女子 #日記

バレーボール人生を振り返って

経済学部経済学科卒業生  黒木 菜穂

12月に入り早いことに半月が経ちました。各地より初雪の知らせが届く頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

経済学部4年の黒木菜穂です。

 

12月6日に行われました納会をもちまして、正式に慶應義塾体育会バレーボール部女子を引退致しました。昨年まで先輩方が引退していく姿を拝見し、まだまだ先のことだと感じていたのですが、あっという間に1年が経ちました。ペナントをいただき部員全員で写真を撮った時、引退の実感が湧きました。無事に走り抜け、素敵な会を開いていただき引退を迎えられたことを嬉しく思います。

 

何を書こうか大変迷ったのですが、この場をお借りして、自分自身のバレーボール人生を振り返り、皆様への感謝を申し上げたいと思います。

 

中学校に入ったときに何気なく選んだスポーツがバレーボールでした。すぐにその楽しさにのめり込んでいました。自分のスマートフォンを持っていなかった当時の私は、登校する前の時間が少しでもあればボールを触っていました。今では考えられません。(笑)高校では、ほぼ毎日学校に通い、皆がお休みの日曜日ですら部活のために片道1時間30分通学していました。生活の中心がバレーボールでした。様々な分野で輝く中高の同期がいる中、私が唯一成し遂げたことは、バレーボールをやり切ったことでした。たった1つですが、最高の同期に恵まれ、誰よりも充実した時間を過ごせたと自負しております。

 

こんなにバレーボールが好きならば、大学でもバレーボールをするのが普通の流れだろう。そう考えるのが妥当かもしれません。高校3年生の時や大学1年生の時に、体育会バレーボール部の練習や新歓に参加させていただきました。その当時から、この部のアットホームでとても優しい雰囲気に今にも吸い込まれていきそうでした。しかし、私は別の道を選ぶことになったのです。ただ、コロナ禍真っ只中の2020年の7月に、またバレーボールをしたいという思いが強くなり、同期の入部に1年以上遅れてしまったのですが、入部させていただきました。この当時、私の入部を受け入れて今まで何の隔たりもなく接してくれた同期・先輩方や後輩達には感謝の気持ちでいっぱいです。この部に入ることがなければ、私の大学時代はこんなに充実して楽しいものにならなかったと思います。

 

 

大学のバレーボール部では、中高努めさせていただいていたセッターとしてコートに立てず、一生懸命コートに立ってくれる技術力の高い後輩たちには常に学ばせてもらうことが多く、情けない気持ちでいっぱいでした。苦しいポジションにも関わらず堂々と戦ってくれて本当に感謝しています。

本業は後輩に任せきり、努力も道半ばな私でしたが、見捨てずにピンチサーバーとして長い期間に渡り試合に出場させていただけたことは、自分自身にとってバレーボールという競技の概念を変える貴重な経験でした。中高時代は、自分自身が試合に出場できるからこそ、家族や部員に喜ばれるプレイヤーという気持ちが正直大きかったです。考え方が自分中心でした。しかし、いざ試合に出られない状況となると、必然的に自分のことではなくチームの勝利に向き合い考える時間が多くなりました。その中で、チームスポーツの素晴らしさ・チームのために努力することの楽しさを学ぶことができました。「サーブ1球で、チームにどんな変化を与えられるのか」それは、最後の試合までずっと自分自身に与えられた課題でした。たくさんピンチサーバーとして出場したい同期・後輩がいる中で、いただけるチャンスがあるなら、自分らしくチームへ新たな風を吹かせられるようになるべきだと、その方法を模索することに夢中になりました。サーブ1球を打つ瞬間の気持ちの入れ方は、大学に入ってから変化しました。常に、「チームのみんなに感謝を込めて」と心で唱えて打っていました。その様に意識変わったのは、真っ直ぐに向上し続ける、同期・後輩の姿があったからです。

 

スタメンで活躍する選手たちの試合中は体力的にも厳しいにも関わらず、疲れを見せずに戦い抜く姿、コートに立てなくてもデータや配信などを滞りなく進めてくれる選手の姿、練習時には、動画を何度も見直し向上し続ける部員。みんな真面目すぎると思うくらい、チームに全力を注いでいたと思います。そんな姿を見て、自分自身も負けていられないと思うと共に、チームのためにできることを最大限やりきろうという気持ちが強くなっていったのだと思います。誰か1人でも欠けていたら素晴らしいチーム2022はできなかったです。本当に、一緒にバレーボールをしてくれてありがとうございました!

 

後輩たちへ

どんな日も楽しそうに、一生懸命、時には悩みながらバレーをする皆に比べたら、頼りなかったと思います。けど一緒にバレーをしてくれてありがとう。みんなの努力する姿が私の原動力でした。きっと今年達成しきれなかった「3部昇格」という目標を、素敵な皆なら突破できると思います。これからも陰ながら応援しています。

 

同期へ

途中入部を受け入れてくれて本当にありがとう。優しそうな同期だなと入部する前から思ってはいたのだけど、それを超えるくらい心の温かいみんなで、出会えて一緒にバレーできて宝物が増えました!みんなの部活に対する意識の高さはピカイチで、そんなみんなと毎日のように真剣にかつ笑い合いながら過ごせて、自慢の同期です。本当に今までありがとう。これからもよろしく!

 

最後になりますが、練習が滞りなく当たり前のようにできるのは、日々活動を支えてくださっている三田バレーボールクラブの皆様や、お忙しい中練習に足を運び、適切なアドバイスをくださる監督・コーチの方々のおかげです。今まで本当にありがとうございました。こちらで感謝を申し上げたいと思います。

今後とも体育会バレーボール部女子を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

長分・乱文失礼致しました。

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