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好き

経済学部2年  林 賢治

日頃よりお世話になっております。
経済学部2年の林賢治です。

「暑いなぁと感じて気分が落ちる犬や猫は存在しない。雨が降ってるからといって、気分が落ちる犬や猫は存在しない。外がジメジメしているからといって、気分が落ちる犬や猫は存在しない。」 メンタルトレーナー 辻秀一
人間は他の生物と一線を画すほど認知に優れており、その甲斐あってこんなにもでかい文明社会を築き上げました。しかしあまりに認知的すぎるために自殺をしてしまう者もいます。イルカや鯨、サルやゾウなどの哺乳類も、過度なストレスによる自殺的行動が観察されます。つまり、認知的であればあるほど、複雑な思考ができればできるほど、ストレスを感じやすいということです。
人間社会は、言わずもがなここ数十年で多様化・複雑化してきました。歴史上の大きい出来事でいうと、産業革命による工業化や機械化は、家内でできる手工業や工場で行われる分業のような単純作業をほとんど機械によって自動化してしまいました。24時間休むことなく働き続けることのできる機械に勝つために、多くの国々は義務教育を導入し、人間自身に価値をもたせることにしました。従って、今日のようにインターネットが過度に情報を提供し、情勢が急速に動乱する時代において、我々はより認知的かつ賢くならざるを得なくなってきています。
しかし、我々は犬や猫ではないので、認知をすると感情やモチベーションが低下してしまいます。例えば、テストで悪い点をとってしまったら受験に影響してしまうため気分が落ちるかもしれないし、スポーツでスタメン争いをしている時にライバルの調子が良かったりすると自分の機嫌をコントロールできなくなってしまうかもしれません。社会人の方は、自分が持っている株価が下がってしまったら周りを顧みることができなくなる人もいるかもしれません。
これらはごく当たり前のことで、日常生活であれば、嫌なことがあったら友達に相談したり、美味しいご飯を食べたり、サウナに行ったり、飲酒したり、恋人に慰めてもらったり、瞑想したりと、世の中にはありとあらゆる娯楽や逃げ道が存在します。しかし、スポーツにおいて、これらは全て試合には持ち越せません。バレーの試合で、相手に2セット取られて、絶望や焦りを感じても、逃げて処理することはできません。従って、自分の機嫌は自分で取らなければいけないのです。

では、自分で自身のメンタルを制御するにはどうすればいいのでしょうか。私は、好きなことを考えることは感情の安定につながると思います。どんなに負けたり悔しい思いをしても、好きだからモチベーションを保てますが、認知的で勝ち負けしか気にしない人は、負け続きの時に疲れてしまいます。もちろん、スポーツは勝負の世界で結果が全てなので、一番重要なのは結果だと思います。仕事をするにしてもそうかもしれません。
しかし、どんなに悪い結果がでて、周りにとやかく言われたりしたとしても、 我々自身が持っている「好き」という感情は誰にも邪魔されません。応援してくれない周囲の人間にも、理不尽に叱ってくるあの上司にも、大嫌いなあいつにも、好きという気持ちは決して誰にも奪えません。
我々は、勝たなければならないし結果を残さないといけません。でも同時に気持ちは常に整理しないといけません。つまり、勝ちたいが故に勝ちたいと思わず、結果に拘るが故に結果に拘らないのです。

乱文失礼致しました。

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