男子

変化

商学部2年  熊谷 健太

日頃より大変お世話になっております。商学部1年の熊谷健太です。
9月も半ばへと差し掛かり、季節の変わり目となりました。何かと体調を崩しやすい時期となり、みなさまいかがお過ごしでしょう。暦の上ではもうすっかり秋ではあるものの、暑さは収まることを知りません。

さて今回は、夏から秋へと季節の変わり目でもあり、「変化」について書かせていただきます。人間は変化を嫌い、今まで通りであることを好む生き物です。それは、変化をすることそもそもが面倒であったり、変化をする際のマイナス面を考えて動かなかったりすることなどが理由に挙げられます。いつもの服で、いつもの電車で、いつもの友達と。考えることを放棄する方が脳への負担も少なくなり、人はいつしかその状況を「快適」だと感じるようになるのです。

しかし私は、人間は変化をしなければ成長できないと思っています。現状維持はすなわち後退だと強く思っているのです。単に同じメニューを出し続けて人気が落ちない料理店などありません。同じメニューで変わらない味と謳いながらも、日々レシピを研究し気付かぬうちに工夫をし、変化をしているからこそ人気が落ちないのです。

心理学の世界には「コンフォートゾーン」という言葉が存在します。ストレスのない、居心地のいい状況や精神状態のことです。自分自身にとって先が読める「コンフォートゾーン」では、安心安全の日々を過ごすことができます。しかしその領域にいると次第に変化を恐れ、同じことを繰り返すようになってしまいます。

私達体育会の日々の活動も同様です。同じことの繰り返しではまさしく快適な状態になってしまいます。先日の活動日誌にも平山一之心先輩(商2)が書かれていましたが(https://keiovb.com/blog/9775/)、慣れた環境ではミスの確率が跳ね上がり、かつ成長もしないという負の連鎖が起きてしまうのです。

この状況から脱するためには「コンフォートゾーン」から、自分が経験したことのないことや、自分の経験値よりも少しハイレベルな要求がある「ラーニングゾーン」へと踏み出さなければなりません。一つ難しいプレーをやってみる。チームメイトに言いにくいけれど言わなければいけないことを言ってみる。この一歩が本当に大切だと私は考えています。もちろん初めからうまくいくはずもありませんが、失敗は学びです。「ラーニングゾーン」の名の通り、失敗から学んで初めて成長が生まれるのだと思います。

常に楽なことへ流されず、自分を律し学び続ける姿勢は、私たちの目標の達成に欠かせない要素です。これからも日々変化し成長を続ける慶應義塾体育会バレーボール部へご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

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