日頃からお世話になっております。
総合政策学部1年、中村玲央です。
秋が深まり、風の冷たさに冬の気配を感じる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。気がつけば入部してから月日が流れ、大学生活にも少しずつ慣れてきました。その中で、自分を一番成長させてくれたのは、やはりバレーボール部で過ごす毎日の時間でした。
さて、本日はこの1年間、自分が向き合ってきた「一年生の在り方」について少しお話しできればと思います。
「一年生としてどうあるべきか。」
この問いは、練習のたびに立ち返るテーマであり、決して軽く扱えるものではありませんでした。練習準備、雑務、声かけ、片付け、先回りした行動。1年生には本当に多くの役割があります。しかし、その中で気づいたのは“一年生だからこそ見えるもの・できること”が確かに存在するということでした。
1年生という立場を理由に先輩方に頼ってしまうのではなく、自分たちから動き、自分たちから雰囲気をつくる。言われたからやるのではなく、気づいたら動けるようになること。そして、その積み重ねがチームの土台になることを、強く実感しています。
その中で、自分は「呼番(こばん)」という役割を任されました。昨年までは今田さん(法2)が担っていた役目を、今年は自分が受け継がせていただきました。
呼番とは、練習の始まりを整え、終わりを締め、必要な場面で集合をかけ、次のメニューへスムーズに移れるよう全体の流れを整える役割です。単なる声出しではなく、練習全体のテンポと空気を整えるために存在している仕事だと感じています。
この“呼番”は、声によってチームの温度を上げ、練習や試合前アップのリズムをつくり、全体の空気を良い方向に“呼び込む”役割を持つ、非常に影響力の大きい仕事です。
呼番がきちんと声を張れ、リズムを作れている日は、チーム全体が自然と前向きな空気になっていきます。
しかし、逆に声が途切れたり、ミスを多くしてしまったりすると、アップのテンポが崩れ、練習全体のリズムにも影響が広がってしまいます。特に試合前アップでは、呼番の声の質がその日のチームの“入り”を左右する瞬間があり、その責任の重さを痛感しました。
だからこそ、自分は呼番を「ただ盛り上げる係」ではなく、“チームをひとつにまとめる役割”だと感じるようになりました。空気が沈みそうなときに引き戻す声。リズムが乱れたときに立て直す声。先輩方の空気を読みながら最適なタイミングで響かせる声。そのすべてが呼番に求められるものであり、この役割を通して自分は1年生としての責任を最も強く学びました。
1年生の仕事は地味で、誰にも気づかれないこともあります。しかしその一つひとつが、チームの根っこを支える大切な要素です。
派手さはなくても、逃げずにやり切る姿勢こそ、“一年生の在り方”として最も重要なことだと胸を張って言えます。
そして、その姿勢は常に先輩方の背中から学んできました。
準備や片付けひとつをとっても、先輩方の所作は丁寧で美しく、どんな場面でも妥協のない姿を見せ続けてくださいました。呼番として声を張るたびに、その背中を思い浮かべながら「自分もこの人たちのようにチームを支えたい」と強く思っています。
こんなにも熱く、真摯な先輩方と同じ時間を過ごせるのも残りわずかとなりました。
当たり前のように見てきた光景も、今あらためてその価値を強く感じています。先輩方の背中から学んだものを胸に、全日本インカレまでの短い期間を一日一日大切にしながら、1年生として、そして呼番として、自分にできることをすべて出し切りたいと思います。
最後まで全力で戦ってまいりますので、温かいご声援のほど何卒よろしくお願いいたします。
乱文失礼致しました。
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