女子 #日記

感謝

商学部4年  富村 美祐

お世話になっております。
商学部4年の富村美祐です。

先日行われた納会をもって、部を正式に引退いたしました。
お世話になった多くの方々に送り出していただけたことを光栄に思います。

長い間部活中心で生活していたので、いつもの部活の時間になるとこの時間は練習していたなと思い出して、記念館での日々をすでに懐かしく感じています。
体育会といえば、小中学生の時から長く競技を続けている人が多く在籍するイメージだと思いますが、私のバレーボール生活はたった3年間です。しかし私にとってはかけがえのない3年間を振り返り、感謝の気持ちを伝えさせていただきます。
長くなる予感しかしませんが、お時間がある時にお付き合いいただけますと幸いです。

私は1年生の11月に遅れて入部しました。
コロナ禍真っ最中での大学入学だったことから、学生生活における大きな目標であった留学に行ける目処がたたず、自分の中で大学生活の軸を見失ってしまいました。
その中で見つけたのが体育会で、ここなら4年間を通して何かをやり遂げる経験ができるかもしれないと思ったことがきっかけです。
バレーボール部に決めたのは、小学生からテニスを続けてきた私にはチームスポーツへの憧れがあったことと、170cmある身長を活かすことができるのではないかという、今考えると部員に怒られそうな理由でした。

体育会への門を開いた時には、先日の納会でペナントをいただき引退を迎えた私を、私自身が1番想像できていなかったかもしれません。

入部してからは、必死に練習に食らいついていく日々でした。
部員が練習している横で指示してもらうがままに1人で片手アンダーやオーバーパスをしたり、先輩方にひたすらパスの基礎練習に付き合っていただきました。
私は練習だけで疲れ果てているのに周りの部員は練習後も自主練を続けていて、当時はバレーボールの楽しさを感じ始めるとと同時に、そこまでの熱量を持てず、技術もないのにみんなみたいに頑張れない自分がすごく嫌でした。

入部して4ヶ月ほど経った頃、初めて練習試合でピンサーとしてサーブを打つ機会をいただきました。ネットを越えた時部員が大きく歓声を上げてくれたあの光景や感情は、2年半ほど経った今でも鮮明に覚えています。
その時の動画はお気に入りにしていて、落ち込んだ時に何度も何度も見返して初心の気持ちを取り戻しました。自分のことのように、それ以上に喜んでくれる仲間の存在のありがたさ、喜びを仲間と分かち合うチームスポーツの素晴らしさを心から感じた日でした。そして、自分の中に初めて本当の意味で向上心が芽生えた日でした。

そこからの約1年間は、優しい先輩方とスタメンとして活躍する後輩に挟まれて、自分のペースで成長させていただいていたように感じます。
できるプレーが増えてきて、それまで基礎練習を積んだ1年間と比べたらコートでみんなとバレーができることがとても嬉しくて、純粋にバレーが楽しいと思えた期間でした。

そして迎えた最高学年。リーグ戦に出場させていただきました。
経験したことのない立場にこれまでになく身が引き締まると同時に、コート内での自分の存在意義を考えつづけた1年間だったように思います。技術で引っ張ることもできなければ、チームを率いられるようなリーダーシップも持ち合わせていない私は、コートに立たせてもらえる喜びを感じる一方で入部当初とはまた違う劣等感を感じる日々でもありました。
それでも、勝利に向けてとにかく必死だったリーグ期間、部員からの応援を肌で受けて、コートに立つ人は色んな人の思いを背負って戦っていることを感じることができました。特に目標達成が確実に見えていた秋リーグは、この3年間で1番勝ちたいと心から思えた2ヶ月間でした。

最後のリーグ戦が終わり、引退試合に向けてラストスパートを切ろうとしていた引退1ヶ月前、最後の壁に直面することになりました。
練習中に右足首の靱帯を断裂し、人生で初めて松葉杖生活を経験しました。
能天気でポジティブなところくらいしか取り柄がない私ですが、みんなが励ましてくれればくれるほどその期待に応えられる自信がなく、久しぶりにネガティブになりました!笑
あの時喝を入れて励まし続けてくれた同期、絶対復活できますと言ってくれた後輩たちありがとう。
必然的に永遠の課題だった筋トレをやらなくてはいけなくなったり、記念館でバレーできることが当たり前ではないということを改めて感じることができたり、振り返ると大切なことに気づけた時間だったなと思います。

引退試合の慶関戦では、最終セットでミドルとしてコートに立つことができました。
大好きな仲間と最後にプレーできた時間は、本当に一瞬でしたが最高に楽しかったです。
私はすべての出来事に意味があると思っている人なので、怪我をして良かったと言うには綺麗事かもしれませんが、多くのことを得ることができたこの経験にも感謝しています。

ギャラリーから雲の上の存在のような先輩方の活躍を眺めていた1年生、
ベンチから間近で仲間を応援できることが嬉しかった2年生、
コート内でプレーすることの楽しさを感じさせてもらった3年生、
最高学年としての練習内外の役割を考え続けながら駆け抜けた4年生

すべてのことが自分の糧になり、無駄な経験は1つもありませんでした。
これは、このブログを読んでくれている後輩に1番伝えたいことです。
入部してから私が感じてきたちっぽけな悩みや悔しさは、周りの部員が遠い昔に経験してきたことばかりで、その経験に何度も励まされ支えられてきました。
部活生活の中で悔しい辛い感情になることが数え切れないほどあると思います。でも、マイナスな感情を経験するほどそれが頑張る理由になったり、誰かの支えになったりする時が来ると思います。だから時には周りの力を借りながら前に進んでいってほしいです!

