男子

千載一遇

商学部3年  林航大

日頃より大変お世話になっております。商学部3年の林航大です。
日ごとに夏の気配が色濃くなってまいりましたが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。早慶戦当日は快晴であることを切に願うばかりです。

さて、早慶戦開催が明後日に迫ってまいりました。 私にとって早慶戦は、弊部への入部を決意し、その運営を夢見てきた特別な舞台です。今回、その運営に携わる中で、責任とプレッシャーを強く感じつつも、それを凌駕する「楽しさ」を何よりも実感いたしました。入部以来、自らが運営した早慶戦で、記念館の1階ギャラリー席が超満員となる光景をベンチ席から見渡すことを、幾度となく妄想してまいりました。

私が担当したのは会場演出班です。直接的な集客への影響は限定的かもしれませんが、今年来場された皆様に「来年もまた観たい」と感じていただけるような企画を創出することが、私たちの使命であると考えております。班のリーダーを拝命した当初は、右も左も分からぬ状態でした。柊さん(山木・文4)のご厚意により、非常に大きな裁量を与えていただいたにもかかわらず、当初は柊さんの指示をこなすに留まっていました。

漠然とした不安が焦燥感へと変わったのは、Sprout Campの運営でした。 他の慶應運営メンバーが多忙を極める中、私には目立った業務がなく、副務として思い描いていた理想と現実の乖離を痛感させられました。準備期間が1ヶ月と短く、佳境を迎えていたSprout Campで、私にできることは限られていました。そこで、「自分ができることは早慶戦でこそ発揮できる」 と気持ちを切り替え、自ら積極的に行動を起こすことにしました。Sprout Camp以前の私は、正直に申し上げて「誰でもできる」副務であったと思います。去年の早慶戦と同様の運営を行うことは、誤解を恐れずに言えば「誰でもできる」でしょう。しかし、私はそうではなく、バレーボール早慶戦89年の歴史に、林航大でなければ成し得ない功績を残したいと強く願いました。

企画の詳細は当日会場で、特に選手入場時の演出を皆様ご自身の目でお確かめいただければ幸いです。結果として、バレーボールのみならず塾内のスポーツイベントとしても初の試みを実現することができました。 正直なところ、その実現には奇跡の積み重ねが4割9分、柊さんのご尽力が5割、私の力はわずか1分程度だと感じております。私の「あれをやりたい」「これをやりたい」という奔放なアイデアを全力で支え、実現に向けて尽力してくださった柊さん、そして歩奈さん(河村・経4)には感謝の念に堪えません。本当にありがとうございます。

企画段階では、学生スポーツには不適ではないかという意見も挙がりました。しかし、私たちは「学生スポーツらしさ」という概念そのものを刷新し、その先に大学バレーの発展があると考えております。そして、それを成し遂げられるのは、早慶戦運営メンバーである私たちに他なりません。 学問の双璧をなす早慶が、日本でおそらく最も歴史あるバレーボールの大会で行うことにこそ、大きな意義があるものと確信しております。昨今のバレーボールブーム、そして尋常ならざる情熱を持った早慶戦運営メンバー。まさに大学バレー発展の千載一遇のチャンスが訪れています。文字通り日本一の大会にすることを誓いますので、ぜひ会場に足をお運びください。

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このページをシェアする

当サイトは、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。
推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。
セキュリティを向上させるため、またウェブサイトを快適に閲覧するため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。
このままご覧いただく方は、「閉じる」ボタンをクリックしてください。

閉じる