突然の日差しと陽気、ぬるいような夜風に懐かしい夏の匂いを感じる季節となりました。
もう五月なんですね。
文学部二年の佐々木怜です。
新型コロナの感染防止のため弊部の練習が自粛となってから、丸一か月以上が過ぎました。
今回は、この自粛期間中に腐りかけた私のメンタルと、そんな中でも前向きになれたある記事について書かせていただこうと思います。拙い文章をお許しください。
3月下旬、いつも通り練習を終え体育館の端っこで同期とくだらない話で笑い転げていたら、春リーグ中止が発表されました。 新チームが発足してから、チームの軸といってもよかった春リーグという大きな目標が無くなり、虚無感どころではありませんでした。今まで何のために練習してたんだよ!という悔しさや、誰が悪いわけでもない状況にやり場のない怒りを覚えました。
でもそんなアグレッシブな感情も長続きはせず、最初の何日かはトレーナーに課された週5のトレーニングをおとなしくやっていました。その時はせいぜい十日くらいの長めのオフ、なんて思っていたので。
その後、今に至るまでの状況はお察しのとおりです。
緊急事態宣言の発令、どんどん深刻になっていく感染者数や報道、それに重なるように東日本インカレ中止と早慶戦延期が決定、当然練習再開の目処は立たず。
決められたトレーニングや走り込みでどんなに辛い思いをしても、確実にバレーは下手になっていくという信じられないくらい最悪な状況。しかもいつまで続くか分からない。
私は九月に入部したので、同期が既に去年経験している行事の数々をこれから初めて経験する予定でした。それも次々消えていき、焦りというか悲しみというか。
筋トレは無駄にならないと頭では分かっていても、きついもんはきついし、バレーはできないし、学校は始まらないし、もう、本当に、ランニングが、嫌い。(このランニングがどんな曲者なのかは他の部員もブログに綴っている通りです。)
ネガティブ全開の前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります。
ここまで腐った情けないメンタルの私ですが、なんと驚くことに、サボらずトレーニングを続けられています。こんな状況でも一緒にトレーニングをしたり、愚痴を吐き出して笑い合える場を作ってくれている同期や先輩がいるからです。
そんな先輩の一人、友成主将(通称まゆみさん)が、とある記事を紹介してくれました。
陸上の元オリンピック選手、為末大氏のインタビュー記事でした。「夜と霧」という、第二次世界大戦中ナチスの占領下にあった強制収容所の中の人間を記録した一冊があるそうで、それにまつわる話がとても印象的だったので簡単に紹介させていただきます。
その収容所内では、クリスマスの翌日に多くの自殺者が出たそうです。何の根拠も無いのに、クリスマスには何かしらの恩恵があって自分たちは解放されると信じていた方々が、結局何も起こらなかった現実に絶望して大勢亡くなったそうです。記事の中で為末氏はこうまとめています。「私が学んだことは、根拠の無い希望は抱かず、日々の中で淡々とルーティンを繰り返していくことです。」「一番切り替えなければいけないことは、未来からの逆算ではなく、いつかトンネルを抜ける時まで今日できることを積み重ねること。無理やり緊張感を(中略)保っていくことは難しい」
いつ来るか分からない終わりを見据えて嘆くよりは、少しでも今日できることを仲間の皆と淡々とこなしていこう、私だけじゃないしなぁ。って、久しぶりに前向きな気持ちが芽生えた気がました。
改めて仲間の皆に感謝です。そしてやっぱりまゆみさんはすごい人です。
また、このブログを書きながらハーゲンダッツの期間限定ロイヤルジャスミンティー味を食べていたのですが、本当に美味しいのでお勧めいたします。きっと皆様のおうち時間も、より一層充実することと思います。
最後に一つ、明るいニュースを報告させていただきます。
なんと新入生が一人、入部を決めてくれました!こんな状況下でも入部を決断してくれた彼女に、部員一同感謝と嬉しい気持ちでいっぱいです。新しい仲間も一緒に、また皆で体育館でバレーボールができる日が一層楽しみです。
まだまだ選手、スタッフ問わず新入部員大募集中です! お気軽にご連絡ください!
長文、乱文失礼いたしました。
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