男子

備えではない。控えである

環境情報学部2年  岩間 祥成

平素よりお世話になっております。
環境情報学部2年の岩間祥成です。
春も深まり、日中は汗ばむような陽気の日も増えてまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

バレーボールという競技は、コート内の6人が全力で戦うのは当然のことですが、ベンチメンバーにも「戦い」があります。ベンチからの応援や、タイムアウト中などの声掛け、そしてピンチサーバーなどの交代で試合に出場することです。

応援とは言っても、決して容易なことではありません。自チームが優勢で良いプレーが続いているときは、声を出して盛り上げるだけでもチームに勢いがつきます。しかし、難しいのは劣勢の時です。コート内の雰囲気が悪く、流れが掴めないときに、ベンチメンバーが果たすべき役割とは何でしょうか。
ただ声を出すだけでは、プレーに集中している6人の選手にはなかなか届きません。プレーが終わってから次のプレーが始まるまでのわずかな時間、この間にどれだけ的確な声掛けができるかが鍵となります。ベンチメンバーは常に冷静な視点を持ち、コート内の選手が気づきにくい情報を見つけ、それを伝える使命があります。時にはそれが勝敗を分ける重要な1点につながることもあります。

さらに、ベンチメンバーの本来の役割といえば、メンバーチェンジです。これも、チームが優勢の時に交代するのであれば、自分のプレーを出すことに集中すれば良いため、それほど難しくありません。自分のプレーを出すのみです。しかし、劣勢時や流れが悪い時、あるいはアクシデントで急遽交代する場合には、緊張や不安の中でベストのプレーを求められるため、非常に難しい局面となります。ベンチメンバーは常に体を温めておき、急な出場にも即座に100%の力を発揮できるコンディションを保たなければなりません。ただし、体を動かしすぎると疲労が出る可能性があるため、適度な調整も求められます。
特にピンチサーバーで出場して活躍する事は非常に難しいことです。もちろん、良いサーブを打ち、結果を出すことが理想ではあります。しかしたとえミスをしたとしても、攻める姿勢をコート内に示し、それが仲間に伝われば十分役割を果たしたと言えるでしょう。星谷監督がよくおっしゃっていることですが、「結果にとらわれすぎない」ことが大切です。結果として得点できなかったとしても、必死に点を取ろうとする姿勢がチームの流れを引き寄せ、その後の得点につながることがあるのです。

私は、強いチームはベンチも強いと感じます。男子日本代表のように、宮浦選手、甲斐選手、大塚選手、深津選手など、途中出場の選手たちがしっかりと役割を果たしています。これは、近年の日本バレーの成長につながっている要因の一つだと思います。

春季リーグ戦はいよいよ終盤迎え、これからより一層難しい試合が増えていくと予想されます。我々チーム山元はコート内の選手、ベンチメンバーはもちろん、アナリスト、スタッフが一丸となって勝利に邁進して参ります。これからもご指導ご声援のほどよろしくお願いいたします。

乱文失礼いたしました。

コメントはこちらから

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このページをシェアする

当サイトは、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。
推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。
セキュリティを向上させるため、またウェブサイトを快適に閲覧するため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。
このままご覧いただく方は、「閉じる」ボタンをクリックしてください。

閉じる