男子

当たり前

商学部2年  熊谷 健太

日頃よりお世話になっております。商学部1年の熊谷健太と申します。
太陽は煌めきと共に日本らしい湿気の多い暑さを我々に届けてくれていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。危険な暑さが続いていますので健康に気をつけてお過ごしください。

さて私は今、中等部の夏合宿を目前に控えながら、中等部の先生方と共に、どのような合宿にするかを相談している最中です。コロナウイルスの影響によって、ここ数年は合宿を行うことが困難になっていましたが、やっと落ち着いたということで、4年ぶりに合宿を行うことが可能となりました。今回は、中等部コーチとして合宿でどのようなことを大切にするかを書かせていただこうと思います。

慶應義塾中等部バレー部の合宿は毎年非常に厳しい合宿であり、中学生は心身ともに削られながらも大きく成長する大切な活動です。私が中学生の時もこの合宿を経験しており、その時は信じられないほどに苦しく、コーチのことを憎くすら思っていたことを覚えています。それが月日が過ぎてコーチとして合宿に参加するのはどこか不思議な気分です。

この夏の合宿で私は「当たり前を当たり前に」ということを大切にしたいと思っています。少し抽象的ではありますが、これが夏合宿の目標です。そしてこれは生徒だけでなく自分にとっての目標でもあります。

中等部の合宿の意義としてはバレーボールのスキルの向上が挙げられますが、それと同等かそれ以上に、人間力の向上に重きを置いています。先生やコーチ、先輩方への挨拶、時間の厳守、言われたことに対する返事など、人として当たり前のことをないがしろにせずしっかりと行えるかは、バレーボールのプレーにも表れてくると思っています。この合宿はその「当たり前」をいかに意識して行えるかを観察し、指導していこうと思っています。

また、当たり前を当たり前にすることは、私自身もできていないと思っています。当たり前は日常に転がっています。それは、やらなければいけない課題であったり、足を動かせば簡単に取れるチャンスボールであったりと様々です。私たちはそれらの当たり前を当たり前にできているでしょうか。私はこの合宿を通じて、生徒だけでなく自分にもこの信念を叩き込みたいと思っています。

中学生の指導をしていると、自分の至らない点が多々見つかる毎日です。ですがそれが自分の成長につながり、かつ大学への新しい刺激になれたらと思って活動しています。また大学の練習に参加していることによって新しい考え方を中等部に伝えられることもあります。この環境に身を置けることに感謝しながら、受け取るだけでなく少しでも大学に還元できるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします。

重ね重ねではありますが、お身体ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
乱文失礼しました。

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