男子

商学部4年  久保田 健介

日頃よりお世話になっております。
商学部4年の久保田健介です。

9月も半ばを迎え、ようやく暑さも落ち着いてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はというと、この夏は部活動の合間に新たな趣味を開拓しようと麻雀を覚えました。まだまだ役を覚えるので精一杯ですが、同期の一木(法4)は日々アナリストとして頭を回転させているだけあって、牌の流れを読む力も鋭く、全く歯が立ちません。バレーボールと遊び、どちらも分析力がものを言うようです。

さて本題に入ります。
今年、NHKで放送されていたドラマ『舟を編む』を観ました。辞書編集部に集った人々が、十数年もの歳月をかけて新しい辞書『大渡海』を編み上げていく物語です。辞書づくりは単なる言葉の収集ではなく、人々の暮らしや感情をすくい上げる営みであることが描かれていました。

印象的だったのは「右」という言葉の説明です。
“朝陽を見て、暖かい風に吹かれながら泣いたときに先に頬の涙が乾く側”
単なる方角の説明ではなく、涙や朝陽といった体験に寄り添った表現であり、「右」という言葉に新しい豊かさを与えていました。私はそれを見て「なんてロマンチックなんだ」と感心すると同時に、当たり前に見えるものでも視点を変えれば豊かな意味が生まれるのだと気づかされました。

これは体育会活動にも重なります。
例えば「練習前後のチームメイトとの何気ない会話」。ただの雑談に思えても、実はチームの空気をほぐし信頼関係を築く大切な時間になっています。
また「試合前の相手選手との握手」。儀礼的に見えるかもしれませんが、気持ちを切り替え、集中力を高めるルーティンの一部にもなりうります。

つまり、一見平凡に思える出来事も、そこに意味を見出そうとするかどうかで大きく価値が変わるのです。
『舟を編む』で「右」が豊かな表現に生まれ変わったように、私たちの日常や活動も工夫次第で新しい意味を持ち、より豊かなものへと変化していきます。

残りの部活動生活でも、この学びを胸に「当たり前」の中に潜む価値を探し、仲間と共有していきたいと思います。

乱文失礼いたしました。

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