、ミドルとしてチームにどう貢献できるのだろうかと日々悩んでおりました。

ある日、オリンピック2大会連続金メダルを獲得した柔道の大野将平選手のインタビューを目にしました。“苦手なことにどう向き合うか?”という質問に、大野選手は、“苦手なことに挑戦するのが練習。気持ちいい稽古ばかりでは強くなれない”。そう答えられました。

“苦手なことに挑戦するのが練習”

当たり前のことかもしれませんが、その一言がとても胸に刺さりました。
そして自分の務めは、ミドルとしてコートに立たせていただいてる現状に感謝し、全力でプレーすること。苦手なブロックや大きな選手を前にしたときのスパイクへの専念が今すべきことだと気付き、この夏は「苦手と向き合う」ことを目標に励んでまいりました。

具体的には、人一倍ジャンプし、フォームの整ったブロックを目指し練習すること。相手ブロックを想定したコース打ち、ブロックアウトをひたすらに意識すること。サーブカット練習も前衛だけを想定し、顔に向かってくる打球を我慢強くあげること。

苦手と向き合うこの我慢の時期はまだまだ始まったばかりで、そう簡単には結果はついてこず、落ち込む日もあります。しかし励ましの声をかけて下さる先輩、感情を共有し共に戦ってくれる同期、元気をくれる後輩、見守って下さる監督、コーチに支えられ、以前より自分のミドルに誇りをもてるようになりました。

今回ブログという場をお借りし、ミドルとしてチームの勝利に貢献できるよう精進することをここに誓いたいと思います。

最後に、秋のリーグ戦についての開催予定が定かになってまいりました。今回のリーグ戦がteam2021で迎える初めての公式試合となります。

活動自粛等、様々な困難をともに乗り越えたこのteam2021で、初の勝ち星をあげれるよう全力を尽くしてまいります。
何卒、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

早秋の折、くれぐれもご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。

長文、乱文失礼いたしました。

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