女子 #日記

上達の瞬間

法学部法律学科1年  大澤摩佑子

日頃よりお世話になっております。
法学部法律学科1年の大澤摩佑子です。

日に日に冬の気配が近づいてまいりましたが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

私が前回活動日誌を書いたのは、ちょうど春季リーグを終え3部昇格が決まった直後でした。そして現在チームは秋季リーグを終え、3部残留を果たし、練習では新チームの体制が始まっています。振り返ればこの期間は、早慶戦に始まり、東日本インカレや慶関戦、柿崎合宿、そして長期にわたる秋季リーグなど、充実した経験の連続でした。月日の流れを感じるとともに、当時抱いていたさまざまな感情が思い起こされます。現状に満足することなく日に日に成長していくチームを見ていることは、私個人にとっても大きなモチベーションとなっていました。

この期間、私はずっと試合を見ていることしかできませんでした。けれど、ずっと見ていたからこそチームに対してもバレーに対しても、とにかく沢山考えることができたのも事実です。まず、もともと周りから”強い”と評されていたこの代のチームに対して、私は最初漠然と「すごいなぁ」という思いしかありませんでした。けれど、同じ空間で経験を重ねていくうちに、誰であっても、どんなに一生懸命にやっていても上手くいかない時は上手くいかないし、またそれでも考えることをやめずにより強くなる努力をし続ければ、どこかで報われる瞬間も来ることがあるのだ、ということを強く感じました。

練習で色々やってみてもなかなか結果に結びつかない、と悩むのは誰にでもあることだと思います。しかしそれは、まだそれが目に見える段階まで到達していないだけであって、そのコートに立っている今日のその人は先週のその人とは確実に違う人になっているはずです。一週間分の思考や練習を重ねて少しずつ少しずつ新しい何かを知ったり習得したりして、時には後退しながらも目指したい姿に近づこうとして、それを何週間も何ヶ月もずっとずっと繰り返して、どこかのタイミングでそれがようやく形となって表に出て、周りからも見て分かるような「上達」の瞬間が生まれると思うのです。

今回の秋季リーグではまさにそんな瞬間が、あり得ないくらい沢山あったように思いました。特にリーグ終盤に差し掛かってからは、本当にコートにいる全員それぞれにその瞬間が訪れていたような気がします。俗に言う”スーパープレー”が出た瞬間も、それは単にその人が強いからとか、その時の偶然とかで生まれたものではなく、何ヶ月、何年と積み重ねてきたものがようやく形となって表に出た瞬間なのだというのがひしひしと感じられて、見ていても感極まるものがありました。

しかし、いくら一生懸命に頑張ったからといって必ずしも全員が報われる瞬間にたどり着けるとは限りません。たどり着けたとしても、やってきたことの量に対して物足りないと思うかもしれません。というより物足りると思う人のほうが少ないでしょう。けれど、逆にその瞬間に辿り着くにはたくさんの努力の質と量が欠かせません。当たり前のことですが、毎日沢山の時間と気力をバレーに注いでいる以上、日々やってきていることが何かしらの形となって表に現れるその瞬間まで、めげずに忍耐強く取り組み続けたいと強く思います。

そして、これを綺麗事として終わらせないためにも、まずは今進行形で行われている基礎練期間の練習に対してどういう気持ちを持ってやるのがベストなのか、自身が目指しているところは何なのか、きつい瞬間こそ自身に問いかけながら取り組んでいけたらと思います。

長文、乱文失礼いたしました。

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