女子 #日記

最後に伝えたいこと

商学部4年  石田 莉子

平素よりお世話になっております。
チーム2024の主将を務めさせていただきました、商学部4年の石田莉子です。

ついに引退ブログを書く日が来たということであまりにもあっという間だった4年間に驚き、終わってしまった寂しさに浸っております。
引退した実感はまだないのですが、本日髪の毛を金髪に染めさせていただいて、無理やり引退を実感しているところでございます。
皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

体育会バレーボール部を引退するブログですので、この4年間や特に最後の1年間を振り返って思うままに書かせていただけたらと思います。
拙くまとまりのない文章ではございますが最後までご一読いただけると幸いです。

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複合練習もまともにできない人数で始まったteam2024。同期と、もはや同期なのではないかと勘違いするぐらい生意気な3年生、2学年しかいなかったチームが今では4学年18人の個性豊かで賑やかなチームになりました。
素敵なチームだったよね?楽しかったよね?笑
うるさくて生意気な可愛い後輩と、でこぼこだったけど結局信頼できる最強な同期、みんなに囲まれて引退を迎えることができた私は幸せ者です。

引退がこんなにも寂しいのは、この4年間ないし1年間家族よりも一緒にいたみんなと、くだらない話で大爆笑したり、どうしたらもっと上手くなれるのか悩んだり、勝敗で一喜一憂したり、後輩の成長を直で感じて涙したりする時間がもうやって来ないと分かっているから。

親元を離れて暮らしている私にとって、チームのみんなと過ごす時間は毎日の中で1番温かい時間でした。自分の良いところも悪いところも全部さらけ出せる、そんな家族同然のみんなと離れなければいけないから、こんなにも寂しいのだと思います。

先輩方を見送った3年間は、新チームに対するワクワクな気持ちと同じぐらい、ここからまた基礎練が始まる恐怖と次の代に対する不安を感じ、正直、引退していく先輩方を羨ましく思ったこともありました。納会を終えた今、まだまだバレーボールに夢中になれる後輩みんなのことが羨ましいです。

終わってから気づくものなのだと思うけど、仲間と一緒に同じ目標に向かって練習して、試行錯誤して、時にはぶつかって、血液型とかmbtiの話で盛り上がって(女子部特有笑)、そんな経験はこの4年間が最後だからね、後輩たち!全部を含めて楽しかったと言えるように自分で選んだ4年間、充実させてください。

私の4年間はきっと辛いこともたくさんあったのだと思いますが、思い出せないぐらい、とにかく楽しかったです。本当にそれにつきます。周りから、「よくずっと続けられるね」とか「毎日偉いよ」とか「私にはできないわー」って言われ続けてきましたが、バレーボールと本気で向き合うこと以上に楽しいことはないと言えるぐらい大好きなことに熱中できる4年間を過ごせて、過ごさせてもらえて、感謝の気持ちでいっぱいです。バレーボールに夢中になれる人生で本当に良かった、ありがとう。

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最後のブログですしみんなを感動させるような何かを書ければと思ったのですが、私らしく、私が4年間で1番やらかしたことでも記しておこうと思います。

大前提失敗しないことが1番ですが、絶対に失敗しない人なんてなかなかいないはずです。
失敗してしまった後輩がいたら是非この部分だけでも読んで、この先輩よりはマシだと少しでも前を向いてもらえれば私の役目は務められているのではないかと思いますし、失敗した人の気持ちは誰よりもわかる自信があるのでいつでも連絡してください。(笑)

大2の夏に行われた第86回早慶バレーボール定期戦、4年間で1番の失敗をしました。早慶戦は1年間で1番特別な日と言ってもおかしくないぐらい塾バレー部は力をいれています。チームとしても、私自身もやる気満々でした。しかし、当日の朝、いつものアラームではなく同期からの電話で起床し携帯を見ると既に集合時間で大パニックでした。きっと誰もが信じられなかったと思いますし、何より私が1番信じられなかったです。焦りに焦って、実家にいる母に電話をするも、実家にいるので母にできることは当たり前にありませんし、電話していないで早く行けと言われました。本当にその通りです。
こうして集合時間から2時間半ほど遅れてしまい、先輩方や同期に多大なご迷惑をおかけしました。この場を借りてもう一度謝らせてください。本当に申し訳ありませんでした。

