男子

総力戦

商学部3年  松山 鼓太郎

平素より大変お世話になっております。商学部3年の松山鼓太郎です。秋もいよいよ深まり、朝夕には肌寒さを感じる季節となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

直近の日本大学戦ではフルセットの激闘を制し、続く中央学院大学戦ではストレート勝利を収めることができました。いずれも簡単な試合ではなく、一人ひとりが己を信じ、仲間を信じ、最後まで戦い抜いた末の勝利でした。これまで積み重ねてきた努力が形となり、チームとしての結束と成長を改めて実感する、かけがえのない2戦でした。

一方で、個人としては忸怩たる思いを抱く2試合でもございました。日本大学戦の第1セットにて左膝を負傷し、以降の出場が叶わなくなってしまいました。痛みと動揺で思考が一時停止する中、病院へ向かう中でも携帯を手放すことなく、仲間たちの奮闘をインスタライブ越しに見守っておりました。その際、ひときわ心を打たれたのが、中島(経1)の堂々たるプレーです。彼とは高校時代からの旧知であり、大学でも互いに切磋琢磨してまいりました。その後輩が大舞台で怯むことなくチームを牽引する姿を見て、非常に胸を打たれました。特に、スパイクに加え、これまで共に磨いてきたブロックの場面での貢献には心からの敬意を覚えました。

また、怪我直後には中村(総1)や河村さん(経4)が、荷物の搬送からアイシングの手配まで終始献身的に支えてくれました。その温かな気遣いに、このチームの人間的な強さを改めて実感し、自分がこの環境でバレーボールに打ち込めていることの有難さを深く噛みしめました。

そして、自らの立場が変わったことで見える景色もありました。中央学院大学戦では、声が枯れるほどにベンチ外から声援を送り、自身にできる最大限の貢献を果たそうと心に誓いました。実は、これまでの体育会活動の3年間でベンチ外から応援に回るのは初めての経験であり、そこから得た学びは大きなものでした。試合を俯瞰的に捉えることで、流れの変化や相手セッターの配球傾向をより冷静に分析できるようになり、プレー中には見落としがちな試合全体の呼吸やチームの心理的状況を掴む感覚を得ることができました。これこそが、まさに「メタ認知」の重要性であり、今後の競技人生における新たな武器としてさらに磨きをかけてまいります。

もちろん、チームの勝利は何よりの歓びである一方、自らがプレーできない悔しさも拭いきれません。しかし、そこでこそ問われるのが、私の大切にしている考え方である“GRIT”でございます(詳細は前回の活動日誌をご参照ください)。この程度の逆境で歩みを止めるようでは、チームの一員たる資格はありません。いかなる状況においても自らの役割を全うし、チームの勝利に資する存在であり続けたいと考えております。コート外では声を枯らして仲間を鼓舞し、コート内では「エンジン」としてチームを推進する―この両輪をさらに高めてまいります。

残り3戦、目の前の一戦一戦に全身全霊を注ぎ、まずは入替戦という切符を確実に掴み取れるよう、全力を尽くしてまいります。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

乱文失礼いたしました。

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このページをシェアする

当サイトは、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。
推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。
セキュリティを向上させるため、またウェブサイトを快適に閲覧するため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。
このままご覧いただく方は、「閉じる」ボタンをクリックしてください。

閉じる