女子

私の体育会生活の総括

経済学部卒業生  照井 静華

新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては新春を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。
経済学部4年の照井静華です。

昨年末の納会をもってバレー部を引退いたしました。
毎回トピックに悩みながら書いていたこのブログも、ついに最後の更新となります。
溢れる想いをうまくまとめきれないと思いますが、どうぞお付き合いください。笑

私は中・高と塾バレー部で育ってきたものの今までと同じような生活を送ることに迷いがあり、1年生の頃はコーチやサークルという別の形でバレーに携わる選択をしました。しかし、全力でボールを追う楽しさがどうしても忘れられず、12月頃に途中入部を決意しました。
何度も体験に行くのに入部はせず、ひたすらに迷い続けていた私を受け入れてくれた当時の先輩方・同期には心から感謝します。バレーへの気持ちがあれば、どんな部員でも受け入れられる温かさがこの部の良いところだと感じます。

このように、私はとにかく「大好きなバレーボールに思いっきり打ち込みたい!」という一心でこの部に入りました。
実際に活動を終えた今振り返ってみると、その想いはかなり(何なら嫌というほど)実現できたと思います。ただ、私がこの部で得たことはそんな程度のものではなく、人間として大きく成長できた3年間だったんじゃないかと思います。

入部してから最初の1年は、(当時のチーム事情もあったとは思いますが)様々なポジションをやらせていただきました。
ミドルをやった時は、今まで経験してきたセッターとは真逆の動きをするポジションで、コートの中で色んな選手と衝突を繰り返していました。笑
また、4部リーグでのブロック最終セットではで奈津実(理3)と共にサイドで出させていただき、デュースまでもつれ込ませたものの、最後まで前衛でトスを回してくださいました。
歴代の先輩方に比べて強豪校出身でもなくただ足を引っ張るばかりでしたが、可能性を信じてチャレンジする機会を与えてくださった佳純さん(2020卒)をはじめとする先輩方には本当に感謝しかありません。

翌年からはメンバーとしてコートに立つようになり、上級生としての自覚も持ちつつ、日々成長していく難しさと楽しさを感じていました。
そんな最中でのコロナ拡大による活動自粛。
100日間も体育館に行けず、春リーグ・早慶戦・東日本インカレも中止となり、冬に積み上げてきたものが崩れてしまう焦りや試合ができない虚しさはありましたが、自分自身と向き合う時間が増え、精神力がついたと感じます。
夏に活動が再開してから秋の交流戦・早慶戦までは本当に短い期間でしたが、真由美さん・菜奈さん(2021卒)率いるチームのもと徹底的に追い込み、3部で勝利を挙げられた時は本当に嬉しかったです。
最後まで全力でついていくのに必死でしたが、このチームで勝てると信じて先頭切って鞭を打ち続けてくださった御二方、本当にありがとうございました。

そして最上級生となった最後の1年。経験の浅い4人で20人ほどの後輩を率いなければならず、私たちでこの1年チームを作っていけるのだろうかと、正直、相当な不安がありました。
そんな中で背中を押し続けてくれたのは後輩たちの存在でした。
普段は一番賑やかだけれどバレーに向き合う気持ちが強く、一番長い時間自主練をこなしている3年生。
本当に全員で仲が良くて、その分話し合いも重ねて部に良い影響を与えてくれる2年生。
誰かさんのおかげでいつもたわいない話で気持ちを明るくさせてくれた妹たちのような1年生。
誇張せずに本当に全員がひたむきに真面目に部活に取り組んでいて、その姿を見るたびに私も頑張らないとと思わされていました。

春の交流戦では、部員数が多いが故メンバー固めに苦戦して、正直うまくチームはまとまっていなかったと思います。
さらに、試合直前に怪我をしたのに試合に出ようとして無責任な行動を取ってしまいごめんなさい。
それでも精一杯サポートをしてくれてた後輩たち、全力で成果を出そうとプレーするみんなの姿をベンチから見ていて涙が出そうでした。

信頼を取り戻そうと、また副将としてできることは何かと考えた時に、私は自信を持ったプレーでその背中を見せるしかないと思い、夏から引退までは誰よりも成果を出そうという意識で練習に取り組んでいたと思います。

そして満を辞して2年ぶりの公式戦となった秋リーグ。試合は全敗で大変悔しい結果とはなりましたが、3部チーム相手に粘りのレシーブでラリーを展開し、相手を翻弄する攻撃が決まる場面も多くありました。他のチームに比べてバレー実績のある部員が居なかったり、平均身長・体格で劣る部分があったりしても、3部で対等に試合ができるチームに確実に成長していったことを誇りに思います。

最後の試合となった早慶戦では、相手がBチームであれど確実に2セットを取り切りました。試合後に早慶戦のビデオを見返したとき、普段だったら点差を離されているような終盤で逆転してセットを取っていたり、早稲田のAチーム相手にコンビをが決まっていたり、よくあんな試合ができたなと我ながら終始驚いていました。笑
試合中は目の前の1点を取ることだけに集中していて、心から楽しくて仕方がありませんでした。
楽しんでいたと同時に、メンバーがお互いに信じきっていたからこそあのように出し切る試合ができたのではと思います。私自身も、このトスを絶対決めてくれるだろう、絶対レシーブを繋いでくれるだろう、ピンチサーバーも絶対にいいサーブを打ってくれるだろう。と、一切の不安もなく、仲間のことをそう信じきってトスを上げ続けていました。

ここまで読んでお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、私がこの3年間の体育会生活で一番学んだことは、「仲間を信じる」ことの大切さです。
いたって普通のことではありますが、仲間を信じきること、信頼しきってもらうことはそう簡単ではありませんでした。
信じてもらうには、責任ある行動をとる必要があり、行動にうつすための自律心が必要だと考えます。まだ完璧に信頼される人間ではないし、全ての行動に責任を取れるほどの心の強さはありませんが、学生主体で活動するこの部において、このことを学ぶことができたことがこれからの人生に必ず活きると確信しています。

日頃より多大なるご指導ご支援いただ三田バレーボールクラブの皆様、
最後まで私たちのことを気にかけてくださった青木総監督、
毎週異なる「A・B・C」で試合前の緊張をほぐしてくださった土井監督、
極度に自信がなかった私を励ましてくださった御手洗コーチ、
お忙しい中部員とたくさんコミュニケーションを取って技術指導をしてくださった丸谷コーチ、
短い期間で、未熟だった私たちに沢山のことを教えてくださり、その後も応援し続けてくださった有紀子さん、
中々有観客での試合ができずともエールを送り続けてくれた両親や友人、
本当に多くの方に支えられた現役生活でした。ここに全員のことは書ききれませんが、この場を借りて皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

そして、私の嫌な部分もすごく見せていたと思うけれど、どんな時でも受け止めてくれた同期、この4人で最後までやりきれて本当に良かったです。ありがとう。

これからはいちOGとして後輩達を応援し続けます。
皆んなのバレーに対するひたむきな気持ちがあれば、これからもっとより良いチームになっていくと信じています。頑張れ!
そして未来の後輩たちにも良い形でこの部を引き継いていってもらいたいなと思います。

だいぶ長くなりましたが、これにて、10年間のバレー人生に終止符を打ちます。

今まで本当にありがとうございました。これからのバレー部の応援も何卒よろしくお願いいたします。

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