そして、もちろんこの失敗はただではすみません。1年生期間を3ヶ月やり直しました。
当時は全く笑えない失敗ですが、引退した今、笑わせてください。

部には入部してから1年間、1年生として仕事をするというルールがあります。主に練習の準備や片付け、サポートです。自業自得なので辛いという言葉は間違っていると思いますが、辛かったです。やっと終わったと思った4ヶ月後に1年生期間againですからね、この先私みたいな人が現れないことを心から祈っています。

そんな失敗の中でも、失敗して良かったと思うことがあるのも事実です。
純粋に1年生として仕事をしている倉員、西村(商3)と途中入部をして仕事をしている富村(商4)とイレギュラーな私。4人での仕事期間だったので、自然と後輩である2人と色々な話をするようになり合宿では反省会を開いたり夜会を開いて大爆笑したり真剣な話をして泣いた日もあったね。入部当初、小学校から一緒で技術力もある後輩2人とはどの学年も距離があり、あまり話していなかった記憶があります。この期間のおかげで、みんなよりも先に2人との距離が近くなったし、2人のバレー観や人柄を知ることができたし、ラッキー!と思っていました。2人とも、私を受け入れてくれてありがとう。この期間があったからこそ、今年のチームは3,4年の仲が非常によく、そこに入ってきてくれた1,2年生を巻き込んで縦の距離がとても近いチームになることが出来たと思っています。失敗を美談にしたいだけではありますが、寝坊した私にほんの少しありがとう。

同期の富村には皮肉なことにとても感謝されました。1年生2人と富村の3人での仕事期間に私が加わったことで単純に1人増えた嬉しさと、同期がいる心強さを感じたのだと思います。不本意ではありますが、彼女を助けられたということで失敗も悪いものではないなと思ったり思わなかったり。2度と同じ失敗はしたくないですが、全部を含めて良い思い出です!笑

もし失敗してしまった後輩がいたらその時はたくさん反省してほしいし落ち込むと思うけど、そこでやるべきことをやっていれば振り返った時には笑えるだろうし、全部良い思い出だと思えるはずです。
下級生のみんな、今年色んなことを偉そうに言ってきたけど私はこんな失敗をしてきた先輩でした。ついてきてくれて本当にありがとう。

ここまで、引退ブログらしくない内容を長々と書いてきましたが、最後は真面目に4年間で学んだことを後輩に、そして感謝の気持ちを支えてくださった全ての方にお伝えできたらと思います。

後輩たちに伝えたいこと。付いていく後輩の立場も引っ張る先輩の立場も全て経験したからこそ伝えられることがあるのではないかと思うので、書きます!

学年が上がるにつれて部に対する想いや背負うものが違って、今年はこれまでとは違うプレッシャーを節々に感じた1年でした。リーグ戦前はどれだけ練習試合でうまくいっても負けてしまうのではないかと弱気になることや、1番前を向いていないといけない立場の私が、降格してしまう可能性もあるのだと、決して口にはしませんでしたが思うこともありました。

冒頭で、主将を務めたと書かせていただきましたが私が主将らしく振る舞えたことは一度もなかったと思います。
それが逆に今年のチームには合っていたのではないかと勝手に思い込んでいるのですが笑 そう思いたいだけです。
同期の宮里(政4)に沢山助けられた最後だったと思います。彼女は私が持っていないものを持っていて、その分理解できないことも多々ありましたが本当に頼りにしていました。私は人の表情が気になってしまう、直したくても直せない、行き辛い性格をしています。特に同期はわかると思いますが、部員ひとりひとりの表情に敏感でそれがまた自分を追い詰めていました。部員18人もいれば、不満が出てくるのは当たり前なのに浮かない顔をしている部員がいると気になってしまいます。これが良いように働く時もありますが、大抵自分だけ無駄に悩んで終わっていました。宮里のように自分の芯をしっかり持っている人からしたら、そんなことで悩む?と無駄なことに頭を悩ませる私にイライラしていたのではないかと思います(笑)