話は変わりまして、
自分で言うにはとても不名誉なことですが、私は歴代部員で三本指に入るくらいの泣き虫です。
練習中にあと1回瞬きをしたら涙がこぼれ落ちそうになったことは3年間で軽く100回を超えますし、今年の誕生日当日に同期それぞれと30回連続対人をした時、全然できない悔しさで勝手に涙が溢れてきて、恥ずかしながら22歳は涙のスタートでした。(その後プレゼントをもらって笑顔になりました!)特に同期の前では事あるごとに泣きまくり、本当に迷惑をかけました。

でも、泣いた分だけ強くなれたような気がします。
周りの部員が当たり前にできるプレーが自分にはできない悔しさでよく泣いていた1年生の時から、4年生ではリーグ戦に出場させていただく中でチームに貢献できない悔しさで泣きました。その時々ではつらいと感じていても、振り返ると悔しさを感じるレベルは確実に上がっていて、精神的に大きく成長することができた3年間だったと思います。
こんなにも感情を揺さぶられるような日々がこの先あるのか不安になるくらい、色んな経験と感情を味わいました。喜怒哀楽を共有し目標に向けてみんなと駆け抜けた日々は本当に幸せでした。

ちなみに、入部当初から私の挑戦を理解してくれて、1番近くで支えてくれた両親にはリーグ期間中1度も試合を見せられませんでした。
みゆの家族はリーグ戦見にこないの?と聞かれても、家族いると緊張しちゃうからと言っていたけど、本当は両親に見せられるほど自分のプレーに自信が持つことができなかっただけでした。
そんな本当に弱い私でしたが、その分誰よりもみんながくれるアドバイスを聞き入れようとすることができたし、誰よりも周りの人たちに感謝の気持ちを持っていた自信があります。周りの方々からの教えや支えなくしてここまで来ることはできませんでした。

松尾監督
いつもユニークなお言葉で笑わせていただきましたが、実は誰よりも熱く、勝利に向かって一直線な監督の思いに応えたいと心から思うことができました。
個人練習にもたくさん付き合ってくださり、引退前に怪我をした時も最初は渋りながら、いつまでも対人の相手をしてくださったこと本当に感謝しています。監督からいただく褒め言葉が何よりも嬉しかったです。

丸谷コーチ、村井コーチ
練習のみならず、戦術的な面で本当にお世話になりました。
特に4年生になってからは、試合経験が少ない私に数々のことを教えてくださり自分の課題を再発見することができました。
リーグ戦にお2人がいることの安心感や心強さは言葉では表せないほどで、部員全員の原動力になったと思います。

金子主将をはじめとする23卒の先輩方
初心者で、右も左もわからなかった私に1からバレーボールを教えてくださり本当にありがとうございました。
複合練をしている横でつきっきりで面倒を見てくださったことは忘れません。チーム全体のことを考えながら部員1人1人に寄り添うことの難しさ、当時先輩方がしてくださったことがどれだけ有り難かったか、最高学年になって改めて実感することができました。

榎本主将をはじめとする24卒の先輩方
基礎から教えていただいたことはもちろん、まだまだ未熟な私に貴重な試合経験をくださって本当にありがとうございました。
自分から何も言わなくても私の気持ちにたくさん気づいてくださり、その優しさに何度も救われました。最高学年になった時の理想の姿を間近でみることができました。
日々先輩方がかけてくださる言葉に鼓舞され、もっと頑張ろうと思うことができました。

3年生
仕事期間を共にした後輩もいて、ほぼ同期のような関係を築けた3年生!くだらない話から真面目な話までなんでも話せて、多くの時間を一緒に過ごせて嬉しかったです。
プレーでは主力として活躍してくれて本当にありがとう。チームの目標に向かって全力を尽くしてくれてありがとう。
自分の頼りなさを痛感してしまうことも多かったけど、みんなと一緒にコートに立つことができて本当に幸せでした!プレー面でも仕事面でも頼りになりすぎる3人にたくさん救われました。みんななら絶対昇格できると信じているし、これから3人が作り上げるチームがとても楽しみです。応援しています。

2年生
いつも一生懸命にコートを駆け回ってくれた2年生!試合に出れるぎりぎりの人数で練習していた中、入部を決めてくれてとても嬉しかったことを覚えています。仕事面では学年としての立ち回りに悩みながらも、毎日頑張ってくれて本当にありがとう。下級生ながらそれぞれしっかりした思いや考えを持ってプレーしていることを日々感じていました。冷静な目を持ったみんなはこれからもチームに大きく貢献してくれると思います。

1年生
個性あふれる1年生!新歓係としては今年こんなにもたくさん入部を決めてくれるとは正直思ってなかったので嬉しさと同時に驚きでした笑
自分が4年生になった時の1年生はどう見えるのかなとずっと考えていたけど、とにかくいつも一生懸命で孫のように可愛かったです。
1年生からもらう言葉に励まされたことがとても多く、試合の時もみんなからの応援に何度も勇気をもらいました。人数も1番多いので、有り余る元気とパワーでこれからもチームを活気づけてくれることを期待しています!

同期
家族よりも長い時間を過ごした3人!
バレーの技術もなければ仕事を覚えるのも遅い私を見捨てることなく、1番近くで育ててくれたことに心から感謝しています。
慶関戦で同期みんなでコートに立つことができたラスト3セット目は本当に嬉しくて、心からバレーボールが楽しいと思えた時間でした。
褒め言葉も厳しい言葉も含めてみんながくれる言葉を何よりも信じてやってきました。
最高学年になってからは幹部としてチームのために全力を尽くすみんなの助けになることができず、最後までお世話になることばかりだったけれど、私は3人がいたからここまでやり切ることができました。本当にありがとう!

この部活を通して出会えたすべての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
これからはいちOGとして後輩みんなの活躍を心から応援しています。
最高の3年間をありがとうございました。

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