日頃からお世話になっております。商学部2年、中等部コーチの熊谷健太です。
空には入道雲が浮かび、夏の到来を感じさせる季節になりましたが、皆さん体調を崩されていないでしょうか。湿度が高く典型的な日本の夏が続いていますので、どうぞ体調管理にはお気をつけください。私自身としては、活動日誌を書く順番がかなり遅く回ってきたことから、新入生の多さを実感しています。
今回は中等部バレーボール部の大会を通じて私が感じた気づきを二つ、お話しさせていただきます。まだまだ若輩者ですのでほんの気づき程度のことですが、どうぞ最後までお付き合いください。
私が学生コーチを務める中等部バレーボール部はこの1ヶ月間、全日本中学校バレーボール選手権大会の都大会予選に挑んでいました。結果を先に申し上げると、女子はいくつかの区が集まるブロック大会で敗退し、男子は都大会の1回戦で敗退しました。試合内容はどちらもフルセットのデュースと惜しく、100%を出し切っても悔しい結果となりました。男女ともにベンチに入ったので勝たせてあげられなかったのは申し訳ない気持ちでいっぱいですが、自分としては学ぶことの多い1ヶ月となりました。
気づきの一つ目は、アドバイスは量より質だということです。コーチをしていると気づいたことはすぐに言いたくなります。改善できるポイントを目の前にするとすぐに口出ししたくなってしまうのです。しかし、中学生は恐ろしく素直です。それが的を射たアドバイスならばいいのですが、少しでもずれているとそれを信じた生徒がよくない方向に伸びて言ってしまうことも考えられます。それを防ぐためには、長い時間をかけた観察が必要になってきます。どんな原因でこうなってしまっているのか、それを自ら気づいているのか等によって声の掛け方は変わってくるでしょう。
もう一つ目は、方法だけでなく目的に重きを置くということです。コーチとして教えていると、「なんのために指導するのか」「なんのために鍛えるのか」という肝心な目的が忘れられ、「どんな指導をするのか」という表層の方法論ばかりに目が行きがちです。実際、大会期間中に中等部生を指導している際も、練習メニューの遂行に固執し、それをこなすこと自体が目的のように思い込んでしまいました。その結果、気の抜けた練習が続いてしまうこともありました。しかし、コーチとしての私の目的は、生徒が大会で最大限の力を発揮することにあります。この目的を再確認し、目標を思い出してから練習に臨むことで、ずっと効果的な練習が行えるようになったのです。
これは大学の練習でも言えることだと思います。毎日の練習をこなしているとふと何を目指して走っているのかが分からなくなります。その中で目先の表層的な問題だけでなく、その奥の大切にしている何かを意識することが勝利への近道になるのだと思います。
夏はまだまだ始まったばかりです。中等部バレー部も3年生の最後の大会である私学大会が、8月の半ばに待っています。もちろん、体育会バレー部も勝負の秋季リーグが刻一刻と近づいてきました。どう過ごすかは自分次第だと思います。妥協のない最高の夏にして、最後にみんなで笑いましょう!
最後までご一読ありがとうございました
熊谷さん、❝アドバイスは量より質❞全くその通りだと思います。相手に自ら気がついて貰う事。大切な事だと思います。