日頃よりお世話になっております。
法学部法律学科1年の久保田幸来です。
秋も深まり肌寒くなってまいりました。2か月ほどあった夏休みも矢のように過ぎ去り、秋学期が始まって一週間がたとうとしています。
5限の授業を終え午後6時に校舎を出ると空は群青に染まり、「秋が来ているな」と時の流れが身に染みると同時に、一つの夏が終わってしまったのだと寂しさを覚えます。
夏といえば何が思い浮かぶでしょう。海、花火といったところでしょうか。私はこの2つのほかにスポーツを思い浮かべます。
スポーツにとっての夏は、成長の季節であると私は思います。スポーツに真剣に向き合い、自分を見つめなおして鍛錬する季節。そしてその鍛錬を糧にして飛躍する。夏休みが終わり秋学期が始まった今、自分にとってこの夏はどのようなものだったのか振り返ってみると、悔しさでたくさんの涙を流した夏でした。そのなかでも一番つらかった出来事は、肺炎により2週間ほど練習に参加できなかったことです。
9月上旬、夏合宿も終わり下旬から始まる秋リーグに向けて練習にも熱がこもっていく時期でした。肺炎の症状が現れる一日前の練習では、大学に入って一番と言っていいほど調子がよく、四年生の先輩も「動きが良かった」とおっしゃってくださり、もっともっと頑張るぞとやる気に満ち溢れておりました。しかし次の日発熱があり受診したところ風邪だと診断を受け、出鼻をくじかれた気分になりました。でもその時はすぐに良くなってすぐに練習に参加できるだろうと考えていました。しかし一向に熱は下がらず、布団から出られない日々が続きます。自分の体力や筋肉が次第に衰えていくのをひしひしと実感していきました。1週間たって改善の見込みがなく再度受診したところ肺炎だと分かり、さらに1週間部活を休まなければならないと告げられました。薬を貰い症状も落ち着き頭が明晰になってくると、様々な思いが頭を駆け巡ります。病気にかかると気弱になってしまうからでしょうか。普段は脳天気な私でも、ネガティブな思考ばかりしてしまいます。
「なんでこんな時期にかかってしまったんだろう。」「今頃みんなは練習しているんだろうなあ。」「バレーボールがうまい訳でもない。声が大きくコートを盛り上げられるタイプでもない。なんで私はバレーボールを続けてしまったんだろう。辞めたいな。」
という思考に陥ってしまい、夜も眠れず涙を流したこともありました。
2週間の休養が開け練習に参加した私でしたが、思うように動かない体に、わかっていたはずでしたが愕然としました。そしていちばん辛かったのは、秋リーグでベンチに入れず先輩方の試合をただただ上から見ることしかできなかったことです。コートで躍動している先輩方や同輩を見て、羨望や虚しさ、疎外感を感じ涙でコートが滲みます。そして同時に自分が焦燥しているとも感じました。
9月で私はどれだけ泣いたでしょうか。涙腺が枯れてしまうのではないかと思うほど泣きました。自分がこれほどまでも弱く、涙脆いとは思いませんでした。でも泣いてばかりでは何も始まりません。
肺炎が治ってから現在まで私を支えてくれた言葉があります。
「辞めようと思うことを辞めること」
「自分はできるという気持ちが成功を引き寄せる」
という言葉です。
この2つの言葉を胸に前を向いてこれからも頑張っていきたいと思います。
最後にはなりますが、最近冷えて参りましたのでお身体にお気をつけください。
長文、乱文失礼いたしました。
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久保田さん、大変な1年ですね。神様は❝乗り越えられない試練は与えません❞流した涙も決して無駄にはなりませんからね。