部活に本気で取り組んでいるからこそ不満を抱くこともあると思うし、悪いことだとは思いません。それをちゃんと言葉で伝えることも時に大切だと思います。同期内で消化するのも良いと思います。

だけど、不満があるよっていう態度だけで伝えようとすることは自分のためにも、部を引っ張る人たちのためにも、チーム全体のためにも、しないで欲しいです。

これは後輩のみんなを率いて最高学年を経験したからという訳ではなく、2年前に同期が不満を全面に出していた時期(笑)や去年の早慶戦の時期に私もあまり良くない態度をとってしまったことを省みて伝えておこうと思いました。

自分の感情を言葉にはせず、ただ態度から読み取って欲しいとするのは単なる甘えで、周りのことなど考えられなくなっていると思います。そして1人じゃなければ怖くないと仲間を作ってマイナスの影響をどんどん拡散しがちです。

忘れないで欲しいのは、その態度を見ている仲間がいるということ。その仲間がどんな思いになるのか。バレーボールはチームスポーツです。普段の練習態度があまり良くない人と毎日コツコツ練習している人、技術の差があったとしても、周りから応援してもらえる、一緒にコートに立ちたいと思ってもらえるのは絶対に後者です。そう考えたときに、いっときの感情で周りへの信頼を失ったり、周りに気を使わせたりしてしまうことは結局、自分が1番損をすることなのだと覚えておいて欲しいです。本当に勿体無いこと!

そしてトップとして引っ張っていく代になる時に頭のどこかに置いておいて欲しいことは、これだけ人数もいてバックグラウンドも違ったら1つや2つ不満が出ることなんて当たり前です。それを全部改善しようとするのではなく、自分たちのチームなのだから、自分たちが進むべきだと思う方向に進んでいけば必ず後輩たちはついてきてくれるはずです。
主将だからと言って1人で全部背負わないといけないなんてことはないし、役職がないからといって何もしなくて良い訳でもなく、最後の1年を迎える代にはそれぞれに強い思いがあるはずです。その思いを互いに尊重しつつ、ぶつけられる関係を築くことができれば自然とその代の進むべきところは1つになり、チーム一丸となって進んでいけると思います。

こんなに偉そうなことを書いていますが、私たちの代でそれができたのは、秋リーグの第2戦、明治学院との試合に負けた後でした。今更後悔しても遅いですがこの試合に勝っていれば、完全優勝で3部昇格していたあの試合。本当に悔しくて仕方がなかったです。
それでも、進んでいかなければいけないあの時が1番苦しかったけれど、経験が人を強くするというようにこの明学戦以降、代としてもチームとしても一段と強くなったように感じています。同期4人、スタメン2人、ベンチ2人。それぞれの思いをお互いに理解しているつもりでも、敗戦後の学年ミーティングで「出たくても出れない人もいるんだからもっとしっかり戦ってよ、4年生なんだから」と言われた時には、「いやいや必死だったよ、そんなことは分かってる」と正直思ったし1番思いをぶつけあった瞬間だったと思います。今までぶつかることを避けてきた学年だったけど、あの時ぶつかることが出来たから代としての成長が出来たと思うし私たちの代にはこの経験が必要だったのだと思います。

今年のチームでこれでもかという悔しさを経験したからこそ、次のチーム、その次のチームと続くみんなは強くなるのみだと思います。
正直、自分たちの代で3部に昇格した!と言いたかったですがその夢はもう叶えられないので、後輩たちのチームに譲りたいと思いますし、絶対叶えてほしいです。絶対に叶えられます!

そして、もう一つ。

“人生、49勝48敗ぐらいが面白い”

この言葉は今年の4月に私たちの大先輩にあたるOBの方とお話しさせていただいた時におっしゃられていた言葉です。

人生は大抵引き分けになるように出来ている。何かにつまずくから面白いし上手くいきすぎても面白くない。

勝ち越しの1勝をどのように取りに行くか、その1勝のためにどれだけ自分を犠牲にできるか、本気になれるか、そして、利他的な心で人と接することができるか。この言葉を聞いた日から私の意識は明らかに高くなっていきました。誰かがやってくれるだろうと見逃していたことを自分からやるとか、最後に勝ちをくれるように今まで以上に徳を積もうと行動するようになりました。

