日頃よりお世話になっております。
看護医療学部1年の小栁ここです。
秋のリーグ戦も残り3戦となり、目標に向けて歩みを進めています。2週間前の惜敗が頭をよぎる中、気持ちを新たにteam2024一同、この2週間練習に励んでまいりました。
さて、この2週間というのは、秋学期の授業が始まった2週間でもあります。自分自身、勉学にも心機一転取り組む中で、講義中に紹介されたある動画が印象に残っています。それは『病院ラジオ』というNHKの番組です。この番組は、芸人のサンドウィッチマンが、さまざまな病院に出張ラジオ局を開設するというものです。
今回私が授業で視聴したのは、国立がん研究センター中央病院での病院ラジオでした。この病院はがんの専門病院で、治療の難しいがんや「希少がん」と呼ばれるめずらしいがんも診ている病院です。
この時のゲストは、希少がんを患い入院している49歳の男性でした。3年前から身体に違和感を感じながらも、病院に行くことが怖かったそうです。しかし家族の支えがあり、1年前からこの病院で抗がん剤治療を受けていると話していました。
そしてその方が病院ラジオで話した一言に、私は心が熱くなりました。それは、
「さっき、初めてこの病院の天井を見たんです」
という言葉です。加えて「今までうつむいてばっかりだったんだなあ」「これからは前向いて生きていけたらなあ、たまに上を見ながら」とおっしゃっていました。それに対し奥様も「上、見れるようになったんだね」と返しました。
ただ天井を見ただけ。しかし、この方にとっては辛い治療を受ける中で、希望の光を見つけることができた、大きな出来事だったのだと思います。
私はこの一言を聞いて、2週間前の明治学院大学との一戦を思い出しました。チーム全員が上を向いて戦うことができていただろうか。
「バレーは、常に上を向くスポーツだ」
漫画「ハイキュー!!」のコーチは、こんなセリフでチームを鼓舞しています。この言葉通りバレーボールは、レシーブ、トス、自チームのコートにボールが落ちないよう、上に上にボールを繋いでいくスポーツです。
秋のリーグ戦、これまでにも苦しい場面が何度も続きました。そしてこれからの3戦も決して簡単な戦いではないでしょう。苦しい時は、下を向きたくなります。
そしてそんな時に顔を上げることはとても難しいことです。しかし、上を向くことができたら、それは完全無敵です。上を向いて戦えるだけの努力を積み重ねた選手が、慶應のコートには立っています。下を向いていたら、希望の光も見えないでしょう。上を向くしかありません!
この自分の気持ちがコート内に届けと願いながら、今日もチーム一同、渾身の慶應バレーで戦ってまいります。上を向いて戦いつづけるteam2024への應援、よろしくお願いいたします。
最後にはなりますが、秋が深まる季節となりましたので、くれぐれもご自愛ください。
長文、乱文失礼いたしました。