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学び

文学部4年  非公開: 宮崎 由依

暖かな日差しに春の訪れを感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
文学部人文社会学科1年の宮﨑由依です。

3月になり、卒業を迎えた学生たちが慣れ親しんだ母校や友人に別れを告げ、新たな場所へ大きな一歩を踏み出す準備をしています。部内でも着々と新歓の活動が進んでおり、自分が先輩という立場になる日がもう目の前まで迫っていることを実感します。

思い返せば1年前、慣れない1人暮らしから始まり、中学、高校の部活とはまた違った「体育会」という世界に飛び込んだ4月。全てが新鮮で、不安と期待と喜びが混ざり合った、あの独特な緊張感を今でも鮮明に覚えています。

慶應女子バレーボール部員としての生活は想像以上に充実しており、この1年だけでも数多くのことを学ばせていただきました。そのうちのひとつとして、ここでは精神力について、私が気づいたことを書かせていただきます。

以前の私は自分のプレーばかりに気をとらわれていて、精神的な面においてのバレーとの向き合い方について十分に考えられていませんでした。しかし、数ヶ月前にあったある練習試合が精神力を意識するきっかけとなりました。その練習試合の動画を見返した際、技術面で差があるのは大前提として、私が最も自分と他のチームメイトで違いを感じたのが試合中の声と表情でした。ミスを重ねる度に小さくなり、次第に消えていく声と、どんどん暗くなっていく表情が自分の精神力の弱さを表していました。一方で、自分がどのような状況であっても声を出し続け、自らの手でミスから這い上がっていたり、コート外から客観的で的確な声かけをしてチームに貢献していたりする周りの人達の姿を見て、コートの中にいても、外にいても自分のプレーのことを引きずり、気持ちが大きく上下してしまう自分を変えなくてはいけないと思いました。そのためには理想の自分ではなく、等身大の自分を客観的に見つめること、自分より優れた他者と自分を比較して不足しているところを補う努力をすること、落ち込む場面と前を向く場面を正しく切り替えること、どんなに苦しくても自分が必要だと思うことは最後までやり抜くこと、他者と自分の考えを共有し合うことなど、様々な精神力が必要だと思います。これらのことは、技術面とは違って、意識次第でいつでも、誰でもできることです。しかしその一方で、気持ち次第で簡単にぶれてしまうため徹底することが困難であることも事実です。だからこそ普段からメンタルトレーニングが欠かせないということに気づきました。

また、今回、精神力の重要性、難しさを痛感したことによって、普段チームを精神的に支えている存在のありがたさを改めて感じました。誰もが簡単にできるようなことではないことを日々欠かさず行っているその姿は私の最高のお手本です。私も最高のお手本がいる、最高の環境で誰かを支えられる側の人間になれるように、努力を重ねて参ります。

季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですが、皆様お体ご自愛ください。

長文、乱文失礼いたしました。

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