平素より大変お世話になっております。
文学部2年の渡邉莉子です。
厳しい暑さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私はこの夏、日焼け対策を徹底することを密かな目標として、日々工夫を重ねております。
さて、私の趣味はアニメ鑑賞で、ほぼ毎月欠かさず何かしらの作品を観ています。なかでも中学生の頃から特に大好きなのが、『コードギアス』シリーズです。魅力的なキャラクターたち、独特の世界観を際立たせるBGM、衝撃的な展開が続くストーリー、そして洗練されたフォルムと緻密な設定を備えたKMF(ナイトメアフレーム)——どの要素をとっても惹きつけられるものばかりで、私がこれまで出会った中で最も好きな作品のひとつです。もっとコードギアスの魅力をここで語りたいところですが、長くなり過ぎる可能性があるため割愛します。
先日、その劇場作品である『コードギアス 復活のルルーシュ』がDisney+にて配信開始されました。それを機に改めて視聴し、深く心を動かされた場面がありましたので、ここで共有させていただきたく思います。(※以下、作品の内容に触れる記述が含まれます)
特に印象的だったのは、主人公ルルーシュと、時間遡行の能力を持つ敵勢力のリーダーであるシャムナとの対峙シーンです。追い詰められたシャムナが「あなたにやり直したい過去はないの?」と問うのに対し、ルルーシュは「俺を否定するな。痛みも悲しみも後悔も、それらがあって初めて俺は俺になれる」と、毅然と答えます。さらに「よりよい明日が欲しくはないのか?」という問いにも、「明日は多くのものの積み重ねだ。そこには間違いや失敗だってあるだろう」と返します。
「明日」という言葉から私の記憶に浮かんだのは、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』終盤における、ルルーシュと神聖ブリタニア帝国宰相シュナイゼルとのやり取りでした。シュナイゼルが「明日は今日より悪くなるかもしれない」と語りかけるのに対し、ルルーシュは「いいや、よくなる。たとえどれだけ時間がかかろうと、人は幸せを求め続けるから」と力強く言い切ります。
このときのルルーシュの姿勢は、単に未来を盲目的に理想視しているのではなく、「今」の延長に「未来」があるという認識に基づいている気がします。その言葉には、現在を否定するのではなく肯定しながら、未来への希望を抱く意志が込められているように感じられました。
作品全体を通して、ルルーシュが自らの正義を語る場面はどれも印象的で大好きですが、とりわけこの場面には強く心を動かされました。
実は1ヶ月ほど前、私自身が気分的に大きく落ち込んでいた時期がありました。ふとした瞬間に過去の自分の行動を悔やむばかりで、現在や未来に目を向ける余裕すら失っていたこともありました。その時の私は、痛みや悲しみ、後悔さえも「なかった方がよかった」と思ってしまい、気づかないうちに自分を“否定”していたのだと、ルルーシュの言葉を通して気づかされました。
先日チームで受けた辻秀一先生のメンタルトレーニングで得た学びとも重なる部分があります。辻先生が提唱するフローとは、マイナスな出来事や過去にとらわれず、揺らがずに、自然体かつご機嫌である状態を意味するものであると記憶しています。私がフローを日常に取り入れるためには、過去の辛い経験を無理に忘れようとするのではなく、「自分の一部」として受け入れることが大切だと個人的に感じました。
過去を無理にポジティブに変換するのではなく、「明日はきっと良くなる」と信じ、今この瞬間の努力を否定せずに真っ直ぐ向き合う、そんな「今中心の姿勢」を持ち、過去も未来も悲観せずに生きる心構えこそが、常にフローの状態で物事に取り組む鍵になるのではないかと、私は考えています。もちろん、この考え方に異を唱える方もいらっしゃると思いますが、フローのあり方に絶対的な正解はないはずです。だからこそ、私は今の自分なりの正解を信じてみようと思います。
中学生の頃に初めて『復活のルルーシュ』を観たときは、ただ物語の展開を追うことで精一杯でした。しかし今回の再視聴では、自身の経験と重ね合わせながら作品に向き合うことができました。アニメを通して、生き方に関するヒントを得ることができたことに、少しの成長を感じています。
今後は、過去の後悔すらも「自分の一部」として受け入れながら、毎日を懸命に、そして前向きに生きていきたいと思います。
最後になりますが、日頃より義塾バレー部への温かいご支援・ご声援を賜り、誠にありがとうございます。OB・OGの皆さま、保護者の皆さま、そしてファンの皆さまのお力添えが、チームの活動の大きな支えとなっております。夏の練習期間を通じて鍛錬を積み、秋リーグでは一部復帰を目指して全力で戦い抜く所存です。ぜひ会場に足をお運びいただき、応援いただけますと幸いです。また、秋リーグのパンフレットでは早慶戦ページ以外の全ページを担当させていただくことになりましたので、会場にてお手に取っていただけましたら大変嬉しく思います。今後ともご支援・ご声援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
乱文失礼しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当サイトは、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。
推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。
セキュリティを向上させるため、またウェブサイトを快適に閲覧するため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。
このままご覧いただく方は、「閉じる」ボタンをクリックしてください。