男子

得たもの、失ったもの

商学部3年  鍬塚 凛

平素よりお世話になっております。アナリストを務めております、商学部3年の鍬塚凛です。

いよいようだるような暑さが染みる季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。くれぐれも熱中症に気をつけて、ご自愛ください。

近頃、私が家族や長年の友人と話をする中で「昔とは変わったね」と言われることが多くなりました。
しかし、この言葉を言われる度に私は複雑な心境になります。
彼らの言葉には私への感心とともに、変化に対する切なさを感じることが多いからです。

私自身も、この2年間で良くも悪くも大きく変化したと感じています。
今回の日誌では、バレー部で私が得てきたもの、失ってきたものについて振り返ります。
自分語りにはなりますが、どうかお付き合いください。

思い返せば、「塾バレー部の門を叩く」という決断は相当にチャレンジングなものだったと感じています。
地平線まで田んぼが広がるど田舎から日吉にやってきて、何もわからないまま一人暮らしを始め、塾バレー部に入りパソコンとにらめっこし続け、早2年が経ちました。

選手としてのキャリアも人脈もない中、上から目線の分析と意見で信頼を築くアナリストという職業に(今もですが)相当難儀し、様々なことを考えては落ち込む日々が大半でした。

こんな2年を過ごす中で、私がよく「失った」と言われるものがあります。それは「余裕」です。

技術も知識も思考力も、人脈もコミュニケーション能力も持ち合わせていなかった自分は、「このままではチームに貢献できない」という危機感で自分を突き動かしていました。
その弊害でしょうか、先輩のみならず休日に会うはずの友人や家族からも「ずっと張り詰めている」と言われることが増えました。

自分は肩の力を抜いたままチームに貢献できるほど器用ではありません。しかし、その不器用さが巡り巡って私の身近な人達を心配させていたということに気付き、ひどく落胆しました。

ただもちろん、得たものも多くあります。ありきたりですが、「仲間」です。
私が塾バレー部で出会った仲間は、先輩、同期、後輩問わず目標、また理想とする自分をひたむきに追い求め、チームのためにハードワークをいとわない人ばかりでした。
もれなく全員尊敬していますし、そんな仲間と本気でバレーボールに打ち込める環境こそが何より大切な得たものでしょう。心からそう思っています。

また、得た「仲間」は塾バレー部だけではありません。同じ目線で戦う他大学のアナリストや、関東で再会した中高のチームメイトも同じく大切です。彼らの歯を食いしばりながらデータを打ち、チームを鼓舞する姿があったからこそ、私は本日までアナリストを続けることができています。

まもなく東日本インカレが始まり、夏の鍛錬期が訪れます。あっという間にシーズンも終わるでしょう。これからも自分は良くも悪くも変化していくのでしょうが、引退の瞬間、変化し続けた結果の自分を受け入れられるよう、これからの1年半も最善を尽くしたいと思います。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

また、この日誌が部員の「得たもの、失ったもの」を振り返るきっかけとなれば幸いです。共に東日本インカレ、後半シーズンを戦い抜きましょう。

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