“これだけ頑張って結果が伴わなかったら、しょうがない、満足”といった言葉を発した経験が皆さん一度はあると思います。

こうした言葉が出てくる経験は、その時は負けに繋がってしまったとしても、いつかどこかで勝ちに繋がるものだと思います。

勝ちに繋がらない負けを作らない努力をすることが1番大切。
言うは易し行うは難しではありますが、少しでもやっといた方が良いなと思うことはとことんやって欲しいです。それが自分のためにならなくても。その方が自分のことを好きになれるし、後悔を減らすこともできます。

私の体育会人生を振り返った今、同期からよく”莉子はギリギリで生きていく天才だ”と皮肉も込めて言われて来ましたが、まさに”ギリギリ”勝ち越せたと言えるのではないかと思います。(笑)余裕のある勝利ではないですが、ギリギリでも勝ち越せたと思えている自分に少し安心しています。

頑張っても大抵引き分けになってしまう人生、とにかく、部員のみんなには体育会人生を勝ち越して終えて欲しいです。

稚拙な文章でまとまりのないラストブログとなってしまいましたが、少しでも後輩に伝えることが出来ていれば幸いです。
最後に感謝の気持ちを伝えさせてください。

三田バレーボールクラブをはじめとするOB・OGの皆様、今年度も多大なるご支援と温かいご声援を誠にありがとうございました。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

松尾監督、
今年1年大変ご迷惑をおかけしてしまいましたが最後まで見捨てずに私たちの味方でいてくださり、そして見守ってくださりありがとうございました。
先日の納会で松尾さんからいただいた「感動をありがとう」との言葉、ずっと忘れません。バレー人生最後のチーム監督が松尾さんでよかったです。

丸谷コーチ、
小さいお子様もいる中合宿まで来てくださったり、チームが勝つためにたくさんのことを教えて下さったり、本当にお世話になりました。丸谷さんと柿崎合宿で1対1のテニスバレーをしたことが強く記憶に残っています。またやりたいです!4年間ありがとうございました。

村井コーチ、
最後の慶関戦でのこみちさんの涙、いつもクールなこみちさんの心を動かすことが出来て嬉しかったです!(笑)ミドル交代でベンチに戻る時、いつも笑顔で迎えてくれるこみちさんとハイタッチする時間がとても好きでした。お忙しい中私たちに時間を割いてくださり本当にありがとうございました。

3年生、
沢山迷惑をかけたし、悔しい思いもさせてしまったけれどずっとついて来てくれた3人には感謝の気持ちでいっぱいです。一個下の後輩が3人で良かった。
最後の1年、3人らしさを求めつつ暴れてください!応援しています!後輩たちにジュース沢山買ってあげてよ?(笑)

2年生、
3人とももっと早く入部してほしかった、というのが本音だけど、入部してくれて後輩になってくれてありがとう。
チームの中で最も静かな学年だと思いますが、周りに飲み込まれないようにね。3人にしか出せない色を出して、最高学年になる準備をする1年にしてください!

1年生、
まさか8人も入部してくれるなんて思ってもいなかったので、みんなが入部してくれて本当に嬉しい限りでした。練習がうまく回るようにと試行錯誤しながらも仕事をこなしてくれてありがとう。1年生には沢山笑わせてもらいました、無意識な失礼が早くなくなることを願っています。笑
今だから言える話ではありますが、柿崎合宿での1年生の失敗(ランドリー)を隠蔽してあげたこと、忘れないでね(笑)

そして同期。
ほんっとうに色々あった学年だったね、沢山周りに迷惑をかけて目標も達成できなかった。でも目標には確実に近づいていたし、チーム発足時には全く期待されていなかった私たちが期待されるチームにまで成長することが出来たと思う。最後ぐらい自分たちを褒めても良いのではないかなと思います!よく頑張った私たち!そしてたくさん可愛がってくれてありがとう。(笑)
バレー部で経験したことや得たことを活かして、社会人頑張っていこうね。みんなの活躍を願っています。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
バレーボールを通じたすべての出会いに感謝です。

今後とも塾バレー部へのご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。

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