男子

意味

環境情報学部3年  入来 晃徳

日頃よりお世話になっております。
環境情報学部3年入来晃徳です。

日吉駅から記念館に向かうまでの並木道も見事なまでに黄色に色づき、思わず写真に残したくなるような綺麗な風景が広がっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

つい先日、全日本インカレが終わり、今年度の全ての試合を終えることができました。アクシデントはあったものの、1年間全員が悩みながらも成長し続けたこのチームで、最後全日本インカレ戦え抜けたことを誇りに思います。
今回の活動日誌では全日本インカレを終えた今、今年1年を振り返り、感じていることを共有させていただければと思います。
また4年生最後の活動日誌直前の担当という大役をもらい、情けない文章を書くわけにはいかないので少々長くなることをお許しください。

今年1年を振り返ると「バレーボールをやる意味」について考えることが多くありました。

春季リーグでのニ部降格、秋季リーグも入れ替え戦進出を逃し、戦績だけを見ると決して満足できるものではありませんでした。
私自身結果に対する失意や落胆の気持ちの波が試合後に一気に押し寄せる人間ではなく、頭の片隅に残り続けるタイプの人間なので、ずっと頭の中が重たいような1年でした。
それは悪い意味でも良い意味でもまだ少し残り続けています。
そうした背景もあり、今年1年は例年以上に「なぜバレーボールをやるのか」という、答えの出るはずのない問いを反芻し続ける1年でした。
いろんな人に相談し、活動する意味について話しましたが、自分に当てはまるものを見つけることはできず、模索し続ける日々が続きました。
結果として、気疲れし、悩みが多かった1年だったと思います。

だからこそ、最後の全日本インカレで悲願の早慶戦勝利を達成し、1年間抱えた問いに対する答えを見つけ出そうと自分に言い聞かせ、頑張っていたような気がします。

しかし結果だけ見るとストレート負け。
納得できない結果と思われるかもしれませんが、それにも関わらず、私は試合後にやり切れたという感触を持つことができました。
それは、この1年悩み続けた問いに答えてくれるような瞬間があったからです。

早稲田戦2セット目終盤21-20の場面、相手のスパイクを仲間が繋ぎ、それを私がスパイクで決め同点に追いついた瞬間でした。
スパイク決めた瞬間、試合で戦っている仲間、ベンチ、応援席全てが鮮明に見え、たくさんの人が自分のプレーで喜んでくれているという事実、必死で仲間が繋いでくれたボールを自分が決めることができた事実に魂が震えたのを今でも覚えています。
他の人にとってはたかが一点だったかもしれません。
しかし、私にとってあの1点を取った瞬間の光景こそが、この1年悩み続け渇望した、問いに対する答えだったのだと思います。
たかがバレーボール、たかが1点。しかし、その1点のために悩み、苦しんできたのかもしれないと心から思えた景色でした。
そして、それも部員を含む多くの人の支え、見えない努力、応援、想いがあの場所に集まったからこその景色だと思います。
改めて感謝いたします。

最後になりますが4年生の先輩方には大変お世話になりました。
一番長く先輩としてお世話になり、先輩として背中を追いかける中で、多くのことを学ばせていただきました。
特に今年一年難しかったことが多かったにも関わらず、チームを支え、導いてくださったことに心から感謝しています。
一人一人に想いを語りたいところですが、ポエムチックな文章になる可能性が高く、多くの人が見える手前ここでは控えさせていただきます。
本当にありがとうございました。

これから、また新しいチームで活動していきます。
まだまだ未熟ではありますが、だからこそこれからも悩みながら成長していこうと思います。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
乱文失礼いたしました。

“意味” への1件のコメント

  1. aiisorai より:

    I’ve been thinking a lot lately, and I just wanted to take a moment to thank you for everything. I couldn’t let this year go by without acknowledging how strong and incredible you’ve been.

    This year hasn’t been easy, and yet, you’ve handled everything with such strength and grace. I’ve seen you face challenges head-on, not backing down, and never losing sight of what you want to achieve. It’s rare to find someone with that kind of resilience, and I admire it so much.

    I also wanted to say thank you for all the effort you’ve put into your volleyball journey. The dedication and hard work you’ve shown have been truly inspiring. It’s clear how much heart you’ve put into it, and I have no doubt that all that effort will pay off in the long run. You’re one of the hardest-working people I know, and it’s been amazing to watch you push yourself and grow.

    You deserve all the success that’s coming your way. I hope you’re as proud of yourself as I am. Keep being the amazing person you are. Wishing you nothing but the best, nori-kun.

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