春の訪れを感じる今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今年は3月に入っても雪が舞い、季節の移ろいの中に冬の名残を感じる日々が続いています。
大学でバレーボールを続けるようになり、一年が経とうとしていますが、改めてセッターというポジションの難しさと、自分の未熟さを痛感する毎日です。
引退された夏輝さん(法4)のブログで「中途半端な努力なら、努力なんてしない方がいい。」という言葉を目にしました。その言葉が心に刺さり、自分のプレーへの向き合い方を見つめ直すきっかけとなりました。私はまだまだ技術的に未熟で、課題も多く、学ぶことばかりです。技術というもの一朝一夕に上達することはなく、試行錯誤しながら成長していくしかありません。しかし、意識は今日からでも変えられることであり、意識の持ち方ひとつで、練習の質も、成長のスピードも変わるのだと実感しています。
時折、バレーボールをやっていると、自身でも何が分からないのかすら理解できない時があります。アタッカーに「打ちづらい」と言われても、どの部分を修正すれば良いのか分からず、指導を受けても正確には直せず、ただ闇雲に練習を続けてしまうこともあります。しかし、それでは成長できません。だからこそ、プレーを動画で振り返ったり、先輩やアタッカーに具体的な改善点を聞いたり、セッターの先輩方のプレーを見ることで、少しずつ「何ができていないのか」を明確にする努力をするようになりました。
また、先ほど述べた意識の持ち方次第でプレーの精度が変わることも実感しています。ただ「トスを上げる」ことに集中するのではなく、「アタッカーが打ちやすいトスを上げる」のを意識することでより良いトスをあげられます。同じ練習をしていても、漠然と繰り返すのか、一つひとつの動作に意味を持たせるのかで、成長の度合いも大きく変わるのだと感じています。
特に、調子が悪いときほど意識の持ち方が大切だと感じました。「今日はうまくいかない」と考え続けてしまうと、本当にその通りになってしまいます。ミスをすると「やっぱりダメだ」と自分に暗示をかけてしまい、さらにミスが増えてしまいます。だからこそ、調子が悪いときは「何ができるか」、「どうすれば修正できるか」に意識を向けることを大切にしています。トスが安定しないなら手や体の使い方に集中し、スパイカーとのズレを感じたら、コミュニケーションを取りながら修正します。ミスを恐れるのではなく、次につなげる意識を持つことで、練習の質をあげられることを実感してきました。
セッターはチームの流れを作るポジションだからこそ、自分自身が中途半端な意識でいてはいつかチーム全体のプレーにも影響を与えてしまう恐れがあります。「中途半端な努力なら、努力なんてしない方がいい。」という、この言葉を胸に刻みながら、これからも本気でプレーと向き合い続けたいと思います。
技術の向上には時間がかかりますし、簡単に上達できるものではありません。しかし、意識は今日からでも変えられます。だからこそ、意識を高く持ち、一つひとつのプレーに意味を込めながら、セッターとして成長していきたいと思います。
長文、乱文失礼いたしました。