男子

常識の先には常識しかない

経済学部4年  河村 歩奈

日頃よりお世話になっております。
慶應バレー部4年、渉外主務の河村歩奈です。

朝夕の寒さが厳しくなってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。チームでは今週をもって夏季略装期間が終了となり、少しずつ冬の訪れを実感しています。

先日10月26日に行われた最終戦をもって、私たち4年生にとって最後のリーグ戦が終了しました。会場で声を届けてくださった皆さま、画面越しに見守ってくださった皆さま、そして日々の活動を支えてくださるすべての方々に、心より御礼申し上げます。あたたかいご声援を誠にありがとうございました。

さて、慶應バレー部は1931年に創部され、来年で95周年を迎えます。記念すべき100周年に向けて、現在チームと三田バレーボールクラブでは「バレー部のビジョン」の整理を進めています。私もそのビジョン検討委員会に学生事務局として参加し、6月から月に一度ほどのペースでミーティングに出席しています。

これまで慶應バレー部に関わってこられた方々には、それぞれに部に入った目的や想いがあります。だからこそ、共通の「バレー部のビジョン」を言語化することは容易ではなく、毎回の議論が非常に白熱しています。

その議論の中で、現役部員とOBOGの皆さまを対象にアンケートを実施しました。内容は、「部活動を通じて何を得たか」「それが社会人生活にどう活きているか」「今後の部に期待すること」などです。メントレなどを通して現役同士でチームへの想いを語り合う機会はありますが、OBOGの方々の想いを伺うのは初めてで、とても新鮮で学びの多い時間となりました。

そのアンケートの自由記述の中で、ある先輩が書かれていた言葉が強く印象に残っています。

「常識の先には常識しかない。」

これは、ミュンヘンオリンピックで男子バレー日本代表を金メダルに導かれた、塾バレー部卒業生・故松平康隆先輩の言葉だそうです。

「常識の先には常識しかない。
常識を何倍にしても、100倍にしても、その先には常識しかない。」

渉外主務として日々の業務に携わる中で、例年通りのタスクを正確に遂行することは欠かせません。しかし、その一方で単純な事務作業に忙殺され、新しい挑戦を考える余裕を失ってしまうこともあります。けれども学生時代は、背負うリスクが少ないからこそ挑戦できる貴重な期間です。「余裕を持ってスマートにこなす」ことも大切ですが、それだけではもったいないと感じます。

スポーツ推薦のない慶應が強豪校に挑み続けるために。「慶應だから仕方ない」「忙しいから仕方ない」と線を引いてしまっては前に進めません。失敗や悔しさを経験しても、それを糧にして新しい挑戦を重ねていく。その姿勢こそが、慶應バレー部の本質なのだと思います。

それは選手だけでなく、マネージャーを含めたチーム全員に共通することです。
当たり前を疑い、自ら考え、動く。
その一歩が、チームを変える力になると信じています。

そして今週末11月8日は、全早慶明バレーボール戦が開催されます。今年は3年ぶりに完全有観客となるほか、チケットの有料化にも初めて挑戦しました。この取り組みもまた、「常識を超える」ためのひとつです。OBとともに戦うことの出来る唯一の定期戦である全早慶明バレーボール戦。各校のこれまでの歩みと、これからの可能性を感じていただけると思います。ぜひ会場まで足をお運びいただけますと幸いです。

最後になりますが、この活動日誌は、私にとって引退ブログ前最後の活動日誌となる予定です。私はバレーの経験はおろか、これまで運動部に所属したこともありません。それでも、10年、それ以上もバレーに打ち込んできた仲間たちと、同じ目標に向かって活動できていること、決して当たり前のことではなく、何よりありがたい、幸せなことだと感じています。この感謝の気持ちを胸に、引退までの残り1ヶ月、全力で駆け抜けてまいります。

今後とも慶應バレー部への変わらぬご支援ご声援をよろしくお願いいたします。

長文、乱文失礼いたしました。

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