女子

有無相生

2月もあと数日で終わり、寒さの中にも春の兆しが感じられるころとなりました。

商学部1年の星美知佳です。

2022年度の入試も終盤をむかえ、早くも大学生活の四分の一が終わろうとしています。

大学入学前は、完全中高一貫校に在籍しており6年間同じ仲間と苦楽を共にしたということもあり、高校では全ての同級生とは顔見知りである環境の中で過ごしてきました。しかし、大学生活が始まってからは、学生数が大規模になったことに加え、高校とは異なる授業形式であるため、授業がかわる度に新しい人と顔合わせをすることになります。そのため、今までの生活の中では出会ったことのないような、様々なバックグラウンドを持っている者や、個性豊かな者と出会い、それは自身の性格を客観的に見つめる機会となり、この1年間は、ひたすら自分と向き合う時間でした。

そして、今回のブログでは、そのような自分と向き合った時間の中での、私の2つの精神面での発見と成長を書かせていただきます。

1つ目は、私は幼いころから、周囲にいる優秀な人物と自身を、すぐに比較してしまう癖がありましたが、それは無意味であるということに気づけたということです。今までの人生では、周囲と比較し、その悔しさをバネに、努力を行えた時もありました。けれども、そのような時はたいてい、仮に私が設定した目標を達成したとしても、多少の喜ばしさはありながらも、何故彼らには及ばなかったのだろうと自問自答し、結果的には打ちひしがれることも多かったです。他人と比較し、自信を失くすことを繰り返してしまう長年の性格を悩み、その負のループにとても苦しみました。しかし、そのような時に高校の恩師の方からのある質問によって、私は自分のその性格の捉え方をポジティブに変えられるようになりました。その質問は、少しおこがましい話ではありますが、もし仮に、私が引け目を感じている方々に私がなれたとしたら、私はどのように感じるのか、という質問でした。その質問に対して、さらに自分よりも優秀な人に引け目を感じ、満足は出来ないだろうと即答しました。その時に、有無相生である分野で、他人と比較することは無意味であることを頭の中で理解するだけでなく、心にすっと受け入れることができるようになりました。その質問により、他人と比較してしまう性格をコンプレックスに感じていたものを、少し都合が良すぎるかもしれませんが、常に向上心を持ち続けることができると捉えられるようになりました。

そして、2つ目として、自身の価値観を他人に押し付けることの軽率さと、例え自身の価値観とは全く異なっているとしても、価値観を理解しあう努力をし、時には妥協しあうことの大切さです。このような考え方をできるようになったのは、ある同期が言っていた、「自分が実際にその経験をしてみないと、その人の気持ちに寄り添うことや、共感することは出来たとしても、その人の痛みや、気持ちを100%理解するのは難しい。」という言葉です。育った地域も、家庭環境も、両親から受けた教えも、人生での挫折経験も、全く異なる人たちが、価値観が違うのは当然であり、家族であったとしても自分以外の人間を完全に理解することはできません。考えてみると当然のことであるかもしれませんが、恥ずかしながら、私が実際に上記で述べたことを完璧に実行できていたかというと自信はありません。また、異なる価値観を持つ者同士が時間を共にし、共存するには、一方的な努力では達成できず、相手からの協力も必要になり、とても難しいことであります。上記で述べたことを実践するには、自分が価値観の多様性を認めることや異なる価値観を理解するだけでなく、相手に自分の価値観を理解してもらえるよう努力をし、お互いが納得する妥協点を見つける流れを作りだすことだと考えます。自分が異なる価値観を受け入れること以上に、相手に自分の価値観を理解してもらうというのは難しいことであると思います。これは、上記で述べたことを学べた際に見つけた私の今後の課題です。

今回は、長々と自身の精神面について書かせていただきました。これは、バレーボールに限らず、今後の人生で、とても大切なことであると思います。今後とも、ここで書かせていただいたことを忘れずに、後悔がないように、努力いたします。

春の兆しが感じられるとはいえ、まだまだ肌寒い日が続いております。お体に気を付けてお過ごしくださいませ。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
長文、乱文失礼いたしました。

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