一歩外に出ただけでムッとした暑さと燦々と降り注ぐ太陽の眩しさに思わず顔をしかめる毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
法学部法律学科2年野崎莉黄です。
先週7月30日に、早稲田アリーナにて早慶戦が開催されました。
会場を埋め尽くすほどの観客の方々や応援指導部の皆様の応援と熱気に「これが早慶戦か」と圧倒され、改めて自身が塾バレー部の一員であることを実感いたしました。改めて、開催にご尽力いただいた皆様に御礼申し上げます。
ストレートで敗れはしましたが、慶應らしい全員バレーを展開することができたように思います。
さて、本ブログでは、上半期・早慶戦を通じて得た学びについてお話させていただきたく思います。
それは、「想いを言葉に出す」ということです。
私は自分への自信のなさから、人に目標を伝えることがとても苦手です。
言葉というのは、不思議なもので口に出すだけで責任が伴うため、積極的に自分の気持ちを人に伝えたいとは思いつつ、これまではどうしても臆病な自分が勝ってしまっていました。
しかしこの上半期、ピンチサーバとしての役割を頂く中で、それは変えなければならないということを痛感してきました。その試合の雰囲気がすでに出来上がったチームの中に入り、一本のサーブに懸けるピンチサーバーというポジションには、「自分がこの一本でチームを救う」という強靭なメンタルが必要だからです。自分に自信がないからと言って、弱気な気持ちでコートに入ってもチームのためにはなりません。むしろ、「絶対にピンサーとしてコートに立つ」と言葉に出して人にそして自分に宣言し、強気で挑むことの必要性を強く感じます。
そしてそれを最も強く感じたのは、怪我をした時でした。6月の中旬に練習中に捻挫をして松葉杖での生活を送ることとなりました。生活も不自由、練習も当然見学、それに加えて体調も崩す、と今考えても散々な数週間で、できないことの多さに悔しさを感じる日々でした。毎日を過ごすだけで精一杯な状況ではありましたが、それでも何か目標を、と思い、立てたのが早慶戦でピンサーとして復活するということです。その目標を達成するためには、負傷箇所を治すことはもちろん、怪我をする以前の状態までチームからの信頼を戻す必要がありました。置かれた状況は難しいものでしたが前日までは諦めない、と決めて、練習に復帰しました。結果的に、悔しさは残ったものの早慶戦でサーブを打つことができ、非常に大きな経験となりました。怪我をした当初から早慶戦で復活したいと色々な方にお伝えし、理解していただいたゆえに掴めたチャンスであることを考えると、周りの方に私の目標を知っていただく、そしてその目標に恥じぬよう、練習に励むことの大切さを身をもって知る機会となりました。
数日間のオフを挟み、チームは3年ぶりの合宿、3部昇格をかけた勝負の秋リーグへと向かっていきます。たとえ、今の自分にとって大きいと思うような目標を持ったとしても、言葉に出して自分を奮い立たせる、そんな夏練としたいと思います。
目標を追う中で、上手くいかないこともあるかと思います。しかし、そんな時は考えすぎず、良い意味で力を抜いてバレーを楽しむこと大切にしてまいります。
来週以降、再び酷暑が予想されておりますので皆様体調にはお気をつけてお過ごしください。