お世話になっております。
環境情報学部3年の芳賀祐介です。
暦の上ではもう夏、心なしか日差しも明るさを増してまいりました。日吉記念館へ向かう並木の緑も深みを増してきて、夏の訪れをより一層感じております。
さて、今回私がお話しさせていただく内容は「渡邊大昭(商3)という男」についてです。
同期のことについて活動日誌に書くのは少し恥ずかしい気もしますが、これまでの感謝を伝えるべく述べさせていただきます。
私と彼の初めての出会いからチームメイトになるまでには、なかなか不思議なご縁があった事を今でも覚えております。
初めて「渡邊大昭」を認識したのは、ネットの向こうの対戦相手としてでした。私達が高校2年生の頃の少年国体本大会1回戦にて、北海道代表対神奈川県代表として対戦したのです。当時の私は身長は190cm前半だったものの、今よりも身体の線は細く、ミドルとしても右も左もわからない状態でした。加えて、初めての全国大会ということもあり、極度の緊張状態であったことも記憶しております。初めて北海道を出て、北海道のチーム以外と対戦したのが、渡邊大昭擁する神奈川県代表だったのです。結果は、北海道代表が少年国体8年ぶりの1勝を掴み取り、私たちの初対面は幕を閉じました。
その後時は流れ、高校2年生のドリームマッチに移ります。当時の私はU18最終候補に選出されてはいましたが、自分と周りの技術の格差に落胆していました。そんなU18合宿から続いて行われた大阪でのドリームマッチにおいて、今度はチームメイトとして渡邊大昭と再会する事となったのです。私はチーム「MAX」の1番、彼は7番キャプテンとしてチームを準優勝に導きました。既に私の慶應への受験は決まっていたので、彼も気にかけてくれて、大学や塾バレー部について教えてくれた事を微かに覚えています。
彼の東北時代の友達や、慶應に入学してからの友達に話を聞いても、その話どれもに共通する彼の特徴は「主人公」であることです。先輩や同期、後輩に慕われ、チームメイトの中心であり、ピンチの時やここぞという時により力を発揮する姿は、まさに週刊少年ジャンプに登場するような主人公です。
ただ、そんな素晴らしい渡邊大昭にもただ一点、本当に僅かに一点のみ弱点が存在します。この弱点は彼の名誉を傷つけないべく、ここには記述しませんが、彼の今までの功績や評価、信頼やその主人公感に比べれば、本当に些細なものです。例に挙げると私には、今数秒数えるだけで10個以上の欠点や弱点が浮かびましたので、いかに彼の人柄が優れていて、素晴らしいのかが理解できると思います。このたった一点の弱点も、彼の人間味を強調し、愛される所以ではないかと同期と話したのは一度や二度のことではありません。完璧超人よりも、少しの弱みがある方が人間味に溢れて愛される、というのは皆さんも経験にあるのではないでしょうか。
まだまだ気が早いとは思いますが、彼が中心となるであろう来期のチームは、どれほど素晴らしいチームになれるのかと、今からでもわくわくするような状態です。私も近くで彼を支えるような、そんな同期でありたいと思っております。
さて、話を現実に戻すと今週末、日吉記念館で行われるリーグ戦は誰がどう見ようと山場である事は明らかです。入替戦出場が懸かった試合に、全力で挑まないチームなど存在しません。1年生からユニフォームをもらい、様々な経験をさせていただいた私と彼が必ず本塾を勝利に導き、入替戦を回避する事を誓います。この春からとうとう2人で試合に出れるようになった事に感謝をし、ベストを尽くします。
初夏の風も爽やかな頃、心穏やかにお過ごしください。
乱文失礼いたしました。
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芳賀さん、大昭と一緒にバレーを楽しんでください。応援しています。