男子

人生伏線理論

法学部法律学科3年  一木 脩平

日頃よりお世話になっております法学部法律学科3年、アナリストの一木脩平と申します。
温かくなったと思えば、寒さが戻り、体調管理が難しい季節に差し掛かりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回私がお話させていただくテーマは最近大切にしているマインドセットについてです。そのマインドセットとは「人生伏線理論」です。この理論は、大学で最も多くの時間を共にしている友人F君が教えてくれました。彼はこれを自身が考えた理論だと豪語していましたが、調べてみると多くのブロガーが似たようなテーマについて語っており、その起源は定かではありません。今回はこのマインドセットについて私なりの解釈を交えながら述べさせていただきます。

「人生伏線理論」とは、これまでの自分の言動は全て伏線になっており、この先の人生でその伏線が回収されていくという考え方です。自身の過去の言動が未来に影響を及ぼすのは当然のことと思われるかもしれませんが、このマインドセットを持つことで、私は物事をより前向きに捉えられるようになりました。
この「人生伏線理論」が私の中で腹落ちした要因は大きく分けて2点あると考えています。

一つ目は「これまでの自分を肯定してくれる」点です。
よく「努力は必ず報われる」といった表現があります。この表現自体はとても魅力的で、目標達成のためにひたむきに努力しようという意欲を掻き立てられます。しかし、実際に努力していれば必ず報われるのかというと一概にそうとは言い切れません。例えば大学バレーを例に挙げると、全日本インカレで優勝する事が出来るのは当然全国で1チームだけです。日本一を目指す多くのチームは報われていないことになりますし、優勝チーム以外のチームが努力していなかったのかと言われると当然違うでしょう。努力の量や質に差異はあるものの、どのチームも日本一という目標に向かって懸命に努力していますし、それでも報われないことがあるのがスポーツの世界です。
これを「人生伏線理論」に当てはめるとどうでしょう。このマインドセットでは、優勝できなかった事自体が伏線となるのです。突拍子もない話ですが、全日本インカレで優勝を逃し、その悔しさをバネに練習に励んだ結果、卓越したスキルを身につけ日本代表に選出された選手がいるとします。この場合、全日本インカレ優勝のための努力を報われなかったとしても、「日本代表に選出」という形で「インカレ敗退」という伏線が回収されたことになります。
このように「人生伏線理論」によれば、過去の経験を全て未来の糧と捉える事で、これまでの経験を全て肯定することが出来るのです。

二つ目は「伏線がいつ回収されるかわからない」点です。
漫画の世界では「10年前の伏線が遂に回収された」と話題になったりします。人生も同じなのではないでしょうか。今この瞬間の行動がいつ、どのような形で伏線として回収されるのかなど皆目見当もつきません。1時間後かもしれないですし、はたまた50年後かもしれません。漫画においては伏線回収までの期間が長ければ長いほど評価されたりもします。人生においては出来るだけ早く伏線回収してくれと思ったりもしますが、いつ回収されるかわからないからこそ、たとえ成果が出なかったとしても、いつか伏線回収されるのだから頑張ろうと目の前の結果をポジティブに捉える事が出来ます。

このように「人生伏線理論」というマインドセットを持つことで、自身のこれまでの全ての経験を肯定的に捉え、人生単位という長期的な視点で努力しようと思えるのです。今回はスポーツを例に挙げましたが、この理論は学業や人間関係など様々な事象においても適用することが出来ると考えています。大学3年生の若僧が何偉そうなことを言っているのだと思われるかもしれませんが、この文章を読んでくださった皆様がこれから先の人生において壁にぶつかった際に、「この経験もいつか伏線になるからもう少し頑張ってみよう」と思っていただけると私がこの日誌を綴った甲斐があったと思います。
中々伏線が回収されないといったクレームはこの理論の自称生みの親F君にお問い合わせ下さい。

春リーグまで残り2か月を切り、新生TEAM山元は昨年の雪辱を果たすべく日々個々のスキルアップを目指し練習に取り組んでいます。昨年の「二部降格」が今年の大躍進のための伏線だったと思えるよう、残りの期間も練習に励んでまいります。今後ともご指導のほどよろしくお願いします。
乱文失礼致しました。

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