男子

命を燃やせ

商学部3年  熊谷 健太

お世話になっております。
商学部3年、中等部コーチの熊谷健太です。

「明日死ぬように生きろ、永遠に生きるように学べ」
この言葉はマハトマ・ガンジーが言った言葉だとされているものです。私にとって、この言葉は人生の指針であり、最も大切にしている言葉の一つです。「明日死ぬように生きろ」には「一瞬一瞬を全力で生きろ」という想いが込められていると思っています。しかしながら、このように生きることは非常に困難です。自分自身全くできていないと感じます。誘惑は周りに数えきれないほど存在し、目標達成のモチベーションを削いでいきます。昨日、熱く燃えたはずの決意の炎が、たった一晩で消えかけてしまう。そんな経験は、誰しもがあるのではないでしょうか。それは仕方のないことでダメなことではありません。ただ、燃え上がらせたその炎を簡単に絶やしてしまうことはもったいない。ダメなことじゃなく、もったいないことです。

一方で、「永遠に生きるように学べ」とはどういう意味なのでしょうか。私はこれを、「失敗から学び続けよ」ということだと捉えています。明日死んでしまったらこの失敗に意味がなくなってしまう。そうではなく、そこからいかに学びを得るのか。永遠に生きるくらい失敗してもいいからそこから学びなさい。そのような意味だと思っています。甘さに負けることは「明日死ぬように生きる」には届かないかもしれない。けれど「永遠に生きるように学ぶ」ためには、むしろ必要なプロセスです。
全力で今を生きる。それができなくてもその失敗を糧に明日を生きる。その繰り返しが炎を絶やさずに燃え上がらせる方法だと信じています。

我々塾バレー部は、勝負弱い部分があると思っています。接戦を勝ち切る部分が、目標にしている一部所属の他大学のバレー部と比べて足りないものの一つではないかと偉そうながらに感じています。そして「勝負強さ」は積み重ねの量だとも思っています。何回見えないところの努力を怠らなかったか。何回自分に打ち勝ったか。何回自分に負けて、何回それを学びに変えたか。その微々たる積み重ねが、試合だと裏切らない最強の武器に変わるのではないでしょうか。だからこそ勝負強さは先天的な才能ではなく後天的に得られるものです。春リーグで我々は負けを重ねました。中等部コーチと言う立場で試合に行けない日もありましたが、チームの一員として負けるのは純粋に悔しいです。でも、負けからしか学べないことがきっとあります。我々は必ず「勝負強さ」を得て、目標を達成できます。

先日、友人がダンスをしている舞台を見にいきました。凄まじい迫力と熱で圧倒されたのを覚えています。ダンスは“どう魅せるか”が重要であり、観客がいて完成する表現です。一方で、スポーツは観客がいなくても成立します。それでも、スポーツには観ている人の心を巻き込む力がある。その力こそが日々の積み重ねであり、命の炎なんだと思います。その我々の日々の積み重ねを、ぜひ6月8日の早慶戦という場で見にきてください。苦しい戦いになると思いますが、必ず積み重ねてきた勝負強さで接戦をものにします。

今後とも